名だたる作曲家がその響きに魅了され、当時最高のフォルテピアノ製作者と謳われたウィーンの名工、コンラート・グラーフ(1782-1851)の手による1826 年製フォルテピアノの精巧なレプリカを使用したシューベルトの作品集。このレプリカはフランス政府から人間国宝の称号を与えられているクリストファー・クラーク(1947-)によって製作されたもので、オリジナルの特性が見事に反映された大変すばらしい楽器です。フォルテピアノ奏者の伊藤綾子はアントワープ王立音楽院学生時にこの楽器のオリジナルとレプリカ両方を弾く機会を得、その素晴らしさに「いつかCD 録音したい」と夢を膨らませました。 (C)RS