異才ピアニスト、紀平凱成(カイル)のデビューフルアルバム。幼少期より発達障害による感覚過敏と向き合いながら、風の音や鳥の声など、森羅万象を音符で表現し続けてきたカイル。本作は、聴けばやわらかな情景が目に浮かび、一音一音がやさしい光をまとったピュアな世界観を堪能できる一枚となっている。コンサートでも人気の曲「Winds Send Love」をはじめ、コロナ禍に祈りを込めて書き上げた「No Tears Forever」「Songs Over Words」ほか、カイルが愛してやまないロシアの作曲家、ニコライ・カプースチンのピアノソロ曲を収録。クラシックとジャズを高次元で融合させ、超絶技巧を要しながらも美しくスタイリッシュなカプースチンの曲はカイルのバイブルとも言える。本作は、まさにカイルの“飛翔”を感じさせる渾身作。 (C)RS