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音場工房

[ 2022年 5月 24日付 ]



レコードファン必携のアイテム! レイカ「ドクター・スタイラス」をご紹介!!



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    皆様は、カートリッジのスタイラスのクリーニングはどの様にしているでしょうか? レコード盤のクリーニングと同様に針先のクリーニングも非常に大切です! カートリッジの寿命はもちろん、レコード盤の寿命にも関連しますので確実に実行してゆきましょう!

    今回は、唯一無二のスタイラスクリーナーとして、レイカ「DR-STYLUS」をご紹介します! このアイテムは、私も長年使っている定番スタイラス・クリーナーです。

レイカ「DR-STYLUS」

◆針先を痛めず、ガンコな汚れがすっきりと落ちます。
◆針先の放熱を金銀なみに高めて摩擦熱を減らし、音溝の変形を防ぎます。
◆ノイズとひずみをカットするから音に輝きとコクが増大します。
◆針先の寿命を延ばし、振動計の錆を防ぎ、接着剤やダンパーを傷めません。
◆ポリアミドを使用した、先細1ミクロン繊維のオリジナルブラシが付いています。


◆スタイラスチップについて

あらゆる物質中、最高の高度を誇るダイヤモンド(硬度計において10度)はレコード針に最適の材料と言えます。高級なカートリッジのスタイラスには必ず使われておりますが、お手入れを怠ると意外な弱点もあります。

ダイヤモンドの密度はガラスの数千〜数万倍もあることから、表面エネルギーがあらゆる物質の中でも最大の物質となります。そのため、汚れ等がダイヤモンドの分子に固着しやすい性質を持っており、ガラスの数千〜数万倍汚れやすい物質とも言えます。

「DR-STYLUS」はオーディオの分野において、初めてダイヤモンド工学や金属表面工学、高分子化学の研究により生まれたクリーナーです。ダイヤモンドに結合したマイクロラッジを素早く除去し、針先と音溝をダイレクトに結びつけます。


液容量:5.2ml

◆クリーニング方法には特別難しい点はありません。

普段は、付属する「微細毛先ブラシ」にクリーニング液を付けずに、レコード1枚再生の度に、軽く針先をブラッシング! 針先が少し汚れてきたと感じたり、汚れたレコード盤を再生した時にはクリーニング液を付けてしっかりとクリーニングしてやります。

ブラシに液を含ませる方法にもこだわりがあります!
付属の青いプレートの上にクリーニング液を垂らし、そこから少量だけブラシに含ませます。クリーニング液は極少量が基本!! プレートには「1滴弱」を染み出す感じでOK! ブラシにはほんの少量を染み込ませて使うのがコツです。

※洗浄能力が強力なため、少量の液でクリーニングできます。極少量しか使わない事でカンチレバーからカートリッジ本体内部へ液が流れ込む事も防止出来ます。


◆汚れの除去能力は一拭きで明らかに分かるほど強力です。

汚れていたスタイラスチップがダイヤモンド本来の無色透明に蘇ります。カンチレバーも同時にクリーニングします。上面だけでなく、側面も綺麗にしましょう。カンチレバーと先端チップの埋め込み境界部分は特に汚れやすいのでチップの周囲を丁寧にクリーニングします。


カートリッジを拡大ルーペで見ると、針先はもとよりカンチレバーもこのクリーナーで軽く拭いてやる事で、表面がすっきりと新品に近い状態に戻っている事が分かります。クリーニングしたら30秒ほど乾燥させて完全に乾燥してから演奏します。


汚れていたカートリッジ


クリーニングして綺麗になったカートリッジ

◆付属のブラシも優れものです。

斜めカットされたしなやかな先細1ミクロン・ブラシを採用しています。ポリアミド繊維を使用、単品でも購入したいと思える優れものです。
毛足の長さ、密度、かたさが絶妙で、粘りがあり、しっかりと汚れを落としながら、針先にダメージを与えません。

私の場合はレコードを一枚演奏する度に、液は付けずに使う事で、汚れの固着を防止し、常に針先をクリーンに保っています。
このブラシは汚れを強力に吸着するため、汚れやすく、ときどき流水で洗ってください。


◆使用上の注意点

スタイラス・クリーナーで汚れ落としの能力と同じく重要なのが、針先やカンチレバー、ラバー製のダンパーなど、カートリッジの大切な部分に対して決して悪影響を及ぼさないこと。
レイカの「DR-STYLUS」は、研究室レベルの精製水をベースとし、アルコールなど溶剤を一切含みませんので安心です。

また、スタイラスをカンチレバーに固定しているのは、優れた強度と耐久性を誇るエポキシ樹脂接着剤ですが、アルコール系のスタイラスクリーナーを使うとエポキシ樹脂を徐々に剥離してしまい、最悪の場合スタイラスの脱落を招く事もあります。

特にボロンや人工宝石を使ったカンチレバーは、硬度が高い素材のためカンチレバーに穴を開けるのが困難なため、カットした面に針先チップを接着剤だけで固定している製品もあます。
ボロンやベリリウムでも国産ブランドで、穴開け加工させている製品では全く問題ありません。

アルミ製のカンチレバーでも、接着の具合や長年の接着剤の劣化で針先チップが取れやすくなっていることがあり、注意が必要です。
ORTOFONが乾式クリーニングのみを推奨しているのはそのためですが、そんな方にもドクタースタイラスをお勧め致します。


◆担当者の感想

スタイラスクリーナーとしてはかなり高価かなと感じるかもしれませんが、一回の使用量は極少量なため、一度購入すると、ほぼ一生ものとなり、ランニングコストはさほど高いものにはなりません。
レコード盤クリーナーの「バランス・ウォッシャー」と共に、レコードファン必携のアイテムです。

「DR-STYLUS」を使って、最初に驚くのはレコード盤の外周の音が刻まれていない部分のノイズが劇的に小さくなくなっている事です。
更に演奏部分に入ると、スクラッチノイズも大きく減っていると感じると思います。
きちんとメンテナンスされた状態のアナログ環境では、ノイズは尾を引かず、しなやかに収束し違和感が少なくなります。

特に年代物の銘カートリッジをお使いの方にはお勧めのクリーナーと言えます。今お使いのカートリッジも針先が汚れている場合は「DR-STYLUS」で蘇る可能性があります。
是非アナログの素晴らしさを「DR-STYLUS」で体験してみてください。

スタイラスの確認には肉眼では良く分からないので、宝石用のルーペ等をお使いになると肉眼で確認出来で面白いですよ!


ルーペで見た画像です。





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