世界初録音の大注目盤!サリエリの傑作「タラール」、ルセ&レ・タラン・リリクによる鮮烈演奏!
サリエリのオペラ「タラール」世界初録音の登場。サリエリ(1750-1825)生前の大成功作品にして、ボーマルシェ(1732-1799)が
リブレット(台本)を手がけた唯一のオペラを、鬼才ルセ&レ・タラン・リリクと豪華歌唱陣による演奏で。この録音に先駆け、
ルセはヴェルサイユ宮殿内王立歌劇場で2018年11月22日に演奏会形式でこの作品を演奏、大きな話題となりました。
とにかく素晴らしい音楽が怒涛のように押し寄せる2時間45分の大作。何をとっても話題必至の録音です!
サリエリといえば、映画『アマデウス』により、「モーツァルトの同時代の人」というイメージしかないといっても過言では
ありませんが、彼が生きていた当時サリエリは、ヨーロッパ楽壇の頂点に立つ人物でした。オペラを43曲のこしており、
この「タラール」は中で最も成功した作品のひとつです。
台本を手がけたボーマルシェは「セビリアの理髪師」や「フィガロの結婚」等、オペラの原作となった戯曲を書いていますが、
ボーマルシェが直接台本まで手がけたオペラは、この「タラール」のみ。彼は大変すぐれたセルフ・プロモーターでもあったため、
このオペラが発表される前から巧みに話題作りをし、初演の前から人々は「タラール」をしばしば話題にしていました。
上演は大成功をおさめ、1826年までの間に131回も上演されています。
「タラール」の舞台はペルシャ湾の王国オルムス。独裁的な王アタールと、兵士タラール、そしてその妻アスタジの物語。
妻アスタジは王アタールのハーレムにとらえられるも、最終的には助けられ、独裁的な王アタールは世を去り、新しく王となる
タラールと幸せに暮らす、という物語。ハーレムや独裁的な王が登場するという点でモーツァルトの『後宮からの誘拐』とも
共通点が見られます。
ルセの指揮も大変見事。サリエリとボーマルシェが織りなすドラマを、名手ぞろいのレ・タラン・リリクを率いて息つく間もなく
たたみかけるように響かせます。世界でひっぱりだこのシリル・デュボワやカリーヌ・デエらをはじめ豪華歌唱陣も万全の
歌を披露しています。サリエリの真価を世界中に問う、名作の名演の登場です!
クリストフ・ルセ(指揮)
レ・タラン・リリク
合唱:ヴェルサイユ・バロック音楽センターの歌手メンバーたち
(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)