武器はスマホ。戦後最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争に迫るドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分。
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。
2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国」(IS)がシリア北部の街ラッカを制圧した。
かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど美しかった街はISの首都とされ一変する。
爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。
海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、
市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)が秘密裡に結成された。
彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、
そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。
次々と殺されていく仲間や家族。
そして自らにも忍び寄る暗殺の魔の手—。
「メキシコ麻薬密売地帯に危険を顧みず潜入した前作
『カルテル・ランド』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補になるなど各国の映画祭で高い評価を受け、
ドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。
彼が次にカメラを向けたのは、5年間での死亡者が47万人*にものぼるシリア内戦だった。
その内戦で兵士ではなく、市民が結成したジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)。
彼らがスマホを武器に闘うニュータイプの戦争に迫る。
製作総指揮にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『「闇」へ』を監督したアレックス・ギブニーが務め、
想像を絶するほどの極限の緊迫感を持つドキュメンタリーが完成した。
*2011年〜2015年の推定数:シリア政策研究センター調べ
映画の制作中、常にISの脅威にさらされているRBSSのメンバーとの連絡は全て暗号で行われた。完成した作品は、単にISとの戦いだけではなく、それを超えたメンバーの絆、難民経験、兄弟愛の強さ、消えないトラウマとの関係の物語となった。
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制作年: | 2017 |
制作国: | アメリカ |
ディスクタイプ: | 片面1層 |
音声仕様: | ステレオ(ドルビーデジタル、日本語字幕) |