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音場工房

[ 2022年 4月 12日付 ]



パワーアレイの集大成「PowerARAY Professional」を試してみた!!



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

    コードカンパニーによる第3のノイズ吸収アクセサリー「PowerARAY Professional」が登場しました!! 2019年「GroundARAY」の衝撃のデビューから始まり、2020年の「PowerARAY」で確立、熟成したノイズ吸収技術を基に、サイズや価格等の制約をすべて無くして、開発者のアラン・ギブ氏の「やりたいこと、究極の理想モデル」を追求した、リファレンスモデルです。

なんと、電源用として発売されている従来の「パワーアレイ」の10個分以上の効果を謳う究極モデルの実力を試してみました。


「GroundARAY」と「PowerARAY」の基本原理は同じですが、実際には異なる電圧状況で動作しています。「GroundARAY」はオーディオ信号レベルのきわめて静かな状況で微小なノイズだけをキャッチしようとするもの。


「PowerARAY」は高電圧環境でより高いノイズレベルに対応するように設計されています。


今回紹介する「PowerARAY Pro」はなぜプロフェッショナルかというと、録音などプロの現場で使ってほしいという意図があるそうです。

プロの現場ではケーブルが縦横無尽に使われており、一般家庭とは比べものにならない複雑で悪劣な環境ですが、そのプロ現場でも、たった一カ所に挿すだけで、従来品を全カ所に使った以上の効果を実現するために開発されたのが、この「パワーアレイ・プロフェッショナル」なんです!!

その効果は実に強力で、これ一台を接続するだけで、本当にシステム全体のサウンドが驚くほど一気に改善されます。


ノイズポンプについておさらいしておきましょう

ケーブルの接点において、情報の一部が元の送られてきた方向へ反射し、ノイズとなる「信号反射」。この反射ノイズをアレイ線という追加の配線で吸収・減衰して伝送の正確化を図る技術が、コードカンパニーのアレイ・テクノロジーです。


この技術を応用し、音楽・映像機器の内部ノイズ吸収に特化したアクセサリーとして発売されたのが「GroundARAY」(2019年発表)


翌年(2020年)には、同じ技術を元に電源対策用として「PowerARAY(パワーアレイ)」が登場しました。


機器の空き端子に挿入する「グラウンドアレイ」では信号グラウンドのみからノイズを吸収していましたが、「パワーアレイ」ではホット/コールド/アースのそれぞれ個別に作用、基本的な原理は同じですが、用途によって最適化しています。

電源の経路に「挟み込む」フィルター(負荷)ではなく、ホット・コールド・グラウンドの個々に「触れる」ことで、電源に含まれているノイズや、オーディオ・映像機器自身が発するノイズを吸収してしまいます。

また、各素子は振動対策のため、シールドと共に高硬度の樹脂でしっかりと固められています。
(仮想アースをはじめとしたノイズ対策製品のいかなるものとも、設計コンセプトは異なります)

「GroundARAY」はオーディオ・映像機器の繊細な信号を守ることに特化した設計!!
「PowerARAY」および「PowerARAY Pro」は100〜250V電圧という環境下で、より大きなノイズを吸収にすることに特化した設計!!


コードカンパニーのオーディオアクセサリーは、そのほとんどがストーンヘンジ近くの自社工場にて、手作業で製作、チューニング!

開発者・製作職人達の音楽への情熱が詰まった、まさに「心に響くアレイテクノロジー」と言えます。


従来のノイズ対策アクセサリーとの違いは?

従来のノイズ対策アクセサリーは、「周囲からのノイズをシールドのようにキャンセルするパッシブ型」「信号を通過する際に整えるフィルター型」の2種類でしたが、「グランドアレイ」はそのどちらとも違う技術で、グラウンドラインのゼロ電位に接してノイズを吸い取る方式です。

簡単に言うと、回路の中にあるノイズだけを根こそぎ吸い取ってしまうという思想で、最大の利点は副作用が少ないと言う事です。音楽信号はそのままにノイズだけ吸収してくれる大変都合のよい技術なんです!!


使い方は簡単! 壁コンセントや電源タップの空き端子に挿すだけ

・壁の空きコンセントに挿す
・テーブルタップで使用の場合、最も上流側の電源ソケットに挿す

「PowerARAY Pro」の絶縁素材にはタイロンを採用

シールドと共に、音質だけでなく安全性でも最高レベルの設計を誇ります。高周波シールドは最高峰シリーズ「コードミュージック」と同等のものを採用。本製品自身がノイズを拾うアンテナとならぬよう、万全の対策が施されています。


「PowerARAY Pro」は、これまで「GroundARAY」や「PowerARAY」を体験された方にも、更なる効果が期待できます。

・サイズ:140W×160D×80Hmm
・重量:約2kg

コンパクトなサイズですが、ずっしりと重く! 一切の振動が発生しないように超堅牢に固められています。

同梱されるケーブルは3ピンプラグ。ケーブル部の詳細(標準仕様)長さは約0.8m/3ピンプラグ/ケーブル:シグネチャー・グレード


ケーブルのグレードは特注で「コードミュージック」と「セイラムT」もご指定いただけます。メーカー保証は3年です。

試聴しました

これを試して驚かない人はいないでしょう。

音を出す前から音場が澄んでいるのが分かります。出てくる音は切れ味が鋭く無音状態から一気に立ち上がってきます。

音像の滲みが消えて、フォーカスがピタリと決まります。まるでプロカメラマンの超高解像度写真を見ている感覚と言えます。音色、音場、音像それぞれ全てが洗練された感じとなります。

しかも、その効果は接続して速攻で分かりますし、副作用と思える変化は全くありませんでした。

「PowerARAY Pro」は、比較用に借りた「PowerARAY」とは確かに次元の異なる究極を感じましたが、「PowerARAY Pro」が接続された環境でも、「PowerARAY」を追加で接続すると、更なる改善が感じられた事をご報告致します。

すでに「PowerARAY」をお使いの方でも無駄になることはありません。今回は試せませんでしたが、メーカー曰く「GroundARAYでも同様の効果がある」との事です。





今回ご紹介した「PowerARAY Professional」