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音場工房

[ 2022年 3月 8日付 ]



iFi audioより、すべての音楽を一つに(One)する『 ZEN One Signature 』をご紹介。



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

    今回紹介する iFi audio の新製品『 ZEN One Signature 』は、ホームオーディオ環境において、あらゆるデジタル機器から卓越したサウンドを実現することの出来る《 超注目 》のDACです。

大好評を博した「nano iONE」(2017年発売・現在は生産完了)のアイデアを踏襲し、ZEN Signatureシリーズの製品として再設計とアップグレードを果たしました。

『 ZEN One Signature 』は多彩な入力に対応しており、ユニバーサルDAC/DDCと呼ぶにふさわしい製品です。
「ZEN DAC」のDACステージを引き継ぎ、S/PDIF入力(光および同軸)を追加し、更に「ZEN Blue」のBluetooth技術を追加して、Signatureグレードの回路強化により素晴らしい音質を備えています。

スマートフォン、タブレット、PC、Mac、ディスクプレーヤー、オーディオサーバー、テレビ、ゲーム機など、あらゆるデジタル機器のホームオーディオハブとして機能します。
純粋なDACとして設計されており、ヘッドフォンアンプやボリュームコントロール類は内蔵されていません。

『 ZEN One Signature 』の唯一の目的は、ケーブルやBluetooth経由であらゆる機器からデジタルオーディオ信号を受け取り、それをアナログに変換してアンプやアクティブスピーカーに出力することです。

高品質な内部部品とiFiのクラス最高の回路設計が組み合わされ、どのようなデバイスを接続しても、音質を見事に向上させることができます。
多くの人にとって、『 ZEN One Signature 』は大変便利で唯一無二な製品となる実力を秘めています。

DACはそのための手段

『 ZEN One Signature 』の「デジタル・エンジン」は、バーブラウン製DACチップをベースにしています。
自然なサウンドの「音楽性」とトゥルー・ネイティブ・アーキテクチュアによって選定し、iFiが幅広い製品群に使っているものです。
このDACチップには iFiは豊富なノウハウを持っており、それを最大限に利用する方法を知っているということです。

そういった極めて重要な部品のひとつが、USBやS/PDIFデジタル入力から受け取ったオーディオ・データを処理するXMOSチップです。
『 ZEN One Signature 』は、ローレーテンシーの16コアXMOSマイクロコントローラーを使って、処理能力を強化しています。

iFi内部のデジタル開発チームがXMOSのファームウェアをプログラムすることで音質を最適化し、バーブラウンのDACと完璧な組み合わせになるように設計しています。

デジタル・ステージには、幅広いジッター低減テクノロジーも用いられています。
これには、iFiのGMT(Global Master Timing)フェムト秒精度のクロックとインテリジェント・バッファーの最新世代のものを採用。

『 ZEN One Signature 』のハイレゾオーディオは、32bit/384kHz・PCM、DSD256に対応しており、主要なフォーマットを網羅しています。

バーブラウン社製DACチップの4チャンネルTrue Native設計により、PCMとDSDは別々の経路を通り、DSDもPCMと同様にアナログ変換までネイティブな状態でビットパーフェクトを維持することができます。

ハイレゾストリーミングフォーマットであるMQAもサポートしており、最大384kHzまでのMQAファイルをフルデコードすることが可能。
MQA「レンダラー」による最終的な展開だけでなく、「3つの展開」の完全なデコード処理が内部で行われることを意味します。

TIDAL Masters(MQA)コンテンツを視聴できるTIDALの「HiFi Plus」レベルの加入者には理想的と言えます。
※2022年2月現在は「TIDAL」は正式に日本のリリースは行われていません。


より良いBluetooth(ブルートゥース)伝送を実現

Bluetoothのワイヤレスの利便性と幅広いデバイスの互換性はよく知られていますが、多くの人はBluetoothオーディオがどれほど優れた音質であるかを認識していません。

なぜなら、一般的な製品の基本的なSoC(System on Chip)で受信から再生まで行うという、基本レベルの品質でしかBluetoothの音質を経験できていないからです。

クアルコムの最新の4コアQCC5100シリーズBluetoothプロセッシングチップを最大限に活用し、aptX Adaptive、aptX HD、LDAC、HWA/LHDCなど、現行のあらゆる高音質Bluetoothオーディオコーデックをサポート。
その他のコーデックとしては、通常のaptX、aptX Low Latency、AAC、SBCをサポートしています。
つまり、あらゆるソースデバイスを、Bluetoothの仕様で許容される最高のオーディオ解像度で処理することができます。

『 ZEN One Signature 』はBluetooth v5.1に準拠し、最高の通信距離、安定性、パフォーマンスを保証します。
ペアリングしたBluetoothソースデバイスは最大8台までメモリーに保存でき、デバイスの切り替えも簡単に行えます。


ピュアであることが最も重要

ZENのレギュラーモデルは、バランス回路設計のメリットである低ノイズ、高音質、そして手頃な価格を実現していますが、「ZEN DAC Signature」や「ZEN CAN Signature」といったSignatureシリーズのZENは、真の差動バランストポロジーによりさらに高い次元を実現しています。

もちろん『 ZEN One Signature 』も例外ではなく、入力から出力まで、すべての回路要素が純粋なパフォーマンスを発揮できるように設計されています。
Panasonic「OS-CON」や Elna「Silmic II」コンデンサーなど、主要な表面実装部品はハイエンドパーツにアップグレードされ、短くダイレクトな信号経路を確保するために設計が改良されました。
その結果、音のディテールと表現力がさらに向上しています。

電源は、接続された機器(ノートパソコンなど)からUSB経由で供給することも、AC/DCアダプターを介して主電源から直接供給することも可能ですが、iFiの超低ノイズ「iPowerII 5V」が同梱されており、最適なパフォーマンスを提供します。


アルミニウム製筐体の外装

『 ZEN One Signature 』は、他のZENシリーズと同じ158x35x100mmのアルミニウム製筐体で、通常のZENシリーズのグレー仕上げではなく、iFiがSignatureシリーズ製品を区別するために使用している、ディープスペースブルーで仕上げられています。
ダークグレーのフロントパネルとリアパネル(標準仕様ではシルバーカラー)、そしてブルーの操作ボタンが、このデザインをさらに引き立てています。

フロントには、電源のオン/オフ、USB、S/PDIF、Bluetooth入力の切り替えボタンと、入力されるオーディオフォーマットとサンプルレートを示すLEDが配置されています。
さらに、LEDの点灯/消灯、Bluetooth のペアリングモードの起動を行うボタンも搭載しています。

背面には、エイシンクロナスUSB-B 3.0端子と、光と同軸の2つのS/PDIF入力(後者はデジタル出力兼用)があります。
RCAアナログ出力に加え、4.4mmバランス出力も装備しており、バランス入力に対応したアンプとの完全なバランス接続が可能です。

バランス接続には専用のバランスケーブルが必要となります。


バランス変換ケーブル
【4.4mmオス→XLRオス】
iFI-Audio「44 to XLR CABLE」

バランス変換ケーブル
【4.4mmオス→4.4mmオス】
iFI-Audio「44 to 44 CABLE」

主な仕様

・電源入力:DC5V(iPower II 5V 付属)
・デジタル入力:USB-B3.0(USB2.0 互換)、S/PDIF(同軸/光角)、Bluetooth5.1
・対応フォーマット:PCM44.1kHz〜384kHz DSD64〜DSD256 MQA フルデコード
・Bluetooth 対応コーデック:aptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, LHDC/HWA, AAC, SBC
・チップセット:Bit-Perfect バーブラウン製 DACチップ、QualcommQCC5100Bluetooth チップセット
・出力:S/PDIF 同軸デジタル、RCA シングルエンドライン、4.4mm バランスライン
・周波数特性:5Hz〜80kHz +/- 3dB
・出力:4V(BAL)、2V(UnBAL)
・出力インピーダンス:72Ω/36Ω(BAL/UnBAL)
・S/N比:105dB(A)@0dBFS(BAL/UnBAL)
・THD+N:0.002%以下@0dBFS(BAL/UnBAL)
・消費電力:無信号時0.7W以下/最大1.0W以下
・サイズ:158x100x35mm
・重量:485g
・保証:1年


担当者より

これは気になります!!「とりあえず買っておこうかな・・」と思わせる製品です!!
「ZEN Signature」グレードの音質は確認済みで、コストパフォーマンスの高さは保証付きです。
iFi Audioのバーブラウン製DACチップの使いこなしは見事というほかありません。
結構なハイエンド機器との組み合わせでも不満を感じさせない実力を持っています。
バランス伝送でシステムを構築している方でも問題なく導入できる点も素晴らしいです。

高級なCDプレーヤーやD/Aコンバーターをお使いの方でも、対応していない最新の音源に対応しています。
・Bluetoothのハイレゾ音源再生
・MQAフルデコード再生
・リニアPCM=384kHzまで再生
・DSD=256まで再生
と最先端のデジタル→アナログ変換の能力を誇ります。

今あるシステムに組み込んで、あらゆるデジタル音源の再生用に使うのも面白いと思います。
スマホにハイレゾの音源をダウンロードしておいて、Bluetooth伝送で超気軽に楽むのもお勧めです。
少し古いCDプレーヤーでもMQAフルデコードの再生でSACDを超える音質を楽しむこともできます。
メインプレーヤーのサブ的に購入されても後悔しないと思いますし、音源によってはメインを食ってしまう可能性も十分考えられます。
お勧め度100%で、あらゆる方にお使いいただきたい製品としてご紹介します。

音質を気に入ったら、電源を「IPOWER-ELITE(5V)」に交換すると更にワンランクのグレイドアップする事もできます。

iFI-Audio「IPOWER-ELITE(5V)」




今回ご紹介した機種