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没後50年企画。生涯愛奏し続けた、バルビローリ至高のエルガー。他を圧倒的に引き離す高貴な演奏が待望のSACD化!本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻。「海の絵」以外は世界初SACD化。交響曲2曲は国内初発売!
バルビローリにとってエルガーは特別で、ディーリアスをはじめとした自国作品と同様、生涯にわたって演奏を行ってきました。特に「交響曲第1番」に関してはステレオで2種のセッション録音を残すほどで(今回の復刻では後のフィルハーモニア管と音源を収録)、亡くなる5日前の「第1番」のライヴ音源も残されています。エルガーの交響曲は、作品的にも非常にダイナミックで高音質化するに相応しい曲です。今回、現況での最高音質を目指し、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。尚、交響曲の2曲は、LP、CD通して今回が国内初発売となります。
交響曲第1番はハレ管弦楽団と1956年にPYEレーベルへステレオのセッション録音を行っているため、今回収録の1962年のEMIへのフィルハーモニア管弦楽団との録音は僅か6年後の収録です。さらにライヴでは1958年、1970年と音源が残っており、特に1970年7月24日のハレ管との演奏は亡くなる5日前の音源のため、曲への感傷共々、ファンにとっては涙なしには聴けない貴重な曲になっています(尚、翌日が最後の演奏会)。冒頭からの抒情的な主題はこの曲の素晴らしさを示しており、そこでのバルビローリの雄大さには、ただただ圧倒されます。交響曲第2番もバルビローリのキャリアアップに繋がった重要な曲であり(詳細は藤野氏の解説文を参照)、同じハレ管とのPYEへのモノラル録音(1954年)と、この1964年のセッション録音、そしてライヴでは他に1種が残されています。また、今回の復刻では小品3曲と「海の絵」をカップリングしました。「海の絵」もバルビローリにとっては繰り返し演奏した曲で、1965年の収録時の前年に見出した若きジャネット・ベイカーとの名演です。この2枚組はオケが4種ですが、マスターテープの音はどれも良い状態でした。高音質化でそれぞれの特色も感じ取れます。尚、エルガーでは「海の絵」のみ過去にSACD化が行われていますので、今回との聴き比べが可能です。
今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行っています。マスターは総じて整ったバランスであり、経年変化も少ない状態でした。そのため、極力オリジナルのバランスを重視し、音楽的な観点でのマスタリングを心掛けました。それにより楽器の距離感や奥行きなど見通しが良くなり、さらに定位が向上したことでストレスなく最上の演奏をお楽しみいただけます。尚、ジャケット・デザインには第1番のものを採用し、解説書には英国音楽に造詣の深い、藤野竣介氏による新規文章を掲載しました。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。
※日本初発売(1,5)
※歌詞対訳付(6)
※SACDハイブリッド盤。世界初SACD化(6以外)。(TOWER RECORDS Definition Series)
※デジパック仕様
※2020年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング)。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のオリジナル・ジャケット・デザインもモノクロで一部使用)
※解説:藤野 竣介氏(新規解説)、解説書合計24ページ
【演奏】
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ) (6)
フィルハーモニア管弦楽団 (1)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (2-4)
ハレ管弦楽団 (5)
ロンドン交響楽団 (6)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
【録音】
28 & 29 VIII 1962 (1), 20 & 21 IV 1964(5), 16 VI 1966 (2,3), 15 VII 1966 (4),Kingsway Hall, London
30 VIII 1965, No1 Studio, Abbey Road,London (6)