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音場工房

[ 2023年 1月 31日付 ]



iFi Audio「GND Defender」新提案アースループ対策をご紹介



こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
高い技術力と斬新な発想で度々驚かされているiFi Audioより、「GND Defender」というアースループ問題を解決する製品が発売されました。

アースループ問題は長年話題となっていながら、効果的かつ簡単に解決する対策がなかったため、問題提起されていながら対策が出来なかった方も結構多かったのでは無いでしょうか。
今回ご紹介する「GND Defender」は、音質に影響を及ぼす事なく、一発でアースループ問題を解決する画期的な商品です。
今一度、ご自身のシステムをご確認して、問題発生の可能性がある場合はご検討ください。



◆アースループって?

アースループは多くのご家庭で発生し、音質に影響を及ぼしている可能性がある大きな問題です。
しかし、聞いたことはあるが、気がつかずに全く対策をしていないご家庭も多いのではないでしょうか?

アースループの最も大きな影響を受けるのは電源回路です。
ハイエンドオーディオ機器の多くが採用している3P端子ですが、3P端子を装備した電源タップに接続された機器の複数が3P対応の電源ケーブルを使っている場合、少なからずアースループ回路が形成されています。

アースループ対策に「3P-2Pアダプター」を使っている方もいると思いますが、この「3P-2Pアダプター」は折角の電源ケーブルのクオリティーを大幅に悪化させてしまいます。
高品位ケーブルの振動対策やシールド効果も失ってしまい、折角の電源ケーブルの本来の性能が発揮できません。
もしお使いの場合は「GND Defender」で確実に音質改善ができます。

市販されている高級な2Pプラグの電源ケーブルに変える方法もありますが、こちらもクオリティー的に低下をさせないためには、かなりの出費が必要となります。

アースループの影響はシステムによって発生具合は大きく異なります。
極端に影響の大きな場合は、耳に聞こえるハム音となって早急な対策が必要となります。
ただし、多くの場合は気がつかない程度のレベルである場合が多く、そのままお使いになっている可能性があります。

ご自身のシステムを確認していただいて、理論的にアースループが発生していると思われる場合は、この「GND Defender」を試す値打ちがあります。

ではどんな確認が必要でしょうか?
電源タップが3Pのコンセントを使っていて、アンプ・CDなど、複数の機器に3Pプラグの電源ケーブルを使っている場合は、少なからずアースループの影響がある可能性があります。
特に、信号ケーブルにRCAケーブルをお使いの場合は、大きなアースループが成形されている可能性があります。

影響の度合いは信号系の接続方法やシステムや環境で異なりますが、多くの場合は「GND Defender」の改善効果を聞き分けできると思われます。
システムのトータルのSNのグレードが高い環境では、特にその効果が確認できると思います。



◆「GND Defender」をご紹介

オーディオシステムの最適な構成は、システム全体に対して1つの機器(プリ・プリメイン)にアース(グランド)を接続することです。
複数機器のアース(グランド)が接続されている場合、不要なアースループが発生してしまいます。
このようなシステムでは、アースループが外来ノイズを誘引し、しばしばハムノイズやバズノイズが発生することがあります。

アースループは、アンテナ効果が発生して外来ノイズを誘引してしまいます。
オーディオシステムでは、しばしば複数のアースループや、極めて大きなアースループが形成されている場合があります。
アースループによるノイズ干渉は、オーディオの品質、AVシステムの画質に多大な影響を与えてしまいます。

機器の電源インレットに「GND Defender」を接続することで、アースループを簡単に確実に回避することができます。
「GND Defender」は単なるアース線を切断するだけのアクセサリーではなく、数々のノウハウがこめられています。

・アース接続をインテリジェントに切断
・EMI(電磁波)シールドを維持
・機器安全性を維持
※複数の機器でアースループが発生している場合には「GND Defender」が複数個必要です。



◆「GND Defender」は技術面だけでなく安全面も考慮、すべてが最先端です。

もちろん、単純なアース切断アクセサリーではありません。
ハイエンドの電源ケーブルにも対応している高音質設計です。

・高性能ガラス皮膜半導体搭載
・絶縁耐圧:1500Vrms(UL認定)
・X7Rコンデンサー採用
・耐高温設計
・難燃性素材:IECソケット/コネクター/シャーシ
・耐火性ポリマー UL94-V0


■ 仕 様 ■

・インテリジェントアース検知:接続した機器のアースを自動的に切断します
・アースセーフ:障害が検出された場合に電流を流すためのアース接続を自動回復
・定格電圧:90〜240V
・サージ過負荷定格電流:220A
・最大定格電流:10A
・連続定格電流:7A
・入出力:ホスピタルグレードIECコネクター(3pin)
・寸法:68 x 37 x 32 mm
・重量:61g
・保証期間:12ヵ月



◆「GND Defender」アースループとの戦いを制す

現代のオーディオでハイエンドブランドの電源ケーブルは、そのほとんどが3P仕様であり、効果的なアースループ対策を行うのは容易ではありません。
安易な3P-2Pアダプターの使用は安全性の問題だけではなく、電源ケーブルの振動特性や嵌合性を著しく悪化させるばかりか、シールド効果を失うことになり、電源ケーブル本来の性能が発揮できなくなります。

アースループが発生すると、音像の定位が甘くなり、中高域がざわつき、音の抜けの悪さ、抑制感、チャンネルセパレーションの悪化、聴感上のSN比の劣化など、さまざまな音質劣化が発生します。

これらを解決するには、特殊な配線の電源タップを特注するなどのオーダーメイド的対策が必要でした。

「GND Defender」は、この現代のオーディオの大問題をスマートに解決します。
機器の電源インレットと電源ケーブルの間に接続することで、アース接続を切断します。

オーディオシステムの1つの機器(プリ・プリメイン)を除いた全ての機器に「GND Defender」を接続することで、EMIシールド、安全性、接続安定性のすべてを維持しながら、アースループを簡単確実に回避できます。

オーディオシステムを構成される機器の数によっては、複数の「GND Defender」が必要になります。
複数個必要とされる方用に、お買い得なバンドルパッケージも用意されてます。


(3個セット)

(4個セット)

(5個セット)


◆同時に発売された「DC Blocker」も合せてご紹介します。

「DC Blocker」は主電源の直流(DC)電圧問題を解決します。

「DC Blocker」は、オーディオ機器の性能に影響を与え、トランスのハムノイズを引き起こす原因となる、主電源の直流(DC)電圧問題に対する有効な解決策です。
理論的には、家庭のコンセントから得ている主電源は、正相と逆相を交互に繰り返す、完全に対称な正弦波で、純粋な交流であるはずです。
しかし実際には、さまざまな理由により、このAC電圧は程度の差こそあれ、直流(DC)電圧で「汚染」され、「DCオフセット」を引き起こしています。

オーディオ機器に一般的に搭載されているACトランスは、主電源にかなりの直流(DC)電圧が存在する場合、本来の性能を落とさずに受け入れることができません。
トランスは飽和状態になり、耳障りな機械的ハム音を発生させる可能性があります。
この現象は、トロイダルトランスを搭載したアンプに最も顕著に現れ、アンプの電力供給にも影響を与える可能性があります。

「DC Blocker」は文字通り、主電源の直流(DC)電圧成分を除去することで、この問題を解決します。
今までにも、DCサプレッサー製品はいくつかありましたが、自作や業務用途に近いアイテムであったり、電源タップ型であったりと、オーディオクオリティを保ったまま特定の機器にピンポイントで使用するのが難しいものでした。

「DC Blocker」は、トランス鳴きする特定の機器のみに使用することができ、また、音質的弊害、あるいは他の機器への影響を最小限に抑えることができます。

「DC Blocker」は1000mV以上の直流(DC)電圧をキャンセルすることができ、それによって、DCオフセットを修正し、交流正弦波の対称性を取り戻すことができます。
また、検出されたDC電圧のレベルに応じて、その性能をインテリジェントに変化させることができます。
これにより「DC Blocker」が接続されたオーディオ機器の音質が最適な状態を確保出来ます。


■ 仕 様 ■

・ZERO DC Blockテクノロジー:最大1,200mVまでの直流を遮断
・定格電圧:90〜240V
・定格電流:最大7A、連続4A
・定格電力:400W(100V)、880W(220V)
・入出力:ホスピタルグレードIECコネクター(3pin)
・サイズ:68 x 37 x 32 mm
・重量:63g
・保証期間:12ヵ月



◆iFi「GND Defender」と「DC Blocker」は、特に主電源に関連するノイズに対応しています。

「GND Defender」と「DC Blocker」、この2つの小さなデバイスは、68x37x32mmと同じサイズ、同じ入出力で見た目は似ていますが、ハム音の原因となる異なる問題に対処するために設計されています。
一方をオーディオ機器の背面にある電源インレットに接続し、もう一方にお使いの電源ケーブルを取り付けます。
単体でも、あるいは「GND Defender」と「DC Blocker」を組わせても使用でき、解決したい問題に応じて使い分けることができます。






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