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音場工房

[ 2023年 1月 24日付 ]



エソテリックの「K-05」がXDエディションに大幅進化!!



こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
本日は、ESOTERIC スーパーオーディオCDプレーヤーの中核モデル「K-05」にXDエディションが登場しましたので、ご紹介いたします。



設計プラットフォームを完全に刷新し、VRDS-ATLASとMaster Sound Discrete DAC/Clock回路を搭載。全く新しいスーパーオーディオCDプレーヤーに生まれ変わった、注目のモデルとなっています!!



◆「K-05」シリーズの歴史

「K-05」初代モデル 2011年登場
「K-05X」2015年
「K-05Xs」2018年

世界の著名なブランドにも採用された【VRDS】スーパーオーディオCDトランスポート・メカニズムや、その時々のフラッグシップモデルの技術エッセンスを継承した優れた性能が高く評価され、世界中で数々のオーディオ・アワードを獲得。ESOTERIC・Kシリーズの中核となるベストセラーモデルになりました。



◆「K-05XD」の設計ポイント

フラッグシップのテクノロジーで磨き上げた、妥協の無いクオリティー!美しいスタイリング。ハイエンドを語るにふさわしい上質なサウンド!最高のハイ・ファイ・サウンドを達成しています!

「K-05XD」は、歴史ある「K-05」シリーズの思想を継承しながらも、設計プラットフォームの完全刷新により、従来の「K-05」とは全く異なるスーパーオーディオCDプレーヤーとして新たに生まれ変わりました。

このモデル専用に設計された【VRDS-ATLAS】トランスポート・メカニズム「ATLAS 05」を搭載、DAC部は「Master Sound Discrete DAC」によりディスクリート回路化され、音楽再生能力に更なる磨きをかけました。

また、マスタークロック「Grandioso G1X」の開発成果を取り入れ、プレーヤー内蔵用の独自のディスクリート・クロック回路「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」を搭載。

アップグレードされたATLASメカニズムや大規模化された各回路ブロック、電源部を収納するシャーシは、内部をダブルレイヤー化。(いままでのシングル基板を、上位モデルと同様の上下分離基板になっています)

より一層上位モデルに近づいた気品のある佇まいは、大革新と呼ぶにふさわしい内容の充実をさりげなく主張します。



◆VRDS-ATLAS『 ATLAS 05 』搭載

進化を続けるVRDSメカニズム。その輝かしい歴史の中で最大のハイライトが、最高レベルの完成度と高音質を誇る新プラットフォームVRDS-ATLAS「K-05XDエディション」は、Grandiosoに採用されているフラッグシップ・メカニズム『 VRDS-ATLAS Reference 』の資質を継承し、新しく設計されたK-05XD専用のVRDS-ATLAS『 ATLAS 05 』を搭載しています。

※VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)

ディスクを同径のターンテーブルに確実にクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除。ターンテーブルでディスクの反りを矯正し、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させることにより、サーボ電流※を極小化。
これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現します。

※ピックアップのサーボ電流は音質に様々な弊害を発生させるため必要悪な回路と言われています。



◆ATLAS05・メカニカル・コンストラクション

ATLAS 05トランスポート・メカニズムの核となるターンテーブルは、高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド・ターンテーブルを採用。マスターテープのリールをイメージした美しい意匠と、その優れた振動制御能力は、P-05誕生以来15年以上の歴史を誇る05シリーズ・スーパーオーディオCDプレーヤーのアイデンティティーを体現。

ディスクと同素材のポリカーボネートは色付けの少ないナチュラルな音質に貢献し、スポーク形状のアルミニウムとのハイブリッド化により、高速回転にともなう振動モードを効果的に分散させ、回転音や回転イナーシャを最小化することに成功。

ターンテーブルを支えるブリッジ部は、VRDS-NEOよりも大型化・ワイド化し、美しいヘアライン仕上げが施された10mm厚の削り出しアルミブロックを採用。高い剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼす振動を効果的に減衰します。



◆ワイド&低重心設計がもたらす振動の最適なコントロール

VRDS-ATLASの設計コンセプトの鍵となるのが、振動をより効率的に減衰させるメカニカル・アース技術。メカニズム全体を幅が広く、背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、低重心化。

同時にターンテーブル駆動用モーターをターンテーブルの下側に実装することで、振動がアースされるまでの経路を大幅に短縮化し機械的ノイズを低減。トレーは上位モデルと同様の薄型として、くり抜きを最小限とすることで剛性を高め、樹脂製ストッパーでトレー収納時の共振も防いでいます。



◆シャーシコンストラクションと部品配置

05シリーズの完全刷新にともない、外観上、最も大きな進化を遂げたのがシャーシ構造です。NEOよりも大型化したATLASメカニズムを搭載し、回路規模も更なる充実化を図るため、奥行きはそのままに、従来のシングルレイヤーのスリムシャーシから、ダブルレイヤーの大型シャーシに変更。今までの「K-05」のボディー高さ131mmからこちらも上位モデルと同じ160mmに大型化されています。

VRDS-ATLASトランスポート・メカニズムはセンター配置とし、2mm厚のスティール製ベースプレートを介して5mm厚のスティール製ボトムシャーシにリジッドに固定。そしてシャーシ全体を独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)で3点支持。

ボトムシャーシには上位モデル同様にレーザー加工によるスリットを入れることで、回転メカニズムの振動を効果的に分散・抑制。ダブルレイヤーのシャーシ内部は、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置することで、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化し、ピュアな音色に磨きを掛けています。



◆セミフローティングトップパネル

トップパネルをネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。



◆Master Sound Discrete DAC:贅沢な物量投入と強力な電流出力能力

Master Sound Discrete DACは「Grandioso D1X」に初めて搭載され、そのライブ感溢れるサウンドが高く評価された技術。「K-05XD」に搭載されたバージョンでは「Grandioso K1X」版のエッセンスを凝縮しつつ、シンプルな回路構成とすることで、05シリーズを更なる高みへと導いています。

DACは、1チャンネル当たり16のエレメントから構成され、各エレメントは、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの部品から構成され、主要部品は、16エレメント分を全て独立させるなど、上位モデルのフィロソフィーをそのまま発展させた贅沢な構成により、音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。



◆高度なデジタル処理能力

独自に開発された64bit/512Fs対応のΔΣモジュレーターを搭載し、DSD 22.5MHzの再生をはじめとする最新フォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するためのFPGAのデジタル処理アルゴリズムは、Master Sound Discrete DACのために開発された専用のアルゴリズムになっています。



◆高度な品質管理が生む高音質

部品の公差が演算精度に直結するディスクリートDACにおいては、電子基板の製造にも高度なノウハウと品質管理が求められます。ESOTERICの自社ファクトリーは、病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、無酸素炉でハンダ付けを行うなど、世界有数の基板マウント技術を誇ります。オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術がMaster Sound Discrete DACの高品質を支えています。



◆独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、ESOTERIC-HCLD

ESOTERIC-HCLD(High Current Line Driver)出力バッファーアンプは、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピードを誇る素子を採用。

アナログ出力回路にとって最も重要な電流伝送能力とスピードを極限まで追求し、息を呑むほどのダイナミックレンジで音楽のリアリティーを再現。



◆高音質な電流伝送方式 ES-LINK Analogを装備

アンプとの接続にライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自の電流伝送方式ES-LINK Analogを採用。HCLDバッファー回路の強力な電流供給能力を生かすことにより、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくくし、信号を力強く伝送することが可能で、対応機器のポテンシャルを最大限に発揮します。



◆音質の要となる強力な電源回路

設計プラットフォームの完全刷新により、電源部は、従来モデルの2倍以上の回路規模に強化され、音色に更なるパンチと深みを加えています。

合計2つの大容量トロイダル・トランスを搭載し、デジタルとアナログの電源部を独立。さらにコントロール部専用のEIコア電源トランスを別途搭載することで、より低雑音でピュアな再生能力を得ています。



◆新たにローフィードバックDCレギュレーター/スーパーキャパシターを搭載

Grandiosoの技術を導入し、電源レギュレーターは、主要部に集積回路を使わないディスクリート構成で、フィードバック量を最小限とする『 ローフィードバックDCレギュレーター 』を採用、力強く開放感溢れるサウンドを実現。

また、合計16本(合計容量250,000μF=0.25F)のスーパーキャパシター(大容量コンデンサー)を搭載。電源の大容量化で、低域の解像度などに目覚ましい音質向上を遂げています。



◆外部入力のD/Aコンバーター機能、USB端子装備、MQA対応

DSD22.5MHz、アシンクロナス伝送対応のUSBをはじめとする各種デジタル入力端子を装備し、高品質なUSB-DACとしても使用もお勧め。QA-CDのデコード再生やUSB入力をはじめとする各デジタル入力再生時のMQAコーデックにも対応。



◆高音質クロック回路「Master Sound Discrete Clock」

デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。ESOTERICは従来、汎用モジュールとしてパッケージIC化されていたメーカー品のクリスタル発振回路ではハイエンド・クオリティー的に納得出来る部品が無かったため、フラッグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso「G1X」用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を開発。

「G1X」独自のディスクリート回路は、その優れた音楽表現力により、従来精度でのみ語られることの多かったクロックの世界に一石を投じ、高い評価を獲得。このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが「K-05XD」で初めて採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」。

大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックICでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現。

もちろん、外部マスタークロックジェネレーターと接続し、内部回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させることで音質をアップグレードすることも可能。



◆豊富な入出力端子(デジタル入力:192kHz、DoP対応コアキシャル、オプティカル/デジタル出力:XLR、コアキシャル)

アナログオーディオ出力:XLR/ES-LINK Analog × 1、RCA × 1
デジタルオーディオ出力:XLR × 1、RCA × 1
デジタルオーディオ入力:USB × 1、RCA × 1、Optical × 1
10MHzクロック入力:BNC × 1
外部コントロールポートRS-232C端子
トリガー入力による電源ON/OFF制御



◆裏表の両面にボタンを配したリモコンでESOTERICアンプ機器の操作も可能(RC-1333)



◆ESOTERIC「05」シリーズが揃いました。

フラッグシップのテクノロジーでクオリティを徹底的に磨き上げ、完成したミニマルで美しいスタイリング。オーナーをオーディオのファーストクラスへいざなう上質を極めたサウンドがブランドの中核05シリーズです。

「最もESOTERICらしいエッセンスの統合」 ともいえる革新的なネットワークDACプリ「N-05XD」。Grandiosoの開発成果をふんだんに取り入れたクラスA・ステレオパワーアンプ「S-05」

そしてブランドのアイコン、スーパーオーディオCDプレーヤー「K-05XD」が新たにラインナップに加わりました。05シリーズはシルバーとブラックの2色展開となり、ブラック仕上げは価格が少しお高くなります。



◆担当者より

ついに、エソテリックの「K-05」が大幅に進化しました!! なんとボディーの寸法が、上位モデル「K-03XD」や「K-01XD」と同じ高さ161mmの迫力のパネルが採用されましたね。シングルレイヤー(ワンプレート基板)のスリムシャーシから、ダブルレイヤー(上下2段構成基板)の大型シャーシに変更となっています。一見するだけで存在感が大幅にアップ! もちろん中身も同様に大幅に充実した内容となっています。

ドライブメカニズムは専用設計の「VRDS-ATLAS」の「ATLAS-05」を搭載。ターンテーブルを支えるブリッジ部は「K-05Xs」に搭載される「VRDS-NEO」よりも大型化・ワイド化し上位モデルと同じ構造になっています。

美しいヘアライン仕上げが施された10mm厚の削り出しアルミブロックを採用。(「K-03XD」は18mm厚、「K-01XD」は20mm厚)

これはもう「K-05」の進化系と言うより「K-01」「K-03」をベースとして、より効率を追求し、上位モデルに迫る音質を目指したハイエンドモデルながら、コストパフォーマンスを追求したモデルと言えるのではないでしょうか。





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