【ルビジウム・クロック・カッティング】英雄の死と復活をテーマに、怖れと甘美さや戦慄と優美な憧れといった両極の情感が内在している、生きることの意味を追求する哲学的な内容を持ったマーラーの交響曲《復活》は、終楽章で最後の審判と復活が描かれる一大叙事詩ともいうべき作品です。第1番に続いてショルティがロンドン交響楽団と録音した、男性的な力強い突進力で進められるこの演奏は指揮者の強烈な個性によって貫かれており、聴く者に圧倒的な感銘をもたらしてくれます。
録音:1966年5月21−26日 ロンドン、キングズウェイ・ホール