ベザイデンホウトと FBO によるモーツァルトの協奏曲集、 第4弾の登場です!若き日の協奏曲第6番(1776年)と、大作協奏曲第25番(1786年)という組み合わせ。第25番の終楽章は、≪イドメネオ≫ の主題が引用されておりますが、 楽章全体がさながらオペラの序曲のようなワクワク感に満ちてい演奏されています。 鮮やかで大満足の終結を迎えると同時に、さらにそこから新たな世界が始まりそうで、ディスクが終わってしまって肩透かしを食ったような気分にさえなってしまうほどに心が愉悦で膨らみます。 何度も聴いたことがあるはずの作品がすべて 「今、その場で」 生まれたように聴こえてきます。ベザイデンホウトは自身、ソロとは違って、オーケストラとの共演は 「パーティーのように楽しい」 と話していましたが、まさにベザイデンホウトもオケも瞬間瞬間を楽しんでいることが感じられます。そして、 重力を全く感じさせないように自在に翔けるベザイデンホウトのパッセージは至上の美しさ。モーツァルトの再来、と称されるベザイデンホウトの神髄を見るようです。 (C)RS