★この商品(HybridCD)の再生にはSACD再生に対応している機器があればSACD音源を聴くことができます
また、通常のCD再生機器(一部のDVD再生機器を除く)では通常CD音源を聴くことができます★
ワーグナーのオーケストレーションの魅力を余すところなく開示するバレンボイムとシカゴ響の名盤、世界初Super Audio CDハイブリッド化。
■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。
発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。
今回はドイツ・グラモフォン、旧フィリップス、旧TELDECの名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音3タイトルを
SuperAudio CD ハイブリッドで発売いたします。
■シカゴ響の魅力を余すところなく発揮したワーグナー
1992年から94年にかけて録音されたこのワーグナーの序曲・前奏曲集もその傾向にあるアルバムで、初期の「オランダ人」から中期の「トリスタン」までの名曲をバランスよく配し、ワーグナー入門にもピッタリの選曲がなされています。
演奏面でも、「マイスタージンガー」前奏曲冒頭のレガートを効かせた豪壮な響き、あるいは海のうねりを活写した「オランダ人」序曲は、
バレンンボイムらしいドラマ性の発露の最適の例と言えるでしょう。
一方で、「タンホイザー」序曲冒頭の管楽器のアンサンブルの美しいレガート、「ローエングリン」の前奏曲での弱音領域での柔和で繊細なサウンド、あるいは得意とした「トリスタン」における神秘的な音作りも、指揮者としてのバレンボイムの実力が存分に発揮された表現です。
この頃のシカゴ響にはまだ伝説的な金管奏者のアドルフ・ハーセス(トランペット)、デール・クレヴェンジャー(ホルン)が在籍していた時期で、彼らが牽引するブラスセクションの圧倒的な輝きは、「ローエングリン」第3幕への前奏曲で遺憾なく発揮されています。
■セッション録音と聴き間違うほどの完成度の高さ
バレンボイムが音楽監督に就任してからのシカゴ響の録音は、ともにワーナーミュージック傘下のエラートとTELDECレーベルで行われましたが、このワーグナー・アルバムが録音された時期はちょうどエラートからTELDECへの移行期でした。
バレンボイムとシカゴ響の録音も最初はエラートで発売され、やがてTELDECに移って本格化していったようにも見えるため、TELDECレーベル発売の最初期の1枚であるこのワーグナー・アルバムはTELDEC時代の扉を開いた1枚であるとも言えましょう。
オーケストラの各声部は実に存在感のある、厚みのある音で明晰に収録されており、オーケストラ・ホールに満ちるシカゴ響のサウンドの
イメージを見事に再現しています。
発売以来今回が初めてのリマスターとなります。
SACDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。
特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。
入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。
また MEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
【演奏者】
シカゴ交響楽団
【指揮者】
ダニエル・バレンボイム
[録音]1992年9月26日(5)、1993年1月16日(6)、1994年5月7日(1−4)、シカゴ、オーケストラ・ホール
[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー] 吉田穣(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスター] 2023 年 9 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三 増田良介
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社