今最も注目されるホープ、TKWO初登壇。交響楽団では見えない部分に光を当てた気鋭の《巨人》。
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の定期演奏会ライヴ・レコーディング・シリーズ第7回発売。今最も注目されている若手指揮者、川瀬賢太郎が初めて指揮台に登り、なんとマーラーの巨人、全曲に挑みました。
川瀬は29歳の若さで4月から神奈川フィルの常任指揮者に就任。国内最年少の常任指揮者の誕生として話題になりました。初めて取り組むマーラー青春の第一交響曲は、作曲された年代とほぼ重なる年齢にある川瀬にとって、これほど自身を投影できる対象はなく、そのCDデビューに相応しい作品です。吹奏楽で育ち、その長所や特性を熟知する川瀬ならではのアプローチは、オーケストラの音に近づけるのではなく、吹奏楽のために書かれたのかと錯覚させるほどの成果を上げており、若者の傷つきやすい心に去来するさまざまな感情を、時に繊細に、ときに大胆に音にしていきます。
【録音年、収録場所】ライヴ録音:2014年2月16日、東京芸術劇場(東京佼成ウインドオーケストラ第118回定期演奏会)