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[ 2021年 6月 22日付 ]

 JBLのコンパクトなコンプレッションドライバー搭載モニタースピーカー『 Model 4309 』をご紹介!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

JBLより、最新技術を搭載し、ワイドレンジ・2ウェイとして開発された「Model 4367」と「Model 4349」に続き、6.5インチ(165mm)ウーファー採用のコンパクトなブックシェルフ型モデルが新登場!


今回は、D2テクノロジーを応用したリングラディエーター型コンプレッションドライバーと、HDI-Xホーンを搭載したコンパクトモニター『 Model 4309 』をご紹介します。



このコンパクトなスタジオモニターは、ウーファーが16.5cm、横幅26cmx高さ41.9cmx奥行き22.7cm、重さも11.0kg/1本と、JBLのコンプレッションドライバー搭載のスタジオモニターとしては過去最小モデルとなります。

ブルーのフロントバッフルとサランネットはJBLスタジオモニター直系の証ですね!

現在のコンプレッションドライバーを搭載したJBLモニターはフラッグシップモデルの「4367」、兄弟モデル「4349」、そして今回ご紹介する『 4309 』の3モデルとなります。

この3モデルは広帯域コンプレッションドライバー+ピュアパルプ・コーンウーファーと共通の音響技術を搭載された2ウェイ・ホーン型スタジオモニタースタイルとなっています。

並べてみると、全て同形状のHDI-Xウェーブガイド・ホーンを使っているのが良く分かります。「4309」は可愛らしいサイズです。スタンドに乗せてブックシェルフスピーカーとして、棚や机に載せてデスクトップスピーカーとしても使えそうです。


左から「4367」「4349」「4309」


■ 新開発コンプレッション・ドライバー搭載



D2410H-2:1"(25mm)径・Teonexリングラディエーター型コンプレッションドライバースタジオモニター。

軽量なTeonex製ダイアフラムを剛性の高いV断面のリング形状に成形したVシェイプ・リングダイアフラムが不要な分割振動を抑え、30kHzを超える超高音域まで解像度の高い優れた再生能力を発揮します。



ジェットノズルを思わせるアルミダイキャスト製センターコーンとアウターリングにより、25mm径リング型ダイアフラム(振動板)による音響出力を、直径約半分の12.5mm径の開口部へ集中させるリングラディエーター型のコンプレッション構造がダイアフラムの不要な振幅を抑え歪を最小化。高域の良質な特性により、スーパーツイーターがなくても30kHzまでの周波数特性を見事に再現します。



25mm径ボイスコイルと強力なネオジム・リングマグネットにより必要かつ十分な音響出力を確保、コンプレッションドライバーならではの勢いのあるモニターサウンドが放出されます。 そのストレートなサウンドは通常のドーム型ツイーターユニットでは再現する事ができない独特の世界を表現してくれます。



■ 先進のHDI-Xウェーブガイド技術を用いた新世代の定指向性ホーン



コンプレッション・ドライバーから放たれた音はホーンを通り抜ける事で、空気振動を増幅して、整えられて、外に拡散されます。「HDI(High Definition Imaging)ホーン」スタジオモニター「4367」、「4349」に搭載された先進のHDI-Xウェーブガイド技術を搭載。

広い周波数帯域に渡って、水平方向100×垂直方向80°の安定した一定の指向性パターンを発揮するHDI(High Definition Imaging)ウェーブガイド技術が、リスニングルームの影響を抑えながら広いリスニングスポットを提供。

独自のウェーブガイド・パターンが詳細で鮮明な立体的音像イメージを創出します。


■ 伝統のピュアパルプコーンと強力な超低歪磁気回路採用の6.5インチウーファー



JW165P-4:6.5"(165mm)径ピュアパルプ・コーンウーファー。

JBL伝統のスクエアクル形状のアルミダイキャスト製フレーム、同心円状の強化リブを配したピュアパルプ・ブラックコーン、エッジには高い耐久性と柔軟性を合わせ持つNBRハーフロールエッジを採用。

良質な素材と最適化されたエッジ形状が優れたリニアリティーと1"(25mm)に及ぶ大振幅特性を低歪みで実現しています。



ポールピース長を延長し、前後対称磁界の形成を果たした新型SFG磁気回路を採用。

大型デュアル・フェライトマグネットにアルミスタビライザー、コッパーショートリングを組み合わせることで高調波歪を低減し、ロングボイスコイル設計により大振幅特性を実現した強力な駆動部を形成。

センターベント付ポールピースがボイスコイルの発熱を抑え、パワーコンプレッションを低減します。


■ プレシジョン・ネットワーク・高感度ドライバーと高精細なHDIホーンを活かすために低歪ネットワークを搭載



高域用コンデンサーにはすべてLow-ESR(静電抵抗)のメタライズドフィルムキャパシターを、インダクターには太ゲージ銅線を用いた空芯コイルを採用しています。

8kHz〜20kHz間の高域微調整が可能な±0.5dBステップのスイッチ式UHFトリムコントロールを装備。



ニアフィールド・モニタリングからリビングなどの大空間での使用、棚への設置時など、使用環境に応じた高域レベル微調整が行えます。

低域用と高域用フィルター回路を独立構成とし、デュアルターミナルを装備したバイワイヤー/パッシブバイアンプ対応設計により、相互干渉を低減。


■ JBLスタジオモニター伝統の仕上げが施された高剛性キャビネット



内部に十字型ブレーシングによる補強を施すことで前後左右のパネルを強固に結合、強力ウーファーによるバックプレッシャーを寄せ付けない高い剛性を確保。底面にはボトムベース・ボードを追加し補強と共に設置面への振動伝達を低減。振動による干渉と滑りを防止するシール式パッド付属。

JBLモニター伝統のフロントバスレフ方式のポートには、キャビネット内外の開口部に大きなフレアを設け、大振幅時における大量の空気の流入出をスムーズにし、ポートチューニングに伴うQの急激な上昇を抑え、自然なバスレフ効果を生むスリップストリーム設計のツインポートを採用。

JBLスタジオモニターの証し、伝統のブルーバッフルとウォールナット突板による背面を含む4面リアルウッド仕上げです。濃紺のフロントグリルはウーファーバッフルのみを覆うことで装着時の中高域の減衰を排除します。





■ 主な仕様

・スピーカー形式:165mm/2ウェイブックシェルフ型スピーカー
・低域ユニット:6.5"(165mm)径ピュアパルプ・コーンウーファー(JW165P-4)
・高域ユニット:1"(25mm)径Teonexリングラディエーター型コンプレッションドライバー(D2410H-2)
・ホーン:HDIジオメトリ - Xウェーブガイド・ホーン
・推奨アンプ出力:25W〜150W RMS
・公称インピーダンス:4Ω
・出力音圧レベル:87dB(2.83V/1m)
・周波数特性(-6dB):42Hz〜30kHz
・クロスオーバー周波数:1.6kHz
・装備機能:UHFレベルコントロール(0.5dBステップ/±1dB)
・入力端子:金メッキバインディングポスト型バイワイヤリング対応デュアルターミナル
・エンクロージャー形式:フロントポート・バスレフ方式
・キャビネット仕上げ:ブルーバッフル+5面ウォールナット・サテン仕上げ
・外形寸法(W×H×D):260mm×419mm×227mm(グリル含む)
・本体重量:11.0kg(1本)


■ 最後に、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" より、コメント。

今回ご紹介した『 MODEL 4309 』はコンパクトなサイズながら、JBLモニタースピーカーの上位モデルの特徴や技術を継承しているモニタースピーカーとして設計されています。本格的なコンプレッションドライバー搭載モデルとしては、過去最小の寸法となるのではないでしょうか。

コンプレッションドライバーならではのエネルギー感溢れるサウンドは、ライブ演奏の迫力を楽しく再現してくれます。JBL伝統のブルーカラーのフロントバッフルと、大きなホーンの組合せはJBLスタジオモニター以外の何者でもない、唯一無二の存在感でお勧めいたします。

付属のサランネットも、JBL4300シリーズ伝統の濃紺となっており、装着するとウォールナット突板仕上げとのバランスが良く、いい雰囲気となります。
(ichinose)


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