世界のYOSHIMATSUがプログレ至高の名曲を完全オーケストレーション!21世紀のネオ・クラシック。他にロックとクラシックの融合を目指した名作「アトムハーツ・クラブ組曲第1番」、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」をピアノ協奏曲にアレンジした「アメリカRemix」を収録。ソリストは中野翔太。さらに、現代音楽の古典となった黛敏郎の名作「舞楽」をボーナス・トラック収録。
・「タルカス」はプログレッシヴ・ロックの大人気バンド、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)が、1971年に発表したセカンド・アルバム『タルカス』のタイトル・ナンバーです。作曲は鬼才キース・エマーソン。全7曲からなる20分ほどの組曲で、編成はキーボード、ベース(&ヴォーカル)、ドラムス。アルバム『タルカス』は全英1位を獲得。全米でも第9位にまで上昇したロック・クラシックの名盤です。この「タルカス」をクラシック界の人気作曲家、吉松隆が原曲にほぼ忠実にオーケストレーションを行ないました。
・作曲家の吉松隆は1953年の生まれ。慶応大学工学部出身という異色の経歴の持ち主。松村禎三に弟子入りして現代音楽の作曲法を学ぶ一方、ロック・バンドに参加して活動を行ないました。1981年の「朱鷺によせる哀歌」で世に認められますが、「現代音楽撲滅運動」と「世紀末抒情主義」を自らのスタンスとして打ち出して、難解・高尚を旨とする現代音楽界にあって異端児的な存在です。DENONレーベルでは、田部京子がソリストを務めた「プレイアデス舞曲集」が大ヒット。英CHANDOSレーベルのレジデント・コンポーザーとなったり、TVアニメ「アストロボーイ・アトム」の音楽を担当したり、著述家としても数多くの著作をものにしています。