英雄でも戦士でもない、真の侍たちの姿を描いた「たたら侍」。第40回「モントリオール世界映画祭」最優秀芸術賞受賞作品。
本当の強さとは何か ―
1300年の時を経て伝わる、無二の鉄、“玉鋼”を生み出す製鉄技術“たたら吹き”。
戦国の末期、その伝統を守ることを宿命づけられた男が侍にあこがれ、旅に出た。
のちに人は、その若者を「たたら侍」と呼んだ。
[あらすじ]
諸国の大名たちが鉄砲の数を競い合う、戦国時代――。
出雲の山奥に存在した門外不出の高度な鉄作りの技“たたら吹き”を生業にする村の
伍介(青柳翔)は一子相伝のたたらの技を受け継ぐ運命を負っていた。
幼い頃より鋼を狙った山賊に村が襲われるたび、強くなりたいと思うようになっていた伍介は
「村を出て侍になりたい」と旅に出るが、村は鋼はやがて戦さに巻き込まれていく…。