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音場工房

[ 2022年 9月 20日付 ]



ラックスマンよりオリジナルアーム搭載のプレーヤー「PD-191A」新発売



◆一体型アナログプレーヤーとしてのパフォーマンスを極めたベルトドライブ式アナログプレーヤー

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回は、新開発の完全オリジナル・トーンアーム「LTA-710」を搭載した、ラックスマン『 PD-191A 』をご紹介します。

近年の本格的なアナログレコードブームの先鞭をつけた、2011年発売の「PD-171」の発売から11年。その間に得られたラックスマンのさまざまなオーディオ製品を構成する最新技術を盛り込み、アナログプレーヤーというコンポーネントを一から再設計した製品が「PD-191A」です。

◆完全新規設計のトーンアーム「LTA-710」

「PD-191A」に装着するために、日本が誇るアナログオーディオブランド「SAEC」と共同開発した、完全新規設計のトーンアーム「LTA-710」を搭載。レコードの微細なグルーブを確実にピックアップするため、軸受部には初動感度に優れるナイフエッジを採用。

アームの実効長は、長い10インチ(256mm)を選択することで、トラッキングエラーを抑え、面振れに対する制動性を高めました。

アームベースは付け替え可能な交換式を採用、すでに発売済み(PD-171A用など)の豊富なオプションにより、SME3009をはじめ、ORTOFONやSAEC、FRなど往年のトーンアームの数々を装着できます。
さらに「PD-191A」では、左後部にロングアームを装着するための外付けアームベースも取り付け可能。
※通常の標準的なトーンアームの長さは9インチ(約222mm)

ロングアーム等取り付けベース(オプションにて発売予定) まずは第1弾として、SME3012用を発売予定、今後ロングアームを擁する各ブランド用の対応アームベースが発売予定。


◆15mm厚のトップパネル採用

トップパネルには主要パーツであるスピンドル+プラッター、トーンアームをマウントし、制振インシュレーターレッグ経由で接地するアンダースラング構造。ドライブモーターと電源トランスは、新たなシャーシとして設けられた3.2mm厚のボトムパネルに制振ゴムを介してフローティング・マウント。デリケートな信号のピックアップを振動源から切り離し、機械的なS/N(ランブル)やハウリング性能を大幅に改善しました。

インテグレーテッドなアナログプレーヤーの理想を追求し、高精度のメカニカルパーツをていねいに組み上げることで、トップパフォーマンスを発揮。アナログ再生を愛するすべてのオーディオファイルの皆さまへ向けて、ラックスマンが考える一体型アナログプレーヤーの集大成モデルと言えます。


◆電気回路

・重量級プラッターを駆動するオリジナルの高精度ブラシレス DCモーター
・サイン波 PWM/PID 制御方式による変動に強く正確な回転数保持
・温度特性に優れる MEMS 発振器を使用した速度補正用の高性能基準クロック
・各回転数独立調整機能付きの3段階(33 1/3、45、78rpm)回転数切替

・回転数の調整時に視認性の高いストライプ模様のLED反射視型ストロボスコープ搭載
・フローティングマウントされた高レギュレーション性能の大容量電源トランス搭載


◆メカニズム

・巨大な慣性モーメント0.7t・cm2を誇るアルミ削り出しの5.2Kgの重量級プラッター搭載

・安定した回転をサポートする16mmの大口径スピンドル
・耐摩耗性と耐荷重性に優れたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製スラスト軸受と真鍮製ラジアル軸受
・15mm厚のアルミ削り出しトップパネルをメインシャーシとした主要部品のアンダースラング(吊り下げ)制振構造
・ドライブモーターと電源トランスを、3.2mm厚のボトムパネルに制振ゴムを介してフローティング・マウントするセパレート制振構造
・高さ調整を可能とした制振ゴム採用の大口径インシュレーターレッグ


◆エクステリア

・前面にローズウッド色・光沢仕上げのウッドパネルをあしらった流麗な低重心デザイン

・D.U.C.C.導体採用のリード線を装着したLUXMANロゴ入りのオリジナル・ヘッドシェル付属

・アルミ削り出しEPアダプター付属
・振動吸収ラバーを採用した新規設計のターンテーブルシート付属
・カートリッジ出力にはスタンダードな5P→RCA端子タイプのOFCフォノケーブルを付属
・装着方向を変更し、端子全体でケーブルの重量をサポート可能とした金メッキ仕上げのACインレット

・3.5スクエアの高純度OFC導体を使用したトップグレード製品専用の電源ケーブルJPA-15000付属


◆システムを発展させる別売オプション

・さまざまなトーンアーム(9〜10インチ)に対応する交換式アームベース(別売のアームベースはPD-171A用と共通)

・12インチサイズのトーンアームを装着可能な外付けアームベース(第一弾としてSME3012用を発売予定)
・軽い操作で開閉が可能なカムサポート式ヒンジ装備の専用アクリル製ダストカバーを別売オプションで用意


◆ターンテーブル

・駆動方式:ベルトドライブ方式
・モーター:PID制御DCブラシレスモーター、回転数調整機能付き
・ターンテーブル:30cmアルミ材削り出し、表面仕上げ:ダイヤモンドカット、質量: 5.2kg
・回転数:33・1/3rpm、45rpm、78rpm (3スピード切替)
・ワウ・フラッター:0.04%以下(W.R.M.S)


◆トーンアーム

・形式/軸受:スタティックバランス、S字型/ナイフエッジ
・実効長/オーバーハング:256mm/16mm、トラッキングエラー:+1.07°〜ー1.52°
・適合カートリッジ自重:4〜11g(付属ヘッドシェル込み17〜24g)
・高さ調整範囲:22mm


◆本体

・トップパネル部:電源スイッチ、スタート/ストップ・スイッチ、回転数切替スイッチ、ストロボ・スコープ 、回転数調整ボリューム(33・1/3、45、78rpm)
・リアパネル部:ACインレット、外付けアームベース取付穴(ネジ埋め) ・ボトム部:インシュレーター、カートリッジ出力端子(5Pタイプ)
・消費電力:5W(電気用品安全法)
・外形寸法:491(W)×128(ターンテーブル上面まで)(H)×399(D)mm
・質量:24.8kg
・付属品:ターンテーブル、電源ケーブル(JPA-15000:極性マーク付)、 ヘッドシェル(D.U.C.Cリード線付き)、ゴムベルト、EP アダプター、ターンテーブルシート、プーリーカバー、ターンテーブル取り付けハンドル、フォノケーブル、カウンターウェイト、アーム調整用六角レンチ、アームベース取り外し用六角レンチ


◆そのほか別売オプション

・ダストカバー:OPPD-DSC191
・ヘビーウエイト
・ヘッドシェル:(D.U.C.Cリード線付き)
・交換用ゴムベルト
・9〜10インチ用各種アームベース/SME 3012(12インチ)用外付けアームベース


◆ ハイエンド担当者より

待っていたラックスから本格的なアナログプレーヤーの新製品が発売されました。人気の高かった「PD-171」の後継ながら各部が大幅にグレイドアップされたモデルとなります。

紹介頂いた最初の印象は「凄くバランスが良いな〜」と思いました、何よりオーソドックスな構成がアナログ好きの琴線を刺激してくれますね!!
アームは信頼の高いSAECのオリジナル特製品で、もちろんナイフエッジ搭載のセミロング10インチ、そしてS字型。カートリッジを交換して楽しみたい方には最適な選択となります。

ターンテーブルは5.2Kg、全体重量は24.8Kgと特別に重量級ではありませんが、基本に忠実で丁寧な作り込みが魅力です。

モーターや電源トランスをフローティングにしたり、ロングアーム対応のツインアーム用ベース(オプション)を用意したり、美しいローズウッド光沢仕上げのフロントパネルを採用するなど、アナログを熟知した大人の設計が輝いています。
このクラスはYAMAHA「GT-5000」、プロジェクト「XTENSION12RS」と魅力的なモデルがありますが、強力なライバルの登場となりました。





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