新作を発表するたびに斬新なアプローチでリスナーから根強い人気を獲得する世界で最も売れているコンポーザーのひとり、マックス・リヒターのアルバム。本作は、ウェイン・マグレガーが振付し数々の賞に輝いたロイヤル・バレエ制作の『ウルフ・ワークス』(2015年5月初演、2017年1月〜2月再演)―イギリスの女性小説家、ヴァージニア・ウルフの代表作から着想を得た―のための音楽からセレクトされたもの。バレエと同様にアルバムは3つの部分から構成され、ウルフの3つの小説:『ダロウェイ夫人』『オーランドー』『波』からのテーマを中心に構築。彼女の手紙や日記などの断片が、ジリアン・アンダーソン、サラ・サトクリフと、ヴァージニア・ウルフ本人の朗読によって作品に織り込まれている。 (C)RS