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ロジェストヴェンスキー生誕90年、没後3年企画。唯一の共演盤となった1972年収録のパリ管との稀少盤を最上の音質で再現。世界初SACD化。新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitで新たにデジタル化。新規解説付
2021年に生誕90年、没後3年を迎えたロジェストヴェンスキーが40歳の時に旧EMIレーベルに収録した、貴重なパリ管弦楽団とのセッション録音を最新復刻。颯爽とした指揮で当時のパリ管をコントロールする様は圧巻です。レベルの高い奏者達をロシア情緒ある演奏まで引き寄せる手腕もまさに一流。どの曲も生き生きとしており録音も優秀なため、高音質での再現に効果的な音源とも言えるでしょう。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説訳付。永久保存盤です。
ロジェストヴェンスキーは晩年特に日本でも親しまれ、亡くなる前年の読売日本交響楽団とのブルックナー5番の演奏は特に聴衆に大きな感銘を与えたことは記憶に新しいです。2021年は生誕90年、没後3年にあたります。残された音源はメロディア含めライヴも多いですが、当時西側のメジャーレーベルへの録音はそれほどありませんでした。若い時からその才能を認められ、早くから西側への客演を続けていた割には少ない印象です。その中でも、若干40歳の時にパリ管弦楽団と収録した今回の「ロシア音楽集」は例外と言えるでしょう。録音を行った1972年と言えば設立されて僅か5年、ちょうどカラヤンからショルティに代わる時期に当たります。フランスのオケらしく我が強い当時の奏者達をまとめ上げる力がロジェストヴェンスキーには十分備わっていたことが、この演奏を聴けば理解できると思います。天才と評価され、ソ連当局が自国に留まってもらうよう手配したと言われた当時のソビエト国立文化省交響楽団(1991-92:音楽監督)が再編成されるのも当然と言える活躍でした。ロシア以外のオケでロシア音楽を聴くならフランスのオケが相応しいというのも良くわかる位の出来かと思います。ここでは、驚く事に各奏者をコントロールするばかりか、ロシア的な音色まで表現させる等、この時期のパリ管ではなかなか他で聴くことができない音楽が再現されています。録音の良さも加わり、熱気溢れるこの盤は隠れた名盤と言えるのではないでしょうか。元々のオリジナル・アナログ・マスターテープの状態も良く、録音の素晴らしさも含め、機知に富んだ天才振りが発揮された節目に相応しいアルバムです。
今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行っています。マスターは総じて整ったバランスであり、経年変化も少ない状態でした。そのため、極力オリジナルのバランスを重視し、音楽的な観点でのマスタリングを心掛けました。それにより楽器の距離感や奥行きなど見通しが良くなり、さらに定位が向上したことでストレスなく最上の演奏をお楽しみいただけます。尚、解説書には増田良介氏による新規文章を掲載しました。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。
※SACDハイブリッド盤。限定盤(TOWER RECORDS Definition Series)
※世界初SACD化
※豪華デジパック仕様
※2021年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング) 。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(仏オリジナル盤をベースに採用)
※解説:増田良介氏(新規解説)、解説書合計10ページ
【演奏】
パリ管弦楽団
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
【録音】
6‐8. I, 1972
Salle Wagram, Paris
【Original Recordings】
Producer: Christopher Bishop
Balance engineer: Paul Vavasseur
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)