現在フランスを拠点に演奏・ 教育の両面で活躍し続ける、 日本を代表するメゾ ・ソプラノ小林真理がメシアンの 「ハラウイ」 を録音しました。小林はレジーヌ・クレスパンのもとで学び、ウィリアム・クリスティのクラスを 1 等賞で卒業した実績をもち、フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニック、 豊かな音楽で魅了しています。その小林の東京芸術大学博士課程論文のテーマがメシアンの 「ハラウイ」 でした。そのライフワークともいえる作品を、パリ留学時代からの信頼おけるピアニスト、 棚田文紀を迎えて満を持してリリースしました。メシアンが 1945 年に作曲した異国趣味の作品「ハラウイ」は、ペルーに伝わるインカ帝国の民謡からインスピレーションを得た 12 からなる歌曲。「ハラウイ」はケチュア語で 「愛と死の歌」 を意味し、戦争という体験の中で死に近づいた後、再びメシアンが新しく生まれた如く生き始めたころに作曲された悲恋物語です。小林と棚田が思いを込めて演奏しております。 (C)RS