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音場工房

[ 2022年 7月 26日付 ]



超ハイコストパフォーマンス! iFi-Audio「ZEN-Air-DAC」をご紹介!!



  • こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    今回ご紹介する新しい「ZEN Airシリーズ」は、定番のZENシリーズ機種の回路を簡素化し、コアな要素を残しつつもいくつかの機能を削減し、さらに大幅な、お手頃価格を実現しています。各機種の標準価格は、わずか18,700円(税込)に押さえ込まれています。

    iFiの人気商品「ZENシリーズ」は、卓越したサウンドを手頃な価格で提供することで世界的に高い評価を獲得しています。オーディオ雑誌やオーディオ評論家から数々の賞を獲得して大変な人気モデルとなっています。

    「ZENシリーズ」はハイファイオーディオをすべての人に身近なものにするというiFiの目標を見事に達成しました。


「ZEN Air DAC」「ZEN Air Blue」「ZEN Air CAN」「ZEN Air Phono」は、今までの「ZENシリーズ」と同じサイズとデザインを継承しています。
その筐体には「ZENシリーズ」で採用されているアルミ押し出し材に代わり、質感のある仕上げの【合成ポリマー筐体】を採用してます。
各モデルはそれぞれ異なる色合いのグレーが採用されています。

※4台重ねて上から見た図。本体カラーはグラデーションになっています。


もちろん、一般的なABS樹脂ではなく、ハイグレードな2種類の熱可塑性ポリマーを採用し、剛性の確保と衝撃吸収性の向上を図っています。


◆「ZEN Air」の回路は「ZENシリーズ」と同様の高音質を引き継いでいるものの簡素化されて省略された機能もあります。

例えば「ZENシリーズ」のフルバランス回路トポロジーは簡素化され、シングル回路となっており、4.4mmバランス接続端子は「ZEN Airシリーズ」にはありません。

しかし、ディスクリート部品や左右対称のチャンネルレイアウトなど、コアとなる機能のほとんどは継承されており、回路設計を高品質に保つことで、その性能はZENシリーズに肉薄しています。

同価格帯で「ZEN Airシリーズ」に匹敵するパフォーマンスを発揮できる製品はほとんど無いと言っても過言ではありません。


◆「ZEN Airシリーズ」はコスト削減のためにACアダプターが付属していません。

「ZEN Air DAC」はUSBバスパワーで動作しますが「ZEN Air Blue」「ZEN Air CAN」「ZEN Air Phono」は、別途ACアダプターが必要となります。ただし、この3機種には、USB-DCケーブルが付属しているので、ご家庭に余っていればスマホ等のUSB充電器(5V/2A以上)をACアダプターとしてお使いいただけます。

音質的によりグレードアップをしたくなったら高音質なACアダプター「iPower II 5V」などをご用意ください。


◆今回は中でも人気の「ZEN Air DAC(USB-DACアンプ)」を詳しく見て行きます。

2019年の発売以来、数々のオーディオ賞を受賞した「ZEN DAC」は、より高価なDAC/ヘッドフォンアンプを凌駕する性能を実現して人気となっております。「ZEN Air DAC」は「ZEN-DAC」をベースとしながらも、一から回路の再設計を行い「ZEN DAC」に匹敵する基本性能を実現しながら、さらに低価格で発売。

「ZEN DAC」と同様に「ZEN Air DAC」はあらゆるヘッドフォンやイヤフォンを駆動することができる高品質なヘッドフォンアンプを搭載。また、DAC/プリアンプとして、アンプとスピーカー、またはアクティブスピーカーにRCA出力を行うことも可能です。

PC、Mac、スマートデバイスなどとUSBで接続し、デジタルソースの音質をより高い次元で再生する事ができます。


◆DACのコアテクノロジーは「ZEN DAC」と同様

iFiが自然な音質から採用するバーブラウン製DACチップとTrue Nativeアーキテクチャに、特注のXMOSファームウェアやデジタルフィルター、ジッター対策としてiFiのGMTクロックシステムなどのカスタムテクノロジーを組み合わせたものを採用。

PCMは32bit/384kHzに対応し、DXD、DSD64、128、256にも対応。

バーブラウン製のDACチップのTrue Nativeデザインにより、PCMとDSDは別々の経路を通り、PCMとDSDの両方がネイティブな形で「ビットパーフェクト」を維持することが可能。
更にMQAレンダラーにも対応しています。


◆「ZEN DAC」のフルバランストポロジーと比較すると

簡素化されていますが、「ZEN Air DAC」のアナログステージは、左右対称のチャンネルレイアウトと、超低ノイズのカスタムオペアンプ、太陽誘電と村田製作所の低ESRインダクターによる低インピーダンス電源レールを含むオーディオマニア級の回路部品により、低価格ながら、非常に質の高い再生を実現しています。


◆「ZEN DAC」と同様に「ZEN Air DAC」のヘッドフォンアンプは、iFiがPowerMatchと呼ぶ切り替え可能なゲインを装備。

入力感度とゲインを調整することで、ヘッドフォンの負荷に応じた駆動レベルを実現するもので、インイヤーモニターのような高感度ヘッドフォンでは、PowerMatchをオフにしておくと、超低ノイズ・パフォーマンスが得られます。ヘッドフォンに駆動力が必要な場合は、PowerMatchをオンにすることで、十分な出力パワーを得ることが出来ます。


◆XBass+はユーザーが選択できるもうひとつの機能

中域を濁すことなく低域を絶妙に増強する洗練された「ベースブースト」機能。この機能は、DSPでデジタル信号を処理するのではなく、完全にアナログ領域で動作し、フロントのボタンでオン/オフを切り替えることができます。


◆「ZEN Air DAC」の接続端子類

「ZEN DAC」に装備されていた4.4mmバランス出力は省略されていますが、その他の接続は同じです。
前面には6.3mmヘッドフォン出力、背面にはエイシンクロナス「USB TypeB」入力、そして金メッキの「ステレオRCA出力(可変レベルコントロール付き)」を装備。

「ZEN Air DAC」のサウンドクオリティは、ヘッドフォンのみならずアンプやスピーカーへの出力においても、「ZEN DAC」のシングルエンド出力に極めて近く、1万円台という非常に手頃な価格で、デジタルサウンドの高いクオリティ再生を実現しています。


◆「ZEN Air DAC」はUSBバスパワー駆動対応

USBバスパワーでも動作しますが、スマートフォンと組み合わせる場合や、より高い音質を求める場合には、別途ACアダプターが必要です。iFi iPower II 5Vのような5V(2.1mm/5.5mm)のACアダプターをお買い求めください。


◆「MQAレンダラー」対応

「MQAフルデコーダー」と「MQAレンダラー」の違いについて再確認しましょう。
MQA対応のDAC製品には「MQAフルデコーダー」と「MQAレンダラー」の2種類があります。

「MQAフルデコーダー」は、DAC製品単独でMQAファイルに収められたデジタルデータをデコードする事が出来ます。「MQAレンダラー」は、DAC製品単独ではMQAのデコードができません、MQAコアデコーダーと組み合わせて再生する事が必要となります。

MQA音源の再生には、上流(PCなどの再生機器)に「MQAコアデコード」に対応したソフトウェアを入れる必要があります。「Audirvana.3」や「Roon.1.5」あるいは「TIDAL」のスマホアプリなどがMQAコアデコード対応のソフトウェアとなります。

ソフトウェアのMQAコアデコーダーと組み合わせれば、MQAレンダラーでもフルデコード(176.4kHzまたは192kHz以上)が可能となるMQAコアデコードに対応しないソフトで再生した場合は、MQA非対応のDACで再生した場合と同様のPCMデータとして認識されるので注意しましょう。


◆「ZEN Air DAC」以外の製品もご紹介します。

標準的な小売価格:各18,700円(税込)で統一されています。
いずれもACアダプターは付属していません。USBケーブルは付属、別途5VのACアダプターが必要(2A以上)です。


「ZEN Air Blue」(Bluetoothレシーバー)

クアルコム製先進4コアQCC5100 Bluetooth処理チップを最大限に活用し、aptX Adaptive、aptX HD、LDAC、HWA/LHDCなど、現行のあらゆる高音質Bluetoothオーディオフォーマットに対応します。

その他のコーデックも、通常のaptX、aptX Low Latency、AAC、SBCをカバー、Bluetooth仕様が許容する最高のオーディオコーデックで処理されます。


「ZEN Air CAN」(ヘッドフォンアンプ)

そのクオリティは驚くべきもので、DAP、ラップトップ、タブレット、スマートフォンのヘッドフォン出力、CDプレーヤーのRCA出力、ZEN Air Phonoなどのフォノステージなど、アナログ出力を持つあらゆるオーディオソースに接続することができます。

32Ω負荷で1200mWという、あらゆるヘッドフォンを余裕で駆動するパワーと超低歪みを両立。


「ZEN Air Phono」(フォノイコライザー)

近年レコードに回帰している方や、初めてレコードの楽しさを知った方など、レコードを愛する方に最適なフォノステージです。MMとMCの両方のカートリッジで優れた性能を発揮するだけでなく、この価格帯で最もクリーンでクリアな超低ノイズ性能も実現します。

ハイゲインMC回路は、この価格帯のフォノステージでは他に類を見ない-82dBという驚くべきS/N比を実現しています。


◆ハイエンド担当者より


iFi-Audio製品は画期的とも言えるハイコストパフォーマンス製品を次々と開発、発売してくれる頼もしいブランドです。今回発売された「ZEN-Airシリーズ」は極力無駄を削ぎ落として必要最小限な機能に絞った事で多くのユーザーにフレンドリーな価格を実現しています。

とは言え、そのクオリティーは侮れない実力を秘めており、ハイエンド初心者の方にお勧め出来るのはもちろんですが、ハイエンドのユーザーの方でも全てのソースを最高レベルで揃える事は難しいので、メインソースとは別のセカンドソースとしてのご利用等にお勧め致します。

メインはアナログのLPを聴いているが、BGM用にデジタルソースを手軽に使いたい等のご利用に最適ではないでしょうか! 基本的にはバランス接続が可能なシステムの場合は「ZENシリーズ」を、シングル接続のシステムの場合は「ZEN-Airシリーズ」がお勧めとなります。

AC電源のアダプターは音質にはかなりの影響力があります、まずはUSBバスパワーやスマホ用のACアダプターでお使い頂けますが、将来的には別売ACアダプター「iFi iPower2(5V)」などを導入するだけで簡単に音質のグレードアップができます。






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