★この商品(HybridCD)の再生にはSACD再生に対応している機器があればSACD音源を聴くことができます
また、通常のCD再生機器(一部のDVD再生機器を除く)では通常CD音源を聴くことができます★
華やかなハープの魅力を心ゆくまで味わえる名手マリサ・ロブレスのコンチェルト・アルバム。
伝説のデッカ・エンジニア、ケネス・ウィルキンソンが手掛けた超優秀録音が世界初のSuper Audio CDハイブリッド化。
■20世紀が生んだクラシカル・ハープの名手
マリサ・ロブレスは1937年生まれのスペインのハープ奏者で、クラシック音楽界では20世紀後半を代表する名手として知られています。
早熟の才があり、幼少時からルイサ・メナルゲスに師事してわずか9歳でデビュー、1953年に16歳でマドリード音楽院を卒業しています。
翌年、マドリードでジャン=ピエール・ランパルとモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を共演し、コンサートデビューを果たしています。
1960年にイギリス国籍を取得し永住。イギリスをベースに世界各地にツアーを行い、ハープという楽器の魅力を世界中の新しい聴衆に伝えてきました。
1966年から67年にかけて3枚のソロ・アルバムが録音されました。当ディスクの最後に収められたエーベルル、ヘンデル、ベートーヴェンの3曲のソロ曲は、1967年の「ハープによる変奏曲」に収められていたものです。
当ディスクのメインである3曲の協奏曲は、当時一世を風靡していた室内楽団であるアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズを起用。
バロック時代から初期ロマン派までのやく80年の間に作曲されたハープ協奏曲の代表作が網羅されています。
■作品に相応しいギャラントな華やかさが演出された名録音
協奏曲とソロ曲では録音時期も録音会場も異なるので、音の傾向も異なっていますが、収録対象のサウンドの明晰さと立体感が追求されているのはデッカ・レーベルならでは。
名手ケネス・ウィルキンソンがエンジニアリングを担った協奏曲では、左右に大きく広がるオーケストラの前に存在感のあるハープが位置し、通常よりも響きが多く取り入れられて作品に相応しいギャラントな華やかさが演出されています。
響きが多いとはいっても、ソロもオーケストラもフォーカスがぼやけることは決してなく、オーケストラの各パートの重なり具合や編成の差異も捉えられており、ヘンデル作品でのみ加わっているチェンバロ(R chに定位)のバランスも見事に処理されています。
デッカ・スタジオ録音のソロ曲では空間が狭まり、響きが少なくなる代わりに、芯のあるハープの響きが前面に出ています。
リマスターされるのは今回が初めてで、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化となります。
これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。
特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。
入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。
またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドで
ディスク化することができました。
[オリジナル・レコーディング]
[レコーデイング・プロデューサー]1-9: クリス・ヘイゼル 10-12: マイケル・ブレムナー
[バランス・エンジニア]1-9: ケネス・ウィルキンソン&ジョン・ペロウ
[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー] 吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスター] 2024 年3 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三 梅沢敬一
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社