【ルビジウム・クロック・カッティング】第7番は前作とは対照的に明るく楽天的な雰囲気が横溢する交響曲で、標題は第2、第4楽章に付けられた〈夜曲(ナハトムジーク)〉に由来する俗称ですが、特にギターとマンドリンといった交響曲では珍しい楽器によって伴奏される第4楽章は、セレナードが歌われる平和な夜の情景を髣髴とさせます。ショルティはやや晦渋ともいえるこの作品で、くっきりとした輪郭を具えた明快な解釈を繰り広げ、シカゴ交響楽団も万全の演奏で応えています。
録音:1970年5月 イリノイ、クラナート・センター