首席指揮者メイエ初ライヴ録音は十八番のフランス物を中心としたプログラム。2012年10月15日に、池袋の東京芸術劇場で行なわれた第112回定期演奏会のライヴ録音。
先の《吹奏楽燦選》(COCQ-84940)に続き、東京佼成ウインドオーケストラとDENONクラシックスとのレコーディング第2弾です。指揮は2010年から同オーケストラの首席指揮者を務めているポール・メイエ。むしろ天才クラリネット奏者として世界な活動を行なっているメイエだけに、トレーナーとしての腕も買われて指揮者就任と思われます。演奏会のプログラムは、やはりファンがメイエに期待するフランス物を中心に組まれており、ミヨーの名作《スカラムーシュ》では、メイエ自身がクラリネット・ソロを披露しています。特に楽団員の個人技をいかんなく発揮できる《ボレロ》や。《魔法使いの弟子》では、このオーケストラの名人芸を存分に楽しませてくれています。また、《主題の無いパッサカリア》は、同オーケストラの作曲コンクールで優勝した山内雅弘の委嘱作品。ブラスの楽しみを満載した強力ライヴ盤の登場です。
録音:2012年10月15日、東京芸術劇場コンサートホール、東京、ライヴ録音