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ステレオ初期にデッカが総力を結集して制作した超弩級のステレオ録音、待望の初 Super Audio CD ハイブリッド・リリース実現。
当アルバムには、1954年10月に録音された、デッカ最初期のステレオ録音としても知られるボロディンの交響曲第2番、アンセルメとしては最晩年の録音となる 1966年のグラズノフ「四季」という大曲2曲を柱に、やはりアナログ時代に愛好された 1961年録音のボロディン「中央アジアの平原にて」、1964年録音のグリンカ「幻想的ワルツ」をカップリング、文字通りロシア音楽のショーケースとも言うべき宝石箱のような輝きに満ちた名曲が並んでいます。
アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団によるデッカへの録音は、このアルバムの中で最も初期の録音であるボロディンの交響曲第2番ですでに各パートの鮮度や透明度の高さ、楽器の実在感は達成されており、デッカの録音技術の高さが伺えます。
そして時代が下るに従って、基本的なサウンドはそのままに、全体の響きにさらに余裕が生まれ、空間性と楽器の定位感の明晰さとがより高度な次元で結びつくような音作りが行われるようになっており、その変遷をより鮮度の高いリマスターで辿ることができるのも当 Super Audio CD の魅力といえるでしょう。
アンセルメのロシア音楽のほとんどは、デジタル初期のキング・レコード販売時代からCD化されており、さらにグラズノフ「四季」については2000年にDECCAORIGINALS で 24bit/96kHz リマスターが行なわれています。
今回の SuperAudio CD ハイブリッド化は、「四季」は21年ぶり、それ以外はおそらく初期CD以来初の新規リマスターとなり、しかも初めてDSD テクノロジーが導入されることになりました。
これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。
特に DSD マスタリングにあたっては、D/A コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。
[演奏]スイス・ロマンド管弦楽団
[指揮]エルネスト・アンセルメ
[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生、柴田龍一