【あらすじ】
「空のビードロ」
松之助は八つのときから奉公に出され、寂しく貧しい生活を送っていた。
じつは、日本橋の大店である廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若だんなとは
腹違いの兄弟であったが、とうに縁を切られ、実の母とは死に別れ。
義理の父とは折り合いがあわず、孤独な身の上だった。
そんな松之助が奉公している桶屋・東屋で、犬猫が殺されるという不可解な事件が次々と起こる。
最初は気味悪く思っていただけだったが、やがてその事件が、 松之助の人生を変えることとなり……。
これは、墨壺との対決『しゃばけ』の裏で起こっていた、もうひとつの物語。
「畳紙」
紅白粉屋・一色屋のお雛は、見る人が驚くほどの厚化粧だった。
左官の漆喰のようだと陰口を言われても、素顔で人と接することが怖くて、
どうしても厚化粧をやめることができず、一人で悩んでいた。
そんなお雛が、ひょんなことから長崎屋の妖(あやかし)・屏風のぞきに悩みを打ち明けることになる。
普段から憎まれ口ばかりを叩いている屏風のぞきは、
「化粧を落とすなんてわけないことだろ」と言い放つのだが、お雛の心は頑なで……。
へそまがりな妖が、意地っ張りな人間の娘を笑顔にしようと奮闘する物語。
本編…2017/9/5(火)公演
特典映像…メイキング+バックステージ映像(予定)
【キャスト】
平野良 藤原祐規 他
演出・音楽:浅井さやか(One on One)
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
振付:美木マサオ(マサオプション)
殺陣指導:あきつ来野良
音響:天野高志
照明:大波多秀起
美術:岡田志乃
衣装:伊藤摩美
ヘアメイク:工藤聡美
舞台監督:DDR