★この商品(HybridCD)の再生にはSACD再生に対応している機器があればSACD音源を聴くことができます
また、通常のCD再生機器(一部のDVD再生機器を除く)では通常CD音源を聴くことができます★
クレンペラーらしい堅牢な演奏として有名な「新世界」、自身が初演したワイル作品と自作の「メリー・ワルツ」を収録。新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化し最新復刻。「新世界」以外は世界初SACD化。新規解説付。
「新世界」は、クレンペラーの体調が良好だった1963年10,11月に収録されたもので、"何事にも動じない"堅牢な演奏としてファンには名が通った録音です。独自の世界観の中でも、曲の内容に合致した要素が内面に滲み出ている様は見事で、クレンペラーらしい名盤。カップリングには自身が委嘱し初演した「小さな三文音楽」からの7曲と、自作の中で最も知名度の高い「メリー・ワルツ」を収録。新世界以外は世界初SACD化。新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化をおこなったマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
「新世界」は独特な演奏と言われていますが、そこにあるのはあくまで音楽的に自然な流れと、楽曲への真摯な取り組みです。録音された1963年は精神的にも良い年であったようで、年の初めから相次いで名盤を残しています。演奏自体も充実しており、堂々とした安定感は、まるで曲がスケールアップしたような聴き応えに感じます。音質的にも良好で、対向配置の効果がより出ているのがわかるでしょう。一方、「小さな三文音楽」はクレンペラーがワイルに委嘱し1929年に初演した作品で、この録音はそれから約30年を経て行われました。ただ、なぜかこの録音では第3曲を省き、7曲で収録されています(初演の2年後に4曲のみの録音もあり)。その真意は不明ながらも収録自体が珍しい音源のため、残してくれた事自体が貴重でしょう。落ち着いたテンポのワイルはかえって興味深く聴こえます。そして、このアルバムでは最後に自作自演曲を収めました。実は多くの曲をクレンペラーは作曲していますが、この「メリー・ワルツ」が最も有名かと思われます。わかりやすい旋律のため、もっと演奏機会が増えればと思う曲です。尚、収録は全てキングズウェイ・ホールで行われており、統一感あるしっかりとした音像で尚且つ優秀録音です。
音質的には今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、従来を超える192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行いました。そのためか、今回の音質は緻密さと幅広いレンジ感、近接感をより獲得しており、リアルになった音質で最上の演奏をお楽しみいただけます。一部にはノイズ等も散見されますが、今回もオリジナルを尊重し、バランスを含め、あくまで最小限の範囲で音楽的なマスタリングを目指しました。尚、解説書には川瀬昇氏による新規文章を掲載しています。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。
※SACDハイブリッド盤。限定盤(TOWER RECORDS Definition Series)
※世界初SACD化(2,3)
※豪華デジパック仕様。クレンペラー年表付(別添付)
※2020年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング)。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のオリジナル・ジャケット・デザインも一部使用)
※解説:川瀬昇氏(新規解説)、解説書合計10ページ
【演奏】
フィルハーモニア管弦楽団
オットー・クレンペラー(指揮)
【録音】
30 & 31.X and 1 & 2.XI. 1963 (1), 31.X. & 2.XII(2), 30.X(3), 1961 Kingsway Hall, London
【Original Recordings】
Producer: Walter Legge, Walter Jellinek(2,3)
Balance engineer: Douglas Larter
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)