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名指揮者ピエール・モントゥー最晩年の滋味あふれるブラームス。没後60年を機にエソテリックならではのこだわりのリマスターが実現。
■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
…オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいている、ESOTERICによる名盤復刻シリーズ。
発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。
■生涯をかけた芸術の記録
…ブラームスの交響曲第2番は、自然に沸き上がりよどみなく流れる曲想が特徴ですがモントゥーはそれを実に自然に、しかもいぶし銀の音色で歌わせています。やや遅めの絶妙なテンポ、しなやかなメロディの抑揚、ブラームスらしく緻密に張り巡らされたモチーフの処理、そして高雅な表現に支えられたバランスの良さはまさに巨匠の技。
意外なところで差し込まれるちょっとした溜めも絶妙で、左右に分けて配置された第1・第2 ヴァイオリンが音楽のディテールを鮮明に浮かびあがらせ、音楽の立体感を高めています。また第1楽章提示部のリピートを励行しているのも19世紀生まれの指揮者としては珍しいことで、2回目には一層の情感がこもるのも古典の則から外れるとはいえモントゥーが作品にそそぐ愛情ゆえでしょう。
演奏が枯れているわけではなく内燃する情熱も感じられ、特に終楽章のクライマックスではテンポを上げたりオーケストラを絶叫させたりせずとも実に深いドラマを感じさせてくれます。
カップリングの2曲の序曲も懐が深い名演で、20世紀を代表する巨匠の生涯をかけた芸術の記録として、長く伝えられるべきものといえるでしょう。
■滋味豊かなサウンドをそのまま密度の濃い響きとして封じ込めた名録音
…録音セッションはロンドンのウェンブリー・タウン・ホール(ブレント・タウン・ホールとも)で行われました。
響きは短めですがオーケストラ全体のパースペクティヴを見通しよく捉えさらに細部の明晰さも疎かにされないサウンドを確保できるため、モントゥーの創り出す滋味豊かなサウンドが飾り気なくそのまま密度の濃い響きとして詰め込まれています。
左右に分けて配置された第1・第2ヴァイオリンの定位感、中央に位置する木管群の存在感も実に明快でモントゥーが緻密に整えたバランスが見事に再現されています。CD化されたのは1994年で、そのわずか2年後には、日本で企画された24ビット・デジタル・マスタリング・シリーズの1枚に選ばれて再発されコレクターズアイテムとなるほどの人気を獲得。2018年にはSuper Audio CDハイブリッド化されており今回が6年ぶり2度目のDSDリマスター、Super Audio CDハイブリッド化となります。
今回のハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。
特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master SoundDiscrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー]吉田穣(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスター]2023年11月エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[解説]浅里公三 柴田龍一
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力]東京電化株式会社
【商品仕様】
◆Super Audio CDハイブリッド
*DSD Mastering
*Super Audio CD層…2チャンネル・ステレオ
◆美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
◆レーベル:DECCA(旧・Philips)
◆音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社