3枚組。若杉弘が1980年代後半から90年代前半、ヨーロッパで重要なポストを持ち活躍した最後の時代であると同時に、「マーラー&新ウィーン楽派」全曲演奏など瞠目された活動を東京都交響楽団の音楽監督(1986〜1995)として行った時代に、ザールブリュッケン放送交響楽団と南西ドイツ放送交響楽団に客演指揮し録音したレコーディングを3枚のアルバムにまとめたもの。
コンサート指揮者としてケルン放送交響楽団での成功を皮切りに客演指揮に招待された本場ドイツのオーケストラでも八面六臂の活躍しながら、ドイツ・オーケストラ音楽の神髄を体現していた時代にハイドン、ベートーヴェン、ブルックナーといった重要なレパートリーを客演したオーケストラから任されたコンサートの副産物として録音されたもので、若杉がオペラだけではなくコンサートのフィールドでも日本人指揮者として先達的音楽境地に達していたことを証左する記念碑的なレコーディングの集成で、お買い得価格での発売。