カテゴリから選ぶ


音場工房



B&Wの新世代の800シリーズが遂に発表されました!!



  • ichinose
  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

    B&Wより、新世代の800シリーズ「D4」が遂に発売されます。今回は、その中から「805D4」と「804D4」をご紹介いたします!

今回のモデルチェンジでは、前作の「D3」から数百にも及ぶ変更が施されており、歴代のノーチラスの中でも最も変更が多かったモデルです。

最も改善されたのはキャビネット構造で、大幅に強化され、音が出た際の共振音が減少し、これまで以上に音の再現性が向上しています。特に「805」と「804」の改善は目覚ましく、上位モデルのノウハウが継承されているので注目点をご紹介いたします。

キャビネット構造は従来の工法から、1枚の積層合板を曲げ加工した上位モデルと同じ手間のかかる製造方法を導入。更にバックプレートとトッププレートには高剛性なアルミニウムを採用し、従来構造と比べて大幅な剛性改良が施されています。

このアルミトッププレートには高級なコノリー社のレザーによって装飾が施されており、音はもちろんのこと、見た目にも高級感溢れるものとなっています。

ソリッドボディ・トゥイーター・オン・トップ・ハウジング【805D4】【804D4】

写真の下が「D3」に、上が「D4」に使われているハウジングです。全長約280mmから、奥行いっぱいの約370mmに! トゥイーターがマウントされているチューブ状のキャビネットはボディー奥行と、ほぼ同じ長さまで延長されています。

ソリッドボディ・トゥイーター・オン・トップ・ハウジングの最新バージョンは、延長されたフォルムと、より長いチューブローディング・システムを採用。いっそう自然で開放的な高音域を実現しています。

従来と同様に、無垢のアルミニウムの円柱から削り出されたデカップリング・ハウジングは共振の効果的な抑制を実現しています。

キャビネットカラーが、グロスブラック/ローズナットにはブラック仕上げ、サテンホワイト、ウォールナットにはシルバー仕上げが使われています。

アルミニウム製トッププレート採用【805D4】【804D4】

新開発のアルミニウム製トッププレートは、キャビネットの剛性を大きく向上させ、よりリアルなサウンドを実現します。このトッププレートは、コノリー社製の上質なレザー素材を贅沢に使って装飾されています。

キャビネットカラーが、グロスブラック/ローズナットにはブラックレザー、サテンホワイト、ウォールナットにはグレーレザーが使われています。

高剛性アルミニウム製バックプレート採用【805D4】【804D4】

高剛性なアルミニウム製バックプレートが採用され、クロスオーバー・ネットワークがこのプレートにマウントされています。このアルミニウム製バックプレート構造は「D3」シリーズでは「803」「802」「800」のみに採用されていた構造です。これにより、敏感なコンデンサーがエンクロージャー内の空気圧の影響から隔離されています。

また、このプレートは、とても効率的なヒートシンクとしても働き、最高のパフォーマンスを引き出します。

リバースラップ・キャビネット採用【805D4】【804D4】

リバースラップ・キャビネット技術も、D4シリーズより「805」「804」に新たに採用されています。従来型のようなバッフルの面が存在しないのでバッフル効果を抑えて音の拡散性を向上、奥行き感などの再現性が向上しています。

リバースラップ・キャビネットは、伝統的なスピーカーボックスの代わりに、カーブした一枚の積層合板で作られており、エンクロージャーの後部には部品を挿入するための最小限の隙間だけしか設けられておらず、剛性の向上、機械的な共振を防止できます。

マトリックス(Matrix)アセンブリ搭載【805D4】【804D4】

Matrixアセンブリは、連結された複数のパネルを用いてスピーカー・キャビネットを内側から全方向に対して支持・補強することにより、共振を抑えてよりリアルなサウンドステージを実現します。

D4シリーズではすべてのモデルに、アップグレードされたMatrixアセンブリを採用しています。強固な合板構造と、アルミニウム・ブレーシングを組み合わせて、重要なストレスポイントを補強しています。

バイオミメティック・サスペンション【804D4】のみ

大きな変化をもたらすには、時には型破りな発想が必要です、スピーカー・コーンの重要な要素である布製ダンパーに注目。

従来の常識を覆した、新開発のバイオミメティック・サスペンションは、常識であった布製ダンパーが発生させる不要な空気圧やサウンドへの色付けを大幅に低減、ミッドレンジコーンに革命をもたらします、その効果は、信じがたいほどの中域の透明感として聞き取ることができます。

革命的なミッドレンジ・ドライバー搭載【804D4】のみ

コンティニュアム・コーン、FST、バイオミメティック・サスペンション、ミッドレンジデカップリングという4つの、B&W主要技術を駆使した専用のミッドレンジ・ドランバーが搭載されています。

ミッドレンジデカップリング技術はウーファーの動作による干渉を最小限に抑えます。

堅牢なアルミニウム台座【804D4】のみ

優れたスピーカーには揺るぎない土台が必要です。「800D4」のフロアスタンディング・スピーカーには、不要な共振を制御するために設計された拘束層ダンピングシートを備えた、堅牢なアルミニウム製の台座に、下向きのフローポートを採用。

上位モデルに迫る構造が奢られています。更に付属のスパイクとフットも大幅にアップグレードされています。

6年ぶりに発表された「800D4」シリーズを総括

「800D3」は音楽愛好家からプロに至るまで、多くの人々を魅了し、高い完成度を誇ると言われてきました。「D3」が生産完了となり、次はどうなるかと心配していましたが、更なる完璧さへの追求により、見事に「D4シリーズ」として発売されることとなり安心しました。

この新シリーズの音響研究は、2019年に新設されたサウスウォーターの研究・開発施設に移転したことにより大きく加速したとの事です。新しい「800D4」は、そのさらに進化した音響設計技術などが全面的に採用されており、解像度、空間表現、スケール感などの点において、これまでのシリーズから大幅な性能の向上を果たしています。

例年であれば、メーカーの試聴室にて、発表会が開かれていたと思いますが、このご時世のため、まだ試聴の機会がなく、試聴レポートをご案内できないのが残念です。メーカー担当者曰く絶対の自信作との事ですので、信頼のB&Wならではの仕上げリが期待できると思います。

従来の「800D3」シリーズより、「805」で約1割、「804」では約2割ほど価格は上がりましたが、値上がり分を遥かに超えるパフォーマンスを味わえるのは間違いないでしょう。





ご紹介した商品はこちら