「妥協を許さぬ男」柴田直人の信念が結実した最高傑作「CRIMSON & JET BLACK」を引っ提げて行なわれたツアーの映像作品が
登場!
ANTHEM は2023年4月21日、全曲英詞によるオリジナル・アルバム「CRIMSON & JET BLACK」を全世界リリースした。
徹底的に「ヘヴィ・メタルであること」にこだわり抜いたこの作品が完成した時、
リーダー柴田直人は過去のどんなアルバムとも異なる確かな手応えを感じたという。
5月から6月に掛けて行なわれた『CRIMSON & JET BLACK TOUR 2023』において、
柴田が全11公演のうち3ヵ所で「CRIMSON & JET BLACK」完全再現を行なったのも、この作品に対する自信の表われだろう。
僕はさいたま新都心での完全再現を目撃したが、
「CRIMSON & JET BLACK」はまさしく「完全再現されてしかるべきアルバム」であることを確信した。
ライヴにおける完全再現によって、この作品の本質が明確になったと言っていい。
このアルバムに向けて柴田が曲作りを始めたのは2020年9月18日。
2021年1月からレコーディングに入ったものの、柴田は「今の楽曲では不充分」と判断して作業をストップ。
再び曲作りに取り組むと、1年後に仕切り直してレコーディングを開始したが、
柴田は「まだ確信が持てない」と再度の延期を決断し、ようやく満足出来る楽曲が揃ってレコーディングに入ったのは2022年7月。
作業を終えた時点で、柴田は「春のツアーの後、もう一度このアルバムのツアーをやるべきだ」と直感したという。
その直感に従い2023年9月から11月に掛けて行なわれたツアー『CRIMSON & JET BLACK Re-ATTACK』は
グラハム・ボネットを招いての横浜2公演で締め括られた。
2020年、ANTHEMは35周年ツアーのファイナルにグラハムが参加することを発表したが、コロナ禍によりツアーは延期。
翌年の『35+』ツアーでも海外からグラハムを招くことは許されなかった。
『Re-ATTACK』ツアー・ファイナルでようやく悲願が叶ったのである。
今回発売される映像作品は、『CRIMSON & JET BLACK TOUR 2023』のファイナルZepp Shinjuku公演、
及びさいたま新都心での「CRIMSON & JET BLACK」完全再現をカップリングしたもの。
タイトル『GLORY DAYS 1150』の“1150”とは曲作りを開始してからグラハムとのツアー・ファイナルまで
1,150日かかったという事実に由来している。
「自らに決して妥協を許さぬ男」柴田直人の1,150日間の苦闘とその輝かしい成果が、ここに凝縮されている。
(文●広瀬和生/BURRN!編集長)
【メンバー】
柴田直人 (ベース)
清水昭男 (ギター)
森川之雄 (ヴォーカル)
田丸勇 (ドラムス)
解説書封入