今、最もチケットが取れないピアニストの一人<反田恭平>。プロデューサーとしてもクラシック界の新しい可能性を開拓する反田自身が立ち上げたレーベル“NOVA Record”からリリースするソロCDのアルバムの記念すべき第1枚目に選んだテーマは、ロマン派の天才作曲家<メンデルスゾーン>。甘く美しい旋律、朗らかで躍動する旋律、内に秘めた情熱的な旋律…様々な性格が交錯する『無言歌集』。ピアノを学ぶ子どももしばしば演奏するこの曲集を題材として取り上げた裏には、反田の後進への想いも秘められています。今回は全8巻中、第1〜3巻を収録。そして、カップリングは技巧的でかなりの難易度で知られるメンデルスゾーンの円熟期の傑作『厳格な変奏曲』。レコーディングのパートナーとして楽曲に合わせて選んだ楽器は1887年製のニューヨーク・スタインウェイ。現代のピアノとは違う音色も注目ポイントのひとつです。 (C)RS