[ 2022年 3月 23日付 ]
まるで別物! MYTEK DAコンバーター「Liberty DAC 2」をご紹介!!
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こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回ご紹介する「Liberty DAC II」は、2018年に発売され、小型ながらフルスペックのUSB再生に対応し、好評を博した「Liberty DAC」の後継モデルです。
フラッグシップクラスの高性能DACチップ「ES9038Q2M」搭載、PCM384kHz/32bit、DSDの再生に対応。60W大型トロイダルトランスによる余裕のある電源部と、使いやすさに配慮した操作系を搭載。
まるで別物と思えるぐらい、音質・ユーザビリティーが劇的に向上している製品に仕上がっています。
「MYTEK」について創設者:ミハウ・ユーレビッチ
ポーランドのワルシャワで電気工学と音響学を学んだミハウは、ニューヨーク最大のレコーディング・スタジオである「ヒットファクトリー」に就職。ここで彼は、素晴らしい録音とはどのような音であるべきか、そしてそれを実現するためにはどのような機材が必要か、ということを習得。ミハウは壊れたイコライザーやアンプなど、他の技術者が扱うには複雑すぎて手に負えないものの修理を手掛けることで有名になりました。
ヒットファクトリーでの仕事の評判から、ミハウは「スカイライン」スタジオに移籍し、技術エンジニアとしてのキャリアをスタート。スカイラインは伝説の音楽プロデューサー、ナイル・ロジャースの本拠地であり、多くの著名アーティスが好んで使用していたスタジオでした。
1990年からD/Aコンバーターの設計に着手し、スカイラインでは、新開発の機材をいち早くテストする素晴らしい環境を得るとともに、このプロトタイプは、当時スタジオで働いていた多くの著名アーティストの作品のミックスダウン作業で使用されていました。
スカイライン在籍中に新しいデジタルシステムのワークフローと音質を改善するためのソリューションを開発。そしてついに1992年に「MYTEK」を設立し、1993年に18ビットのPRO仕様のADコンバーターを発表。この製品は、スタジオ現場の要請を十分に満たす音質と操作性が話題となり、たちまち多くのレコーディングエンジニアから厚い信頼を勝ち取りました。
1995年に「スカイライン」スタジオが閉鎖された後、ミハウは「MYTEK」の事業に専念。レコーディング用途やマスタリング用途として、PRO機器のA/DおよびD/Aコンバーターを開発。DSD録音用マスターレコーダーの開発にも携わるなど、その才能をいかんなく発揮!
こうした数々の技術と経験の積み重ねにより「MYTEK」のコンバーターは、最高品質の音質を実現するPRO機器の1つとして、現在も多くのレコーディング・スタジオやマスタリング・スタジオで広く使用されています。 数え切れないほどの著名なレコーディング作品が「MYTEK」のコンバーターを通じて録音され、デジタル化されてきました。
ミハウは1992年以来自分の開発した製品の入念な試聴を欠かしたことが無く、音質の向上に余念がありません。こうした姿勢は、現行製品の改良と新製品の音質向上に確実に反映されています。
「MYTEK」のコンシューマ向けデジタルオーディオ製品は、スタジオ向けPRO機材の開発で培われた技術やDSD変換に関する豊富な知識、そしてオーディオファイルとしての経験を活かした高い完成度を誇っています。
「MYTEK」は18/20/24/32ビットPCM録音のパイオニアを経て”DSD Super Audio CD Project”の一員となり、今日ではMQAマスタリングと再生の開発を支援するなど、絶えず革新技術を支え続けてきました。最近では、デジタルオーディオとインターネット配信が共に進化し始めたことで、プロのスタジオと家庭の間にある音質の壁がなくなってきました。
このような未来を見据えて「MYTEK」は音楽制作者(プロスタジオ)だけでなく、音楽を愛する人たち(コンシュマー)のための再生機器の設計を開始。レコーディングスタジオで音楽をデジタルエンコードする方法を正しく理解することが、「MYTEK」が世界各国でアワードを受賞したDACを設計するための最先端の能力につながることを一貫して実証してきました。
「MYTEK」のコンシューマ・オーディオ製品は、スタジオ向け機材の開発で培われた技術やDSD変換に関する豊富な知識、そしてオーディオファイルとしての経験を活かした高い完成度を誇っているのです!!
「Liberty DAC II」の主な特長
フラッグシップクラスの高性能DACチップ「ES9038Q2M」搭載
ESS Technology社の高性能DACチップ「ES9038Q2M」を採用しています。
「ES9038Q2M」は、高い評価を得ているESS社の特許取得済み 32ビット HyperStreamR II DACアーキテクチャーとTime Domain Jitter Eliminatorを使用することで、最大127dBのダイナミックレンジを実現。優れた過渡特性と低歪みにより、サイズを超えたサウンドクオリティーを提供いたします。
PCM384kHz/32bit、DSDの再生に対応
USB Audio Class2に対応し、ドライバーのインストール不要で、384kHz/32bitまでのPCMデータ、DSD256(11.2MHz)までのDSDデータ再生に対応しています。
※DoPでのDSD256再生に対応するため、再生プレーヤー上では、768kHz対応DACとして表示されますが、音楽データの再生はPCM384kHzまでとなります。
オーバーサイズの60Wトロイダルトランス電源を採用
これまでフラッグシップのManhattanシリーズでのみ採用されてきたトロイダルトランス電源を贅沢にも採用。大きく余裕を持たせた60W供給可能なリニア電源はインピーダンスが低く、過渡特性に優れているため、タイトな低音と、安定したサウンドステージの両方を実現することが可能です。
認証取得済みハードウェアMQAデコーダ内蔵
MQAフルデコードが可能となる認証済みのMQAハードウェアデコーダーを搭載しています。USB入力だけでなく、同軸デジタル入力・光デジタル入力・AES/EBU入力端子経由でのMQAデコードも可能です。
お使いのCDプレーヤー、CDトランスポートでMQA-CDを再生いただき、デジタル接続することでMQA-CDのクオリティを完全に引き出すことができます。
低ノイズタイプの10psマスタークロック回路を搭載
優れた低ジッター性能を誇る水晶発振器をマスタークロックとして採用。内部ジッター10ピコ秒という極めて低いジッター値を実現する最新デバイスを採用することで、D/A変換時の時間軸上の揺らぎを圧倒的に低減しています。
豊富な入出力端子を用意
様々なシチュエーションでリファレンスのDACとしてご使用いただけるよう、豊富な入出力を備えています。
また、ヘッドホン端子にヘッドホンを接続するとXLR ,RCAアナログ出力はミュートされるので、スピーカーシステムとヘッドホンシステムを両立することが可能です。
入力端子
•USB B端子×1系統
•RCA同軸×2系統
•TOSLINK×1系統
•AES /EBU×1系統
出力端子
•XLRバランス×1系統
•RCAアンバランス×1系統
•6.3mmヘッドホン×1系統
直感的に操作できる操作系&LEDインジケーター
操作系がフロントパネルに集約されており、入力/ビットレート/サンプリングレート/ボリュームなどの機能を直感的に認識、操作が可能です。
また、各機能がプリントされているため、現在の設定を迷うことなく把握することができます。
担当者より
2018年に発売された「LIBERTY-DAC」はコンパクトながらPRO機器に通じるサウンドと、高いコストパフォーマンスで人気を博しました。今回新発売された「LIBERTY-DAC2」は大幅な進化を遂げて、上位モデルに肉薄するクオリティーを聴かせてくれます。
その変貌ぶりは内部写真を比べてみると一目瞭然で「LIBERTY-DAC2」の内部を見ると、大きな60Wクラスのトロイダルトランスと48000μFのコンデンサーが搭載されており、なんと、内部の約半分が電源回路となっています。
電源だけではありません。細部を見ると音質改善のための工夫が随所に確認できます、これは良い音が出そうですよね!!
ソース音源がデジタルのみの方であれば、これほどコストパフォーマンスの高い製品は、なかなかお目にはかかれないのではないでしょうか!!
入出力端子の仕様は基本的に変わっていませんが、XLRケーブルがダイレクトに接続することが可能です。これならグレードの高いXLRケーブルを躊躇なく使うことが出来るので、今までのアダプター経由と比べて圧倒的に音質面は有利になっているのではないでしょうか!!
RCA端子もグレードの高い製品となっています。
使い勝手も大きく進化しています。「LIBERTY」では簡素化されていた表示も「LIBERTY2」では分かりやすく改良、入力端子、デジタル入力表示、更にボリュームのLED表示も追加されて、大変使いやすく、また見やすくなっています。
USB-HIDリモコンも付属しています。