待ちに待った幸田浩子の日本の歌。オペラを歌うときとはまた違った、慈しみに満ちた歌い口に、魂が洗い清められるようなアルバムです。日本人の心の原風景を映す懐かしいあの歌、この歌。武満徹などの新しい名曲。そして、東日本大震災を期に作られた感動的な2作まで、幸田浩子の琴線を響かせた何れ劣らぬ19の珠玉が選び抜かれています。
NHKナゴヤニューイヤーコンサート2013で歌唱した「花は咲く」、東京芸大の同級生で陸前高田出身の菅野祥子が震災直後、ウィーンで故郷を想って作った「春なのに」、そして「故郷」へと続くラスト3曲はことに感動的です。
録音年:2012年8月10-12日、12月18日/収録場所:山梨市花かげホール、東京、prime sound studio form