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若き日のゲルバーによる才気溢れるブラームスが世界初SACD化。巨匠的な貫禄の第1番、ケンペとの完成度の高い第2番を、新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから復刻。新規解説付
ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(1941-)のデビュー盤であった1965年録音の第1番と、73年にケンペの指揮で収録した第2番を最新復刻。世界初SACD化音源です。60年代に欧米でセンセーショナルなまでの成功を勝ち取った名声そのままのこのブラームスの演奏は、現在でも高い評価を受けています。名盤が多いこれらの曲の中でも最右翼に位置する名演です。才気溢れる風格あるピアノ、オケの重厚な響きはSACD化により一層価値が増しました。現況での最高音質を目指し、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
ゲルバーは1941年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれ、同年同場所出身のアルゲリッチとは幼少時代、同じ教師に師事をしています。19歳の時にパリに留学し、20世紀前半のフランスを代表するピアニストのひとりであるマルガリット・ロン(1874-1966)門下となり、「私の最後の、そして最高の生徒」と言わしめたほどの逸材でした。この第1番の録音は、欧米でセンセーショナルなまでの成功を勝ち取った時期の収録。弱冠24歳でありながらも、この曲に不可欠な響きの重厚さや柔軟なタッチ、さらにエネルギー感のある演奏は当時驚きを持って迎えられました。その風格あるピアノは、今聴いても圧倒されます。尚、この録音は1966年の「仏ADFディスク大賞」を受賞しています。現在の新人でもここまで弾ける方は少ないほどの出来で、8年後の録音であるケンペとの第2番もほぼ同様のイメージです。特に第2番はケンペの手綱が見事で、情熱とロマン溢れるピアノに感嘆します。現在では双方の録音とも再発がさほどされていないのは残念な状況でした。今回の復刻では、現況での最高音質を目指しました。高音質化によって細部に至るまで、これらの類稀な名演を堪能することができます。
今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行っています。マスターは総じて整ったバランスであり、経年変化も少ない状態でした。そのため、極力オリジナルのバランスを重視し、音楽的な観点でのマスタリングを心掛けました。それにより楽器の距離感や奥行きなど見通しが良くなり、さらに定位が向上したことでストレスなく最上の演奏をお楽しみいただけます。尚、ジャケット・デザインには第2番が出た際に英国で発売された2曲セットのものを採用し、解説書には浅利公三氏による新規文章を掲載しました。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。
※SACDハイブリッド盤。世界初SACD化。(TOWER RECORDS Definition Series)
※1966年仏ADFディスク大賞受賞(1)
※デジパック仕様
※2020年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング) 。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のオリジナル・ジャケット・デザインも一部使用)
※解説:浅利 公三氏(新規解説) 、解説書合計12ページ
【演奏】
ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(ピアノ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ=パウル・デッカー(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・ケンペ(指揮)
【録音】
4 & 5 VI. 1965 Burgerbreukeller, Munich (1)、 3 & 4 IX. 1973 Studio No.1, Abbey Road, London(2)