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ケンペがウイーン・フィルとステレオ初期に録音した旧EMIレーベルへの7種のオリジナル・アルバム(管弦楽曲)を5枚組に集成!優秀録音。新規で本国アナログ・マスターテープより復刻。新規解説付。初SACD化!シリアル・ナンバー付、1,000セット限定盤
これまでもタワー企画盤で復刻を推進してきたルドルフ・ケンペが1950年代後半から60年代前半に旧EMIレーベルに残した、ウィーン・フィルとの貴重な7種のアルバムの管弦楽曲集を5枚組に集成。各オリジナル・アルバムを初出時の順番通り配置し、DISC1-4の後半はタイトルが付いていないアルバム2点、計5曲を分けて収録しました。小品ながらも両者の特筆を活かした名演ばかり。ケンペらしい生き生きとした演奏で、ステレオ初期の録音とは思えないほど瑞々しいサウンドも必聴です。初SACD化となる素晴らしい音質・演奏です。本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。1,000セット限定のシリアル・ナンバー付。今回の旧EMI録音の5枚組は従来と同様かそれ以上の重要な復刻と考えています。
ご存知の通りケンペはいくつかのレーベルに跨って録音を行っており、とりわけ独墺系のオーケストラと素晴らしい録音を残していますが、ステレオ以降で現在でも良く聴かれているものはミュンヘン・フィルやシュターツカペレ・ドレスデン、そしてベルリン・フィルの音源が多いかと思います。一方、ウィーン・フィルとは「ワーグナーのローエングリン」(TDSA142:廃盤)が良く知られており、他のオケとは交響曲や管弦楽曲の大型作品が主であったのに対し、オペラ以外でのウィーン・フィルとの録音は小品ばかりでCD以降では本家EMIからの発売の機会は少なく、むしろTESTAMENTレーベルの復刻で親しまれていました。当時、ケンペが小品ばかりの企画もの中心だけの録音となったことはいろいろな事情があるとは言え(参考までにケンペはウィーン・フィルの定期には一度も呼ばれることはありませんでした)、むしろ現在では忘れてられている音源かも知れません。実はこれらのアルバムは数年前から復刻の候補に挙がっていたのですが、マスターテープの捜索に時間がかかること(実際にベルリン・フィルとの小品の一部はマスター不明のものも過去にありました)や、カップリングの難しさからすぐには製品化が出来ない状況でした。
今回、捜索に時間がかかったものの実際に来たマスターを聴く限り、その音質の瑞々しさにまずは驚きました。テープの使用頻度が少なかった(復刻が少ない)こともあってか、まるで掘り起こされたタイムカプセルのように当時の音色が残されていました。相性が悪かったのではといった懸念も吹っ飛び、その生き生きとしたケンペらしい音楽作りが従来以上の最高音質で堪能できると思います。
これらのウィーン・フィルとの一連の録音は1958年2月の「ワーグナー作品集」(DISC5)から始まりました。当時ウィーン・フィルはDECCAに多くの録音
を行っていましたが、関係が悪化したことにより、久々にこの録音を持ってEMIとウィーン・フィルの録音が再開されたようです。尚、ケンペは1956年にベルリン・フィルとワーグナーの序曲・前奏曲集の録音をモノラルで行っていますが、このウィーン・フィル盤とは曲の被りはありません。ケンペとの力強い演奏は感動的で、ローエングリンからの2曲は1962&63年録音の全曲へと結びつく事にもなります。この後ほぼ同時に「ウィーンの夜」(DISC2)も収録され、12月には「序曲集」(DISC4)、続いて60年に「ウィーンのボンボン」(DISC3)、61年12月に残り3枚のアルバムがまとめて収録されました。61年には「ロザムンデの間奏音楽」(DISC1と2の後半)と「組曲ハーリ・ヤーノシュ他」(DISC1,3,4の後半)、そして「ウィーン・フィルの休日」(DISC1)の3枚のアルバムを録音しています。今回のBOXでは各オリジナル・アルバムを初出時の順番通り配置し、DISC1-4の後半は「ロザムンデの間奏音楽」と「組曲ハーリ・ヤーノシュ他」から計5曲を分けて収録しました。また、「ウィーン〜」タイトルが付いたアルバムが3つあり、他4つとの配置を考え「ウィーン〜」シリーズはBOXの前半にまとめています。DISC1は、あえてこの管弦楽曲プロジェクトの最後を飾った「ウィーン・フィルの休日」としました。このアルバムは、録音が進みすでに肩の力が良い意味で抜けたウィーン・フィルと名人ケンペのコンビが織りなす最高の小宇宙が各小品の中に活かされているのではないでしょうか。今回の復刻でケンペに対する評価が一段と高まることを期待しています。ここに残されている音楽は、まさに絶品です。
今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行っています。マスターは総じて整ったバランスであり、経年変化も少ない状態でした。そのため、極力オリジナルのバランスを重視し、音楽的な観点でのマスタリングを心掛けました。それにより楽器の距離感や奥行きなど見通しが良くなり、さらに定位が向上したことでストレスなく最上の演奏をお楽しみいただけます。尚、解説書には広瀬大介氏による新規文章を掲載しました。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。
※SACDハイブリッド盤。限定盤(TOWER RECORDS Definition Series)
※世界初SACD化
※限定1,000セット。豪華デジパック仕様
※シリアル・ナンバー付(シリアル・アンバーは、本体箱の裏側に貼付しておりますため外から見えず、お選びいただくことはできません。ランダムでのお渡しとなります。ご了承ください)
※2021年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング)。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書内に他の各オリジナル・ジャケット・デザインを一部使用)
※解説:広瀬大介氏(新規解説)、解説書合計20ページ
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・ケンペ(指揮)
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)