西村朗が亡母への想いを込めたギター協奏曲『天女散花』、鈴木大介が入魂の演奏
第1弾『虹の体』に続く、板倉康明氏指揮東京シンフォニエッタによる西村朗作品集の第2弾。表題作『天女散花』は、2012年の東京シンフォニエッタ委嘱作品。中国の京劇にインスパイアされたギター協奏曲で、作曲中に亡くなった実母への西村の追悼と感謝の思いが託されている。作品を献呈された名ギタリスト鈴木大介が入魂の表現を聞かせる。ピアノ独奏者(藤原亜美)を伴う「星の鏡」「ヴィシュヌの臍」では洗練された感性によるみずみずしい演奏が繰り広げられる。西村朗の1990年代以降のヘテロフォニー書法による一連の作曲の起点となった「光の蜜」も収録。
【録音年、収録場所】
2012年10月 ほか/東京文化会館 小ホール(ライヴ録音)