★この商品(HybridCD)の再生にはSACD再生に対応している機器があればSACD音源を聴くことができます
また、通常のCD再生機器(一部のDVD再生機器を除く)では通常CD音源を聴くことができます★
名指揮者プレヴィンの新たなチャプターを開示したウィーン・フィルとの美演2曲を1枚にカップリング。発売以来初の本格的リマスター完成。
■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
マスターサウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。
発売以来LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を貴重なマスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。
■名曲なれどウィーン・フィルには珍しいレパートリーで成功した「シェエラザード」
オーケストラの匂い立つような美感を最大限に生かした、洗練・優美の極みともいえるサウンドが生み出されています。
全体は極端な緩急をつけず中庸のテンポでじっくりと運ばれ、各楽章で音楽を導入するコンサートマスターのライナー・キュッヒルの緻密かつ繊細なヴァイオリン・ソロ、そして随所に登場する木管やホルンのソロの薫り高い音色(木管パートの4人の首席は名前がクレジットされているほど)も大変な聴きものです。
細部の説明的な情景描写よりも純粋な音としての充実度を優先させ、感情の起伏も抑制されていますが、クライマックスでは余裕のある内燃するような迫力が存分に伝わってきます。
「展覧会の絵」は、オーケストラの個性的かつ美しいソノリティを最大限に生かして、作品そのものに語らせることを主眼に置いた自然さを持っています。
冒頭のほか、何度も回帰する「プロムナード」での音色やハーモニーのデリケートな変化の妙が見事に描き出され、随所で活躍する木管のソロの巧みさもウィーン・フィルならでは。
「こびと」や「ブイドロ」でも不気味さよりもラヴェルが加えたオーケストレーションの色彩感の魅力が際立っています。
「キエフの大門」のクライマックスでも全く力んでいないのに光彩陸離たる頂点が築かれています。
収録会場のムジークフェラインザールは無人の場合残響成分が多く、レコーディングが難しい会場として知られていますが、フィリップスならではの熟練のマルチ・マイク・テクニックと編集過程での巧みなミキシングにより、オーケストラの各パートの細かな動きを克明に記録しながら、同時にムジークフェライン全体に鳴り響くウィーン・フィルのサウンド・イメージを理想的な形で再現しており、この2曲のようなオーケストレーションの精細な作品にピッタリの音作りがされています。
「展覧会の絵」はライヴですが、それによるハンディもほとんど感じさせず、セッション収録の「シェエラザード」と同傾向のサウンドに仕上げられています。
デジタル初期の名録音として知られていたため、2曲とも今回が発売以来、初めての本格的なリマスターとなります。
これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。
特にDSDマスタリングにあたっては、新たに構築した「Esoteric Mastering」を使用。
入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DAC とMaster Sound Discrete Clockを投入。
またMEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、
オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
【演奏】
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン・ソロ)[1-4]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
【録音】
[シェエラザード]1981年12月10日〜11日
[展覧会の絵]1985 年4月20日〜21日(ライヴ・レコーディング)
ウィーン、ムジークフェラインザール
【オリジナル・レコーディング】
[プロデューサー][レコーディング・エンジニア] 初出盤には記載なし
[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[テクニカルマネージャー] 加藤徹也(エソテリック株式会社)
[解説] 諸石幸生 浅里公三
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社