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音場工房

[ 2022年 7月 12日付 ]



DELAから発売されたミュージックサーバー「N50-S20」をご紹介します。



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    本日は、ミュージックサーバー(NAS)の定番として、ネットワークオーディオ愛好家に親しまれているDELA(デラ)の第4世代となるハイレゾ・ミュージックサーバー「N50-S20」が発売されましたので、ご紹介いたします。

高品位なCPUデジタル処理部と、充実した電源部を搭載してコストパフォーマンスを一気に向上。DELAの代名詞となったオリジナルモデル「N1Aシリーズ」の外観をそのままに、メイン基板・電源・ストレージマウンターとすべてが刷新され、上位モデルに迫る音質を実現したモデルです。


◆今回の目玉となるのは高品位な選定2.5インチ2TB「SSD」なんです

搭載するSSDは、DELAが性能音質を検証した高品位な専用のストレージです。最上級モデルの「N1ZS/2A」にも搭載された、独自の「HS-S4」というスペシャル仕様が奢られています。

そのSSDをベースシャーシから浮かせて配置した、新設計の1.6mm厚の鋼板製マウンターに搭載(レイヤード・リジッド構造)。SSDを標準仕様として、各部がチューニングされた製品となっています。

今までの「N1」シリーズはHDDとSSDを両立した設計をしていましたが、この「N50」はSSD専用の設計としており、SSDの音質的な弱点を克服したモデルとなっております。


◆HDDとSSDの違いとメリットについて簡単に解説

HDDは、Hard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)の略で、これまで長い間、パソコンやサーバーのデータ保存やテレビの録画などに使われてきましたが、SSDの価格が量産により下がってきたことにより、メリットの多いSSDが普及してきています。

SSDは、Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、以下の特徴があります。

※HDDと比較した、SSDのメリット
 ・衝撃による故障リスクが低い
 ・読み書きの速度が非常に速い
 ・駆動部分が無いため、動作音が静か(無音)
 ・ランダムアクセス(容量の小さなファイルを複数同時に扱うこと)が非常に速い

※HDDと比較した、SSDのデメリット
 ・最大容量が少ない
 ・大容量になると容量単価が高い


◆「N-50」の2TBの音楽データーの容量について

 ・44.1kHz/16bitの音源5分間分のファイルサイズは約50MB。
 ・WAV :96kHz/24bit:5分あたりの容量は約150MB
 ・WAV :192kHz/24bit:5分あたりの容量は約330MB
 ・FLAC:192kHz/24bit:5分あたりの容量は約200MB(音質劣化の無い圧縮)
 ・ALAC:192kHz/24bit:5分あたりの容量は約200MB

ミュージックサーバー「N50-S20」は2TB(2,000,000MB)ですから、CDのリッピング(44.1KHz/16bit)では約4万曲の保存ができます。ハイレゾ楽曲では、現在主流となっているFLAC/96KHz/24bitは約1万曲程度を収められます。より多くのデーターを保存する場合は外付けのUSBメモリーを接続することもできます。


 ▼ ミュージックサーバー「N50-S20」の特徴をご紹介

電源部を強化した「メルコ・新クリアダイナミックパワー・サプライ」を搭載

電源部には「N1A」比25%出力をアップした、大容量低ノイズの高性能電源部を搭載(75W)。大容量コンデンサーバンクを組み合わせた「メルコ・新クリアダイナミックパワー・サプライ」を搭載。さらに、ノイズフィルター内蔵3P IEC ACインレット採用。


本体のボタン操作で選曲が可能、USB-DAC接続時はそのまま再生も可能な「メルコ・ローカルプレイ」搭載

再生経過時間に加え、曲名、アーティスト名の表示にも対応したほか、ホーム画面やメニューが一新!! 配信時やネットワーク再生時の曲名表示やCDリッピングも一層便利になっています。


新ウルトラロージッタークロック(NDK 社製)搭載

メインボードは動作モードの最適化と、より高精度なNDK社製ウルトラロージッタークロックを採用。これらのアップグレードにより、上位モデル「Zシリーズ」に匹敵する性能を実現したハイコストパフォーマンスモデルです。

また、システムソフトウェアはDELAの機能を継承、RoonReady、MinimServer2など、最新機能を出荷時から標準搭載しています。


◆DELA「N50」の接続方法

PCやCDドライブでリッピングしたり、配信によるダウンロードで、気軽に色彩豊かな音楽ライブラリーを構築することができます。


◆楽曲の保存方法(裏面の「USB3.0」端子に接続)

※外付けUSBドライブから取り込む(裏面の「USB3.0」端子に接続)
※対応の光学ドライブから取り込む(裏面の「USB3.0」端子に接続)
※パソコンの光学ドライブや内蔵メモリーから取り込む(ネットワーク経由)
※音楽配信サイトからの楽曲のダウンロードで取り込む(インターネット経由)


◆保存した音源の再生には2通りの方法があります

オーディオNAS、USB-DACトランスポートの二刀流をこなすファイル再生品質の新基準と言えます。

※「USB-DAC」にUSBケーブルで接続。

現在お使いのCDやデジタル回路にUSB外部入力端子があれば、USBケーブルで接続することで、PCを立ち上げることなく「N-50」に保存した楽曲を再生することができるので、誰でも気軽にお使いいただけます。

最新モデルはもちろん、往年のお気に入りUSB入力対応DACと接続して楽しむことができます。

※「ネットワークプレーヤー」にLANケーブルで接続する。

「N-50」をネットワーク上の「NAS」として認識させて、SSDに保存した楽曲を再生する事ができます。


◆データのバックアップは忘れずに!

本製品の設定や取り込んだ楽曲は外付けUSBドライブにバックアップできます。バックアップがあれば、万が一本製品に取り込んだ楽曲や設定を消去しても、復元できます。大切な楽曲データをバックアップさせることで安心して音楽を楽しむことができます。バックアップ用の保存ドライブはSSDでも、HDDでも問題ありません。

■「N-50」のその他の特徴■
◆メルコ・新クリアダイナミックパワー・サプライ(大容量コンデンサバンク+75W 大容量低ノイズ電源ユニット)
◆ノイズフィルタ付3P IEC AC インレット
◆電圧監視・制御システム
◆メルコ・イーサネットピュリファイア( ライトパイプ式 LED 搭載 LANポート+機械巻パルストランス)
◆USB-DAC 接続専用ポート(Neutrik® 社製端子)
◆新ウルトラロージッタークロック(NDK 社製)
◆1.6 o厚 レイヤードリジッド・SSD マウンター
◆ファンレス金属筐体リジッド・アンダーシャシー

■「N-50」の仕様■
容量:SSD・2TB x1
サイズ:(W)436×(H)74×(D)352mm
重量:7.0Kg
入出力端子:
・USB-3.0TYPEA:フロントx1、リアx3
・USB-2.0TYPEA:リアx1(USB-DAC専用出力)
・Gigabit Ethernet 対応LANポートx2
付属品:クイックスタートガイド、USB2.0ケーブル、LANケーブル(カテゴリー6)、ACケーブル


◆担当者より

今回ご紹介した「N-50」のお勧めポイントはなんといっても、SSDの搭載を標準仕様とした点です。今までのモデル「N1A/3」などは、HDD仕様、SSD仕様の兼用設計だったため、一長一短がありました。

「N1A/3」では
・HDD仕様でもフラットレスポンスでガッチリとしたタイトな音質が魅力でした。
・SSD仕様では、SN感に優れた静寂さや抑揚をよく表現し、滑らかな印象でした。

「N-50」では、SSDを標準仕様として各部をチューニングすることで、今までSSDの弱点とされていた部分を克服する音質を聞かせてくれます。低域にも音の力感が加わり、あらゆるジャンルの楽曲をより多彩な表現力で聴くことができるようになっています。

また、スイッチングハブS100も同時にお勧めいたします!!

入念な音質設計が施されたスイッチングハブ「S100」は、汎用ハブと音質の比較すると、音の透明度やステレオイメージの向上は一聴して分かるほど目覚ましく、その音質向上ぶりには驚かれると思います。「N-50」の実力をフルに発揮させる環境を実現できます。





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