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音場工房

[ 2022年 8月 16日付 ]



SPECのリアルサウンドD/Aコンバーター「RMP-DAC3」をご紹介



こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回ご紹介するDAC「RMP-DAC3」は、SPECならではの自然で音楽性溢れるリアルサウンドD/Aコンバーターです。

DACには、ESSTechnology社のSABRE(ESS9038PRO)を搭載。
サンプリングレートは最大PCM32Bit384kHz、DSDNative256に対応。
ダイナミックで高解像度の音質を再現します。


◆「リアルサウンド」を実現するための細やかな配慮

より一層、リアリスティックなサウンドを再現するために、コンデンサーをセレクトしてブレンドしています。

アナログ電源部には、オーディオ専用でソース機器用(小容量)に新規開発された、自然な響きを引き出すためにSPEC社とニチコン社とのコラボレーションした、SPECのアンプ製品にも使われている電解コンデンサーが「響一(ひびきいち)」 を搭載。
今までのアンプ設計で養われたオーディオ素材の使いこなしのノウハウを活かした製品といえます。

USB段にはLDO超低ノイズ定電圧ICを用いた、グラウンドカットのアイソレート回路構成とし、パソコンからのノイズ流入に配慮しています。


◆音楽を奏でるボディーの構造

D/Aコンバーターは、繊細なデジタル信号をアナログに戻す機器です。

微細な信号をフレッシュにアナログ化するため、「RMP-DAC3」は電源部分を別筐体としています。
そして、底面に取り付けられたウッドパネルは、バイオリンと同じスプルース材で出来ています。

スプルース材は比較的柔らかい素材で、音楽信号とともに振動して、豊かな音色とエネルギー感を再現します。
また、カエデ材のインシュレータのセンターには、ヒッコリー材を埋め込んだハイブリッド構造で「RMP-DAC3」を支えています。

接地面は球状になっていて、筐体全体を点で支え全体を点で支えることで「音楽を奏でるボディーの構造」を実現しました。

木材の素材や構造を変えると、音質は全く変わってしまうそうで、ここにSPECならではのチューニング技が存分に活かされています。


◆エネルギッシュな表現力を実現するRコアトランス

専用のRコアトランスが、出力段への駆動電流を余裕をもって供給します。
さらに、電源を別筐体とし、トランスからのノイズを完全に遮断することで、繊細な音質と空間表現が実現します。


◆音創りのコンセプト

「リアリスティックなサウンドが一番美しい」
だからこそ、我々は最高の音楽性を目指しているのです。
リアリスティックなオーディオ再現を実現するために、重要となる要素の一つが、「リアリスティックな音色の再現」です。
バイオリンはバイオリンらしく、オーボエはオーボエらしく鳴らなくては、「演奏」に込められた音楽表現を伝えることができないのです。
そのためには、録音されたオリジナルソースの情報を、変質させず、損なうことなく再生するという設計思想が重要です。
生の楽器の音色は幾重にも絡み合った微小な高調波によって構成されているので、その再現が音楽性に直結します。
RMP-DAC3は、様々な楽器のオリジナルの音色表現、特に微小な信号の自然な再現を大切にすることで、演奏家の音楽性を余すことなく引き出します。
(メーカーHPより抜粋)


◆Diretta USB Bridge「RMP-UB1」との組み合わせのご提案

通信プロトコル「Diretta」により、高音質伝送された楽曲データをリアルサウンドで再現いたします。

既に発売されている、SPECのUSB Bridge「RMP-UB1」を、本機の前に組み込むと(USB接続)、LANネットワークによる高音質伝送を可能にする通信プロトコル「Diretta」により、伝送された楽曲データを「RMP-DAC3」でデコード(解凍)することができ、より高音質なサウンドを楽しめるようになります。

デジタル信号は、D/Aコンバーターによってアナログ変換されます。
この変換において、デジタル信号のノイズがアナログ信号に及ぼす影響は、小さいものですが、ゼロではありません。
「RMP-UB1」は、この変換におけるノイズの影響を最小限に抑えることが出来るのです。
それはノイズフィルターではありません。デジタル伝送を途切れなくスムーズに行うことで、ノイズのレベルを下げているのです。

このノイズは、オーディオ機器の仕様に書いてある静的なSNとは異なり、音が実際に鳴っているときに現れる動的なSNです。
この動的なSNは、音楽の中の微小な信号をスポイルして、楽器の繊細な音色を埋没させているのです。

「RMP-UB1」は、ノイズフロアを大きく下げるので、それまで隠れていた音色表現が浮き上がる効果を実感することが出来ます。
それこそが、リアリスティックなサウンドなのです。


◆Direttaとは... (開発者 : 原田勇氏)

LANネットワークを利用する新たな高音質伝送プロトコル。

一般的なPCオーディオ/ネットワークオーディオ環境(トランスポート+USB D/Aコンバーター)に採用することで、機材+ソフトウェアレベルで負荷分散を行い、主に既存のUSB DACの音質を大きく向上させることが出来ます。

通常接続ではプレーヤー側で、NASへのデータ取り出し要求・FLACのデコード処理・スマホやタブレットとのタグ情報を含む操作処理 などなど、プレーヤー内には各種のデータ処理負担により、少なからずのノイズが発生してしまいます。

Diretta接続では、プレーヤーに負荷となっているデータ処理をhost側に任せることが可能となります。
さらに、hostとtargetが同期して、host側からtarget側へ伝送されるパケットデータは、一定の短い間隔で送信されることで、プレーヤーの負荷変動(電圧変動)も平準化されるメリットもあります。
処理負荷が低減され、それに伴うノイズの影響から解放されたプレーヤーは、自身の持つオーディオ的な再生能力を最大限発揮できるようになるのです。


◆担当者より

SPECは、元パイオニアの技術者達(代表の石見周三氏を中心に)が集まって、2010年に誕生した新進気鋭のブランドです。
自分たちの理想のアンプの開発が注目されて、その経緯がテレビで紹介されて、一躍有名になりました。

サウンドコンセプトは「真空管アンプ(3極管シングル)の自然で美しい音色と、半導体アンプの駆動力をあわせもった"リアルサウンド"」。

SPECの一番の特徴は、国内ではいち早く「Dクラスアンプ」に注目して、PWMスイッチングの高精度パワーMOS-FETを採用したことです。
これにより圧倒的な情報量と、低能率のスピーカーでも鳴らしきるドライブ能力で新境地を切り開きました。

半導体アンプには無いニュートラルでオールラウンドなサウンドに加え、真空管では叶わないSNの良さとスピード感を合わせ持っており、非常に強力でクリアーな中低域による躍動感溢れるサウンドが音楽を大いに楽しませてくれます。

限界を感じさせない帯域レンジの拡がり、帯域内を満たした楽器演奏のリアリティーを感じさせるサウンド表現。クリーンで広い音場空間に、暖かく柔らかな雰囲気を漂わせながら、立体的でクリーンな音像描写が見事に再現されます。

今回ご紹介した「RMP-DAC3」もそのサウンドコンセプトを忠実に継承した魅力的な音楽再生能力を聴かせてくれます。






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