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音場工房

[ 2022年 7月 5日付 ]



リアルサウンド・プロセッサーの低域専用モデル「RSP-W1」を聴いてみた!



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    ご好評を頂いている、リアルサウンド・プロセッサー「RSP-AZ1」ですが、今回ご要望が多かった低域専用モデル「RSP-W1」が発売されました! さっそく試聴しましたので、ご紹介いたします。

リアルサウンド·プロセッサー「RSP-AZ1」の効果はすでに多くのユーザーの方が実感されていると思います。
アンプとスピーカー間で発生する音質に有害なインピーダンス変動を補正!

さらに、逆起電力を吸収することで、アンプの負担を軽減し、音質を大きく改善できるオーディオアクセサリーです。


また、「RSP-AZ1」の場合でも、バイワイヤリング接続のスピーカー端子の場合は、高域端子+低域端子に別々に接続すると、よりその効果が上がるため、追加でもう1セット購入する方法も推奨されていました。

今回発売された「RSP-W1」は低域専用としてチューニングされた部材で構成されており、より高い効果が期待できる製品となっています。


◆インピーダンス変動が与える影響とは?

アンプとスピーカーは常にお互いに様々な形で影響を及ぼしています。スピーカーの公称インピーダンスは単なる目安で、実際は信号が入る事で大きく下がってしまいます。再生される音楽信号は常に激しく変化しており、スピーカーのインピーダンスも常に大きく変動しています。

この複雑な音楽信号によるインピーダンスの変動は、アンプからスピーカーに音楽信号を送る際に、アンプにとって厄介な負荷となってしまいます。特に音楽の倍音成分を多く含む高域におけるインピーダンスの乱れは、原音に忠実な音楽再生の妨げになります。


◆逆起電力が与える影響とは?

スピーカーのコイルから発生する逆起電力はスピーカーケーブルを伝ってアンプ内部に入り込み、アンプの動作を狂わせます。アンプ内部の回路の動作に悪影響を及ぼし、本来の入力信号を崩したりして、結果的に音に濁りが生じたり、歪んだりしてしまいます。

半導体の特性を補完するためのNFB(負帰還)回路が不可欠であるA級、AB級等の半導体アンプにおいては、それが顕著に発生してしまいます。スピーカーのボイスコイルから発生する逆起電力は、自然で、心地よい音楽再生の妨げとなってしまいます。

※逆起電力はどのくらいの大きさ?→状況により多きく異なりますが、おおよそアンプ出力の0.2%程度発生すると言われています。


結果としての音質的な悪影響は?

インピーダンス変動の乱れや、位相遅れがもたらす悪影響は、結果的に「躍動感のない音楽」「平板な音場」「薄めの音色」となります。それがリアルで自然な、そして心地よい音楽再生の妨げとなってしまいます。

リアルサウンド・プロセッサー「RSP-AZ1」はこの音質に有害な【 インピーダンス変動の補正 】と【 逆起電力の吸収 】をしてくれます。その結果、アンプとスピーカーはお互いの影響力から脱し、アンプがスピーカーを駆動するという本来の役割分担に戻る事で音質向上が期待できます。

逆起電力を抑えるための対策として「バイワイヤリング接続」をされて、その効果を実感された方も多いと思います。「リアルサウンド・プロセッサー」は、さらなる積極的なアプローチ方法として、「バイワイヤリング接続」の延長線上にある、より効果の高いアクセサリーとしてお勧めできます!


◆スペック「リアルサウンド・プロセッサー」接続方法

スピーカーの入力端子とスピーカーケーブルで並列に接続するだけです。スピーカーケーブルは極力短いものを使用し、スピーカーシステムの近くに設置します(1.0m以内推奨)。

スピーカーケーブルは付属していません。ケーブルは特に指定はありません、お手持ちの余っているケーブルがあればご利用頂けます。

※スピーカー端子の空いているバナナ端子などをご利用ください。
※バイワイヤリング端子の場合で、「RSP-AZ1」1個の場合は、高域側の入力端子に接続します。


◆「RSP-701」からの「RSP-AZ1」の改良項目

音楽を奏でるボディーの構造、徹底した内部の電子部品の吟味を行うとともに、ウッドケースにクルミ材を採用、やや硬めの素材を活かし、骨格のある低域を実現。

・スピーカーのインピーダンス:10Ω以下が望ましい
・アンプの最大出力:1kW以下が望ましい
・外形寸法:(W)100mmx(H)47mmx(D)117mm(端子込み)
・質量:約250g(1台)
・ボディー:クルミ材単板、焼印、ウレタン塗装
・梱包内容:本体×2、磨き布×1、取り扱い説明書/保証書×1


◆新製品「RSP-W1」 (2台1組)

リアルサウンド・プロセッサー低域端子専用にチューニングされたモデルです。容量の大型化により低域端子からの逆起電力をより強力に受け止めます。既にご使用中のリアルサウンド・プロセッサー「RSP-AZ1」などと併用してご使用いただくことで更に広帯域に及ぶ効果が期待できます。

・スピーカーのインピーダンス:10Ω以下が望ましい
・アンプの最大出力:1KW以下が望ましい
・外形寸法:(W)100mmx(W)85mmx(D)x117mm(端子込み)
・質量:約360g(1台)
・外観:クルミ材単板、焼印、ウレタン塗装
・梱包内容:本体×2個、磨き布×1、取り扱い説明書/保証書×1


「RSP-W1」との併用のご使用を考慮して、重ね置きができる別売りの専用ケース「RSP-W1-C」も用意。

・外形寸法:(W)115x(H)146x(D)105mm
・質量:約225g(1台)


◆今回は低域専用の「RSP-W1」のご紹介ですので、気になる「RSP-AZ1」1台との違いを試聴してみました!!

・まずは中高域に「RSP-AZ1」を接続した状態で聴いてみます。

リアルサウンド・プロセッサーなしと比べるとその効果は抜群で、明らかにエネルギー感が高まり、高域の情報量が多くなり、音場がクリアになって霞が晴れ、ベールが一枚も二枚も剥がれた感じとなります。

高域ははっきり、くっきりと聴こえ、とてもクリアで細かい音やニュアンスまで再現されます。バイオリンなどの弦楽器は響きが良くなり、余韻が美しく聴こえます。

・続いて、低域専用の「RSP-W1」を追加して試聴してみます。

低域の量感が増えながらも軽快となり、タイトに弾むような音質となります。低域だけで無く、全帯域でレスポンスが向上し躍動感が改善、音のエネルギー感が改善されて勢いが良くなったと感じました。

解像度が高まりクリアーな音場感と奥行き感がより表現できています。ボーカルや各楽器の定位感が一気に整って定位が整然と、正確、鮮明、に聴こえてきます。

やはりこれはアンプの逆起電力によるスピーカーへの負担が減ったことによる効果だと思います。
今お使いのスピーカーの音色は気に入ってはいるが、さらに良くしたいとお考えの方にこそお勧めするアイテムです。

セット接続用に同時発売された専用ケース「RSP-W1-C」に収納すると設置がすっきりとします。






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