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音場工房

[ 2023年 1月 17日付 ]



ワンボディセパレート思想の究極形、LUXMAN「L-509Z」新発売!!



こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
本日は、“ワンボディセパレート”思想の究極形! 新世代Zシリーズのフラグシップ LUXMAN「L-509Z」をご紹介いたします。



プリアンプとパワーアンプの両回路には、新時代の増幅帰還エンジン“LIFES”を初めて同時採用。音量調節部には、音質劣化を抑え、精密な操作感を実現した新機構“LECUA-EX”を搭載。
一体型アンプの究極形を目指す“ワンボディセパレート”思想は、かつてない高みへ到達しました。

音楽への熱い想いを技術に込め、オーディオの理想を追求するープリメインアンプの新たな頂、L-509Z誕生。



◆音楽に生命を吹き込む増幅帰還エンジン LIFES※1 Version 1.0

増幅回路で発生した歪成分だけをフィードバックすることで、優れた静特性を実現し無帰還方式のように自然な音質の得られるラックスマン独自の増幅回路“ODNF※2”。

2021年に発売したフラグシップ・ステレオパワーアンプ「M-10X」の開発時に、その技術的思想はそのまま、長年に渡る改良で大規模化した回路構成をゼロベースで再構築し、次世代コンポーネントを担う高音質・増幅帰還エンジン“LIFES(ライフス)”を完成。

「L-509Z」では、フルディスクリートで構成したプリ部とパワー部のそれぞれに、“LIFES Version 1.0”を同時搭載。ひとつの筐体にセパレートアンプのクオリティを内在させた“ワンボディセパレート”のコンセンプトにふさわしいプリメインアンプとして、かつてない規模の増幅回路を搭載した高次元の音楽性を獲得。

ファイナル段にはバイポーラトランジスタによる3段ダーリントン4パラレル・プッシュプル構成を採用。8Ωスピーカー接続時の120W+120Wから、4Ω時の240W+240Wまで、単体のパワーアンプに匹敵する大出力と完全なパワーリニアリティ性能を達成し、エネルギー感あふれる壮大なサウンドを実現しています!!

※1 LIFESはLuxman Integrated Feedback Engine Systemの略称です。
※2 ODNFはOnly Distortion Negative Feedbackの略称です。



◆精緻な回転機構を組み込んだ電子制御アッテネーター LECUA-EX

オーディオアンプにとって必要不可欠な音量の調節機能です! 入力ソースの品質を保ったままスムーズに電圧を減衰させる仕組みが必要になります。ラックスマンが独自に開発したLECUA(レキュア)は、基板上に整然と並べられたチャンネルごと独立の高音質固定抵抗を、ボリュームの位置によって切り替える電子制御のアッテネーター方式を採用。

2006年に発売した創業80周年記念のコントロールアンプ「C-1000f」以降、増幅回路をも一体化した“LECUA1000”として、外来振動の影響や音量位置による音質の変化が極めて少なく、経年劣化も発生しにくいボリューム装置として、数多くの製品に搭載し熟成を重ねてきました。

「L-509Z」では、高精度のロータリーエンコーダーと新開発の重量回転機構を組み合わせ、より一層の信頼性と自然で上質な操作感を実現した“LECUA-EX”を完成!!

0〜87dBまで88段階の細やかなステップ数と、ボリュームノブを回転させる速度やリモコンの長押しで、適度に音量の増減を加速させる設定により、快適で音質劣化を徹底的に抑えた音量調節を可能にしています。

※LECUA-EXは(Luxman Electric Controlled UltimateAttenuator-Excellent eXperience)の略称です。



◆大容量ハイイナーシャ電源環境

瞬時の電流供給と高い電圧安定性が求められる電源部。「L-509Z」では高レギュレーションを誇る600VAのEI型カスタムトランスと、新開発の大容量ブロックコンデンサー(10,000μF×8本)による、ラックスマン伝統のハイイナーシャ(高慣性)電源回路を搭載。瞬発力のある音楽信号にも余裕で対応できる安定した電源を実現しています。



◆高音質フォノアンプ回路

MM/MCに対応する高音質なフォノイコライザーアンプ回路には、より幅広いカートリッジに対応するべく、新たにMCポジションのハイ/ロー2段階ゲイン切替を採用しました。本体にミュートボタンも新設し、操作面と音質の両面でハイグレードなレコード再生をサポートします。

アナログ再生にこだわりのある方にも満足して頂ける、高品質MCカートリッジ対応の本格的なフォノ専用回路が搭載されています。



◆3バンド・トーンコントロール(BASS・MIDDLE・TREBLE)

トーンコントロールには、BASS/TREBLEに加え、ボーカルやリード楽器帯域の調節に適したMIDDLEポジションを新設。

楽曲に合わせた音色の積極的なコントロールを可能としました。LRバランス、ラインストレート、ラウドネスなど利便性を高めるファンクションも万全です。



◆こだわりのオリジナル技術

主要なオーディオ基板には、音質に悪影響を与えるレジスト被覆を廃したピールコート基板を採用。回路を最適最短のルートで構成するビーライン・コンストラクションやスムーズな信号伝送を実現するラウンドパターン配線など、細部に渡って独自のこだわりを貫き、パターンは金メッキで、音の鮮度を活かすためにノンレジストとしています。



◆ローインピーダンス伝送

強大な電源と出力回路による駆動力を伝送するため、低抵抗値の大型スピーカーリレーをパラレル接続。配線には3.5㎟極太ワイヤーをスピーカー端子へダイレクトに接続することで、ローインピーダンス伝送を徹底し、ダンピングファクター330(電流注入法)を達成。



◆精緻なヘアライントップパネル

トップパネルは極厚アルミ材を使用した精緻なヘアライン仕上げ。ひとつひとつ丁寧に加工した大型のベンチレーション孔により高い放熱性の確保と高級感を実現しています。ボトムには不要な外来振動から本体を守るグラデーション鋳鉄製の大型インシュレーターを装着しています。

アルミ・ヘアラインのトップボードが高級感を漂わせる、放熱口は美しく丁寧に切削されており、パワーアンプ「M-900u」を思わせる仕上がりです。



◆大型針式(アナログ)メーターと7セグLED

半導体プリメインアンプシリーズのデザインシンボルでもある大型針式(アナログ)メーターには、白色LED照明付きの高応答特性大型ユニットを採用。中心には、視認性に優れたアッテネート量表示用の7セグメントLEDを新設し、リスニングポジションにいながら現在の音量確認が可能です。



◆グラウンド分離接続のHP出力

ヘッドフォン出力は、φ6.3mmの標準端子に加え、新たにグラウンドを左右独立(グラウンド分離接続)させたφ4.4mm端子を増設。バランスケーブルを装着したヘッドフォンを用いることで、LRセパレーションや定位感が向上し、立体的なサウンドをお楽しみいただけます。



◆高品質 入出力端子採用

銅と同等の導電率と真鍮の硬度を併せ持つ、高級高音質素材のカッパーアロイ製RCA端子をLINE-1と2に採用。システムを拡張するセパレート入出力はプリ出力を2系統用意しました。
スピーカー出力は独立オン/オフ可能な大型端子を2系統装備し、バイワイヤリング接続にも対応しました。



◆独自のノンツイスト構造による3.5㎟高純度無酸素銅線と、金メッキプラグを採用したトップエンドモデル専用のリファレンス電源ケーブルJPA-15000を付属。



◆豊富な入出力端子装備

 ・PHONO:1系統(MM/MC-H/MC-L)
 ・RCA.LINE:4系統
 ・BAL.LINE:2系統(3-HOT)
 ・MAIN-IN:1系統、PRE-OUT:2系統
 ・SP端子:2系統(A、B、A+B)
 ・TRIGGER/CONTROL:IN/OUT



◆内部配線、内部構成

トップボードを開けると、シャーシ内部が「メーターを含めたフロント制御部」「リア上段のプリアンプ部」「パワーブロック=出力段・左右分割」x2「中央の電源部」の5つのパートに綺麗に分割されています。

プリアンプ部は、入出力端子に直結できる位置に配置。セレクター部と入力部(MM/MCフォノイコライザー回路も搭載)は2枚基板構成。精密抵抗ネットワークを切り替えて音量を調整する独自の電子ボリューム「LECUA」はアンプ回路と一体化。
更に、ディスクリート構成のバッファー回路基板も配置、パワーブロック(出力段)に伝送されています。



◆主要なラックスマン製SACD/CDプレーヤーの操作も可能な重量感のあるアルミ製高級リモコン付属。



◆より洗練されたボリュームやスイッチ類

重厚感と高級感を誇るボリューム感触、各スイッチ類も高級感のあるフィーリングを誇ります。



◆担当者より

「L-509X」2017年の後継モデルとして、一体型アンプ(プリメインアンプ)の究極と言える“ワンボディセパレート”の設計思想をさらに進化させたフラグシップモデル。ラックスならではの増幅帰還回路「LIFES(Luxman Integrated Feedback Engine System)」を採用するプリメイン“Zシリーズ”の最新モデルとなります。

プリメインアンプとしては初めて「プリ」と「パワー」両回路に「LIFES」が搭載されたことにより、かつてない高次元の音楽再生を実現。もちろん、最新の電子制御アッテネーター「LECUA-EX」も搭載、精緻な88ステップの音量調整を可能とし、操作フィーリングにも高級感が追求されています。



◆試聴してきました。

一言で言えばラックスらしい洗練された完成度の高いモデルと言えます。再生能力が抜群に高く、まさに最高級のセパレートアンプに匹敵するクオリティーの高いサウンドを聞かせてくれます。
今までのラックストーンを超越した、極めて自然で有機的なサウンドは大変魅力的です。

これだけ自然なサウンドであれば、組み合わせるスピーカーを選ぶ傾向がなく、国内外のハイエンドスピーカーと色々組み合わせて聴きたいと思いました。私的にはシステムのサウンド傾向はスピーカーで選べば良いと思っているので、大変お勧めしやすいアンプに仕上がっています。スピーカー端子の「A」と「B」に特徴の違うスピーカーを接続して、「A」は小編成用、「B」は大編成用などと分けて気分で切替えるのも楽しいと思います。

ハイエンドのスピーカーと組み合わせて聴くと、音場は広大で透明感が素晴らしく、音像も立体的で高解像度も高くオーディオ再現能力も抜群に高いと感じます。音の立ち上がりや、音のレスポンスが極めて高い印象で、透明な音場にリアルに音像が浮かび上がる様は、丁寧な音作りと、入念なチューニングが施されたハイエンド機器ならではの世界と言えます。

フォノイコライザーや、ヘッドホンアンプにもしっかりとした専用回路が組み込まれており、なかなかの使い勝手を誇ります。使ってみるとボリュームやスイッチ類の操作フィーリングにも拘っていて高級感のあるタッチは「高級」な物を所有している満足感を得られると思います。





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