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音場工房

ティグロンのアナログアクセサリーBFA-MAT(ターンテーブルシート)と、BFA-CLAMP(スタビライザー)をご紹介!

  • ichinose
  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

    今回は、新鋭ブランド「ティグロン」のアナログアクセサリーBFA-MAT(ターンテーブルシート)と、BFA-CLAMP(スタビライザー)をご紹介します。

まずは「TIGLON」の会社についてご紹介します。

ティグロンは、2006年に発売した、世界初マグネシウム製スピーカースタンド「MGTシリーズ」の発売が始まりの新鋭ブランドです。

創業以来、世界特許技術「マグネシウムシールド」を使用した「オーディオケーブル」や、プロ用スピーカースタンド「RKSTシリーズ」を中心に「ラック」、「ボード」、「インシュレーター」など、制振性能、振動吸収性、電磁波遮蔽性能に優れたマグネシウム(Mg)を使用した製品群を発売して、高い評価を獲得しています。

近年のハイレゾブームもあり、極端な高解像度サウンドや、異常な程に純度や素材にこだわった製品が多い中で、ティグロンは最近の音響製品の主流でもある、超高解像度(緊張感を伴うサウンド)を過度に求めるのではなく、音楽が持つ心に響くサウンドイメージや音楽温度を重視した製品を開発、音の本質に迫る製品を発売し、本物志向のユーザーに人気があります。

今回はそんなTIGLONから発売されたアナログアクセサリー2点「BFA-MAT(ターンテーブルシート)」「BFA-CLAMP(スタビライザー)」をご紹介します。

カーボンファイバー素材のターンテーブルシート「BFA-MAT」

TIGLONのサウンドパートナーであり、TPL (ティグロンプレミアムライン) シリーズの開発に多大な影響を与えた、ドイツBlack Forest Audio(ブラック・フォレスト)社のGerd Volker Kuhn(フォルカー・キーン)氏が開発したターンテーブルシートです。

多くの場合、モーター、ベアリング、内部構造などで生成される余分なエネルギーは、針からプラッターへ到達し悪影響を及ぼしますが、 BFA-MATはこの余分なエネルギーを内部で熱に変換することにより、透明度、タイミング、ダイナミクスを損なうことなく、音を再現することが可能です。

内部は細かくてとても硬い発泡構造になっており、BFA-CLAMPと同じく極力軽量化することで、忠実なサウンドを実現する理想的なターンテーブルシートです。
細かい発砲素材で出来ており、直接ターンテーブルに置くだけでも滑ってしまうような事はありません。

5mmと厚みがあるので、標準のターンテーブルシートと取り替えて使います。
写真はYAMAHAのターンテーブルに装着。
この状態でレコードを載せて演奏しても、ゴムシートと変わらず使えます。
摩擦係数は減りますので、通常の使用で滑ってしまうことはありませんでしたが、スタビライザーとの兼用をお勧めします。
重量は100gと軽量設計なので、プレーヤーの回転系への負担は少ないです。

音質の改善効果は、全体的にスピード感が上がります

音の輪郭もハッキリとして、高音は素直で伸びが良く鮮明!切れやレスポンスも改善されます。
中低域もスッキリとして明確な表情を聴かせてくれます。
厚みと力強さもを感じさせます。
沈み込むような低音再現性も高くなり、表情豊かな再生が魅力的!!

標準のゴムシートに戻すと音がぼやけてしまい、カートリッジの性能が悪くなったように感じ、もう「元には戻せない」と思ってしまいました!!

仕 様

・直径:294mm
・厚み:5mm
・素材:カーボンファイバー製・発泡構造
・重量:約100g

続いては同時に発売されたスタビライザー「BFA-CLAMP」をご紹介!

こちらも「BFA-MAT」と同様にTIGLONのサウンドパートナー、ドイツBlack Forest Audio社のGerd Volker Kuhn氏と開発された、画期的なスタビライザーとなります。
金属を極力使用せず、レコードプレーヤーのセンターピンにクランプできる構造は、ドイツ国内にて特許を出願中の優れモノです。

ダイナミクスとタイミングの大幅な改善が期待できます。

チャッキングすることにより、中心から程よい圧力をかけ盤の反りを抑制しながら、本体のベアリングとサブシャーシのストレスを減らし、ダイナミクスとタイミングを大幅に安定させます。

重量のある素材を使用した際、機械的に無駄なエネルギーを蓄積し、ニードルに戻ってトラッキングプロセスに干渉。
正確な音質を伝えにくくする事がある為、カーボン添加剤を調合した特殊合成樹脂素材を採用することにより、本体重量を100gという軽量ながら高い剛性も実現しています。

使い方は2通り

・従来のスタビライザー同様盤の上にセットして盤面の微小な振動を抑制し音質を整える使い方
・センターピン(スピンドル)の長さが十分ある場合は、センターピンにチャッキングする使い方
※スピンドルの長さは2mm以上あれば機能するとの事です。

と案内されていますが、この製品はキャッチング構造を使って本来の価値が出るので、事前に装着できるか確認してから購入しましょう。

また、製品の全高が約55mmと通常のスタビライザーより高さがあるので、ターンテーブル上に置くと、ダストカバーを閉めることができない場合があるかと思われますので、事前にご理解をお願いします。

軽量化と理想的なクランピングにより抑圧感の無い開放感や広がり感を再現し、忠実なサウンドを表現するアナログスタビライザー

キャッチング機能を有効にするための装着には手順があります。
少し面倒ですが、この効果を確認すると苦と思わずに使えると思います。

スタビライザー本体の上部のスクリュー緩めて分解すると、コレクトチャック、クランプスクリュー、プレススクリュー+プレスレベルの3ピースに分かれます。

本体を裏から見るとセンター部分が窪んでおり、レーベルの外周で押さえる構造が良く分かります。

では、早速装着しましょう

効果を確実に得るためには、決められた工程がありますので、ご紹介します。

@レコードを置く前に、センターピンに白いワッシャーを装着。

硬めのスポンジ素材・2枚同梱(1つは予備)。
このパーツをレコードの下に入れることで、レーベル面外周でレコードの反りを押さえることが出来ます。

Aレコード盤を普段と同じように、その上に載せる。

Bレコードのレーベル面の上に「カーボンフリースワッシャー」を載せる(黒く薄いパーツ、レーベルに接する側がフリース状。ツルツルしている面を上にする)

レーベルの保護と、チャッキングの際に滑り止めとなり、安定した押さえ込みが出来るようになります。
薄いカーボンファイバー製素材・2枚同梱(1つは予備)

Cコレクトチャックをセットして、クランプ・スクリュー(上段の小さなダイヤル)を軽く取り付けておきます。

D本体(プレスベル)を押さえて、プレス・スクリュー(下段の大きなダイヤル)を反対時計回りに止まるまで回します。

Eスタビライザー本体をレコードの上に載せます。

Fクランプ・スクリューを時計回りに回して、コレクトチャックでスピンドルを挟み込みます。

Gプレス・スクリューを時計回りに軽く止まるところまで回し、プレスレベル(ベース部分)を押さえながらさらに45〜90°ほど回して増締めします。

この工程により、プレスベルがレコード盤を押さえ込む構造となり、性能をフルに発揮します!! 色々と試してみましたが、必要以上に締め付けても効果的に変わりませんでした。
説明書のように45〜90°程度で十分と言えます(スピンドルが短めだと外れてしまう事もあるようです)。

レコードを交換する場合は、B〜Gの逆の順番に作業をしてレコードを入替えてください。
一度自分のプレーヤーにセットすると、次からのレコード入替時にはカーボンフリースワッシャーの脱着と、スクリューを緩めたり締める作業だけとなります。

仕 様

・材質:特殊合成樹脂素材
・重量:100g

実際に使用してみると、たしかにレコード盤がターンテーブルにしっかりと固定されているので、非常に安心感があります。

試聴すると、シートだけの時より更なる改善が聞き取れます。

音の輪郭がよりハッキリと、より明確に、よりクリアーになりました!
全帯域でスピード感が上がり、明らかに情報量が増えて、音の表情が明確に改善されます。
リアルさや、豊かな表情、彫りの深さ、などアナログならではの魅力を更に充実させて見事に再現してくれます。
アナログ再生改善の決定版と言える製品ですので、アナログ愛好家全ての方にお勧めいたします!!

最初は工程が多く少し面倒かと思いましたが、何枚かレコードを再生しているうちに慣れてきて、あまり苦痛ではなくなりました。
チャック構造の脱着、スクリューの締め付け、カーボンフリースを置く工程が増えるだけなので、この効果が得られることを考えると全然OKです!!

改善の方向性はシート単体の時の延長線上になります。(メーカーの思想が製品に統一されて反映されているのは開発にブレが無い証拠ですね!)

「BFA-MAT」と「BFA-CLAMP」は個別に使っても音質改善が確認できましたが、組み合わせて使うと効果倍増となり、素晴らしい効果があります!
お勧めとしては両方揃えると万全ですが、まずは「BFA-MAT」で音質改善の方向性を確認して、気に入れば両方揃える方向で検討されてはいかがでしょうか!

ご紹介した商品はこちら



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ありがとうございました。