カートリッジの
交換方法
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今回交換するべースは、シェル付カートリッジの「VM530EN/H」です。
VM530EN/H・・・VM型、出力:4.5mV、本体重量:6.4g、シェル重量:10.2g
カートリッジの取り外し、及び取り付けに必要な工具類ですが、特殊な工具は必要ありません。全て100円均一ショップでも入手可能です。今回は下記のものを使って取り付けますよ。
・定規・・・オーバーハングの測定に使います。メジャーやノギスなどでも構いません。
・ラジオペンチ・・・リード線の取り付け、取り外しに使います。
・マイナスドライバー・・・カートリッジの取り付け、取り外しに使います。
マイナスドライバーの選び方ですが、基本的にカートリッジのネジは国際的に同じ規格です。ドライバーの幅と先端の厚みがちょうど良い寸法のドライバーを用意しましょう。
■ボルト規格:M2.6mm ヘッド部分の直径:3.8mm
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カートリッジの交換の場合はまずプレーヤー(アーム)のオーバーハングの確認が必要です。シェルの根元からカートリッジの針先までの長さを定規で測定しておきます。今回は52mmでした。
新しく取り付けるカートリッジも同じオーバーハングで取り付けます。
カートリッジ本体から交換針を外します。VM(MM)型のカートリッジは交換針部分が外れるので、作業中にカンチレバーを折らないように外しておきましょう。MC型は針部分が取り外せないので付属のカバーを取り付けて作業をしましょう。
まずはマイナスドライバーでネジを緩めます。勢い良く作業をするとナットが落ちたりするので慎重に作業を進めます。
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カートリッジ側のリード線を外します。指で摘んで外せる場合もありますが、ラジオペンチで1本ずつ外すことをお勧めします。ネジ類はいずれ使う事があるかもしれないので保存しておきましょう。
新しいカートリッジを取付します。用意したのはMC型の人気カートリッジDENON「DL-103R」です。
DL-103R・・・MC型、出力:0.25mV本体重量:8.5g
取付方法は先ほど外した逆の順番で行います。MC型は交換針が外せないので、必ず付属している保護用カバーを取り付けて作業をしましょう。
まずはリード線を取り付けします。「DL-103」系列のカートリッジは色分けされていませんので+−と極性を間違えないように接続します。取扱説明書に明記されていますので必ず確認しましょう。
ほとんどのカートリッジは端子の根元に色分けされています。同じ色のリード線を接続しましょう。(一番上の写真参照ください)
同じDENON製品でも端子の配列が異なる製品がありますので気をつけましょう。
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リード線はラジオペンチを使って確実に取り付けましょう。細いピンセットや指で無理やり取り付けようとすると端子を曲げたり、折ったりしてしまう事があります。
先にカートリッジをネジ止めしてしまうと取り付けスペースが狭くなり、端子を破損してしまう事があるので必ずリード線を先に取り付けましょう。
先ほどカートリッジを外す前に測定したオーバーハングを同じ長さの52mmにオーバーハングを合わせます。
オーバーハングを合わせたらカートリッジが曲がって取り付けられていないかネジを仮止めした状態で確認しましょう。
製品によって異なりますがシェルやカートリッジを購入すると様々な長さのネジが付属しています(DL-103Rには14mm長のネジとナットが1ペア付属)。
今回はカートリッジのケースに取り付けられていたネジ(14.0mm)がちょうど良い長さだったので、そのネジを使いました。取り付けるシェルに合わせてネジを選びましょう。市販のカートリッジ用ネジでグレードアップも可能ですよ。
これで新しいカートリッジの取り付けが完了しました。あとはアームに取り付けて針圧と高さの調整をすればOKです。アームのゼロバランス調整、高さ調整に関しては別の機会にレポートさせて頂きます。