【ルビジウム・クロック・カッティング】コンスタンツェとの結婚に際して故郷で演奏するために珍しくも自発的に作曲された、モーツァルトの17曲を数えるミサ曲の最後の作品《大ミサ曲》。バッハやヘンデルの対位法を巧みに消化しているのが窺えますが、残念ながら未完に終わりました。モーツァルト作品ではオペラを主要なレパートリーとしていたショルティにとって初録音となったこのアルバムは初めての声楽曲であり、淀みのない生命感溢れる美しく豊かな演奏を展開しています。
録音:1990年12月 ウィーン、コンツェルトハウス大ホール