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音場工房

[ 2022年 3月 29日付 ]



仮想アースの定番!! アコリバ「RGC-24K」を再確認してみた。



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

    今回は、アコースティックリバイブの仮想アースとして長らく定番となっている「RGC-24」の最新モデル「RGC-24K」を再確認してみました。


RGC-24-K

アコースティックリバイブが、初代グラウンディング・コンディショナー「RGC-24」を発売したのが2006年。オーディオ機器につなぐだけの手軽な方法で優れたアース効果を実現して、S/Nを向上させた画期的商品として話題となりました。

2014年にはアースケーブルをテフロン絶縁のPC-tripleC楕円導体に変更した「RGC-24 tripleC-FM」としてバージョンアップ。さらに、2020年に話題の「貴陽石」(強力なマイナスイオン)が追加となって現在の「RGC-24K」に進化しました。

ご存じのように、本格的なオーディオ機器の接地アース工事(大地アース)は非常に高額で、しかも仮に多額の出費をして工事をしても、残念ながら理想的な低い接地抵抗値が得られない場合もあったりします。さらに、想定外のノイズ混入が発生するケースもあり、良質なアースを落とすのは極めて難しいとされています。

アコースティックリバイブ「RGC-24K」は新たに搭載された「貴陽石」のほか、「トルマリン(トルマリンと同類の電気石)」「水晶」など、様々な天然鉱石をブレンドした特殊構造により、オーディオ機器に接続するだけで良質なアース効果を発揮し、オーディオ機器から発生する有害な電界成分を低減させ、S/N比や音像定位、立体感や音場感を劇的に改善できます。

グラウンディング・コンディショナー「RGC-24K」の原理と構造

非常に簡単で、手軽に良質なアース環境を実現します。

オーディオ機器は本来、良質な接地アースを取るのが理想ですが、住宅環境などにより、アース自体を引けない家庭も多く、諦めている方も多いのではないでしょうか。

また、各機器のアースの落とし方を間違えると、アースループを起こし、ハムノイズを発生させてしまうなど、逆に音質を劣化させている事例も少なくありません。


「RGC-24K」は機器の端子に接続するだけで、仮想的に理想的なアース環境を作り出し、オーディオ機器のシャーシ電位や電界発生状態などを整え、回路の動作安定を実現して音質を著しく向上させることが出来る仮想アース装置です。

本体内部には「マイナス電位を持つ天然鉱石」を数種類ブレンドしたものを内蔵、付属ケーブルをオーディオ機器に接続することにより、機器の電位や電界が本体内部に落とされる仕組みです。

「RGC-24K」本体内部の鉱石ブレンド

「RGC-24K」が仮想アースとして機能するのは内部に封入する天然鉱石(「貴陽石」「トルマリン」「水晶」など)のブレンドが極めて低い電位と接地抵抗値を実現しているためです。

低い電位と接地抵抗値が取れていない仮想アースでは、オーディオ機器の電位や電界値を落とすことは出来ず、アース線がアンテナとなり、逆にクオリティを劣化させてしまう場合もあります。

付属ケーブルは最高級シングルコアーケーブルと同構造

「RGC-24K」の付属アースケーブルにはシングルコアーケーブルの最高級シリーズと同じ構造を採用。

導体をこれまでのPE絶縁PCOCC-A楕円単線からテフロン絶縁のPC-tripleC楕円導体に変更、天然シルク緩衝材やテフロンコーティングフレキシブル銅管シールド、カーボンCSFチューブ、最高級ロジウムメッキバナナプラグRBN-1など、シングルコアーケーブルの上級機と全く同じ素材と構造となっていますので、アース線から飛び込む外来ノイズを強力に遮断し、さらにはファインメットビーズの搭載によりオーディオ機器からの仮想アースへと移動するノイズまで除去します。

「RGC-24K」の効果をデータも証明《メーカーホームページより》

米国Radiation Technology社の電界強度計「ELF-100E」で計測すると、システムによって差は発生しますが、確実に電界強度が減衰する事が判ります。

「RGC-24K」接続前の電界強度900V/mが、接続後には750V/mに減衰しました。

簡単な設置方法

付属しているRCA出力端子用防振プラグ「IP2Q」にケーブルのYラグを接続、アンプの空端子に接続、丸い本体を機器の電源トランスの下に置くだけです。

本体のガンメタ色の面を上にして、機器の下に(機器の電源トランスまたはスイッチング電源部の中心に合わせて)置いてください。

難しいことを何も考える必要はありません、非常に簡単な設置方法で抜群の効果が期待できるのも魅力な点です。

機器の下にスぺースが無い場合

機器の脚の下に別途インシュレーターなどを追加して、高さを確保してから機器下に設置する方法と、本体をひっくり返してガンメタ色の面を下にした状態で機器の天板上に電源トランスの中心に合わせて置く方法があります。(ひっくり返すと真鍮色が上となります)

副作用のない理想的な製品

接地アース(仮想アースにおいても)では、複数の機器や、複数のアース線を繋いだ場合、アースループが発生してしまうと、音質の劣化はもちろん、機器によってはアースループによって発信を起こし足りする場合があります。また、連結接続によって装置がアンテナとして作用し、音質に悪影響を及ぼすリスクもあります。

「RGC-24K」は接地アースのようなアースループの発生は絶対に起こりませんので安心です。

システムに複数個、2台、3台と増設してもアースループは発生せず、さらにS/N比や音像定位などが向上して行きます。

既に良質な物理的な接地アースを引かれている環境においても効果を発揮します。
※オーディオ機器1台に対して「RGC-24K」を1台接続するのが基本となります。

試聴してみました。

プリメインアンプの入力端子に接続。

一聴して分かるのは音場が「スーッ」っと静かになったことです。

音場の聴感上のS/N比が改善されて、音のない部分が澄んで見通しが良くなったと感じました。音の立ち上がりの瞬間が聞き取れるようになった事で、スピード感も上がった印象です。音像の定位感、立体感が改善して輪郭が鮮明に聴き取れます。低域の伸びも良くなりスケール感が一回り大きくなって聞こえます。アースの改善により機器が安定し、ピアニシモの表現力が改善、コントラストが向上されることにより各パートが鮮明になった印象です。


システム全体に1個の接続でもかなり大きな効果が期待できます。副作用や欠点もなく理想的と言えます。1台の機器には1個の接続が基本となります。効果を確認すると複数の機器に接続したくなりますが・・・。その場合かなりの出費が必要となってしまうので、あえて欠点と言えば価格がちょっと高い点でしょうか。

※PCオーディオシステムにおいては大きなノイズ源であるPC内のノイズ対策に効果絶大だそうです(ヘッドホン出力に接続)。
※TVに接続すると映像のS/N比、発色やコントラスト比が向上したとの報告もあります(RCA、ヘッドホン出力に接続)。
※タンノイなどのスピーカーのアース端子に接続しても効果があるとのことです。

使いこなし(上級編)

空き端子に「リアリティエンハンサー」に接続すると、さらに音質向上が望めます!

リアリティエンハンサー」は、機器の空き入出力端子に接続して、端子周りの振動抑制と外部からの電磁波ノイズの侵入を防止するアイテムです。

内部には天然水晶、天然シルク、貴陽石や、リチアトルマリンといった同社ならではのノウハウがいっぱい詰まっています。

接続した瞬間ザワザワ感が取れ、S/Nが明らかに向上します。付帯音が減少し、一音一音が明瞭になり、音場がリアルに再現されました。

「RGC-24」の音質改善の延長線上に、更に改善された印象です。

端子周りの防振の効果は勿論、電磁波の影響が如何に大きいか改めて思い知らされました。





今回ご紹介した「RGC-24K」