カテゴリから選ぶ


音場工房

[ 2023年 3月 14日付 ]



エアパルスから、本格的アクティブモニタースピーカー「SM200」が新発売!!



こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

音の良いアクティブスピーカーとして大変人気のあるエアパルス(AIRPULSE)から、純粋なプロフェッショナル・アクティブ・モニタースピーカーといえる「SM200」が発売されました。

今までのエアパルス製品と何が違うのかというと、シンプルなアナログ入力のみのプロフェッショナルユース対応の製品になっていることです。
現行のエアパルス製品「A80」「A100」「A200」は、USBデジタル入力やBluetooth入力なども備えたマルチユース対応の設計で、一般家庭で使うには大変便利な設計となっていましたが、PROモニタースピーカーとしては必要無い機能でもありました。
さらに、PRO現場で最適なスタジオモニターとしてのポテンシャルを発揮させるための調整機能、「SHELFフィルター」(LF SHELVING)(HF SHELVING)、「ハイパス・フィルター」なども装備されています。


◆エアパルス「SM200」のユニット構成

2.5KHz以上の帯域を受け持つリボン型ドライバー。
エアパルスの大きな特徴といえるリボン型ドライバーツイーターとホーンロードの組合わせ。
振動板にはアルミニウムを採用。
磁気回路には優れた残留磁束密度、保磁力を誇る(ハイ・ガウス)のネオジムマグネット採用。

ウーファーに「13.5cmアルミニウム・コーン」ロング・ストローク設計。
エアパルス定番の硬質アルマイト処理アルミニウム合金コーン振動板ウーファーは、13.5cmとは思えない低歪みで、ダイナミックな深みのあるサウンドを聴かせてくれます。
精度が高く、ボリュームを絞っても、大音量でも帯域バランスが崩れない優たユニットです!!

全体のスケール感的には、Aシリーズの「A100」(ウーファー:12.7cm、重さ:5.5kg)と、「A300」(ウーファー:16.5cm、重さ:14.7kg)のちょうど中間ぐらいのグレードでしょうか。


◆入力端子はアナログのみ

今まで発売されてきたエアパルス製品とは大きく異なり、デジタル入力系は無く、アナログ入力に特化した設計。 XLR(バランス)・TRS(バランス)・RCA(アンバランス)各1系統のアナログ入力端子が左右独立して装備されています。


◆内蔵のパワーアンプ

ウーファー用に65W(ClsssD)、ツイーター用に15W(ClassD)のパワーアンプ搭載、各ユニット別に専用設計されている贅沢なバイアンプ駆動方式を採用。
専用設計のアクティブ方式を採用することでコストを抑えつつ、音の良いCPの高いスピーカーシステムを実現しています。

クロスオーバー周波数: 2.5kHz
再生可能周波数帯域: 45Hz〜40kHz
音圧レベル:104dB


◆左右の完全独立設計

今までのエアパルススピーカーは、片側に入力端子やパワーアンプ回路を全て搭載していましたが、「SM200」は左右完全独立となっており、入力端子も左右で別々となっています。
USB-DACやBluetoothなどの機能も省かれ、シンプルな構成になっており、より音質に特化した設計といえます。
左右独立により、セパレーション特性の改善も期待できます。
プリアウトのライン出力から、左右それぞれのスピーカーにラインケーブルで接続することとなります。

基本的にはプリ機能を持つ機器との接続が前提です。
出力レベルは、L/Rそれぞれ独立して(-70dB〜+6dBの範囲・デジタル表示付)音量調整が可能ですが、ツマミがリアパネルに付いており、リモコンも付属していないので、常時使うことは考慮されていませんね。
プリアンプ(ミキサー)で音量調整を行う際は、出力レベルは通常0dBに設定します。


◆部屋の音響特性や設置環境をリカバリーする調整機能

・「SHELFフィルター」搭載
部屋の音響特性や設置環境に合わせて音質を最適化するため、「SHELFフィルター」搭載=250Hz以下の低域の「LF SHELVING」、4.5kHz以上の高域の「HF SHELVING」を調整でき、どちらも±3dBの調整が可能。壁から近い場所に設置する場合や、吸音により高域成分が減衰しやすい試聴環境などに適応した調整が可能。
これは、設置環境に制限のある場所にでも設置が出来る嬉しい機能です。
反響の低い部屋では、高域の減衰を補うために、+1dB〜+3dB程調整することで高域のディティール復元なども可能。

・「ハイパス・フィルター」搭載
さらに、「ハイパス・フィルター」も搭載=開始周波数は20Hz〜100Hz、スロープカーブ(6/12/18/24dB)が調整可能、部屋の大きさやエンジニア(ユーザー)の好みや、再生環境に合わせた調整ができます。
この機能は、サブ・ウーファーとのシームレスな結合のための調整にも使用可能。


◆ニアフィールド・モニターに最適なコンパクトなプロフェッショナル・モニター

キャビネット寸法:185(幅)×319(高さ)×318(奥行)mm。
一般的なコンパクトなブックシェルフ型スピーカーのサイズにアンプが内蔵されています。
質量は8.4kgとずっしりと重めで、剛性の高さを感じさせます。

キャビネットは全面マット・ブラックで統一されており、いかにもPRO仕様っぽい仕上がりです。
プロフェッショナル好きのユーザーには、なかなか魅力的な製品ではないでしょうか!!


◆担当者より

「SM200」のサウンド傾向は、フラットな帯域バランスで、まさにモニタースピーカーといったサウンドを聴かせてくれます。
リボン・ツイーターならではの艶やかな高音域も何とも魅力的です。
流石は、フィル・ジョーンズ氏が設計しただけあって、絶妙なバランスで楽しく音楽を聞くことができます。

ウーファーは13.5cmと小径ながら、ローレンジに十分な伸びがあり、スケール感も持ち合わせている優れたユニット。
小音量再生でも低域が痩せることが無いのと、大音量でもバランスが崩れないので、様々な使いこなしに応えてくれます。

プロフェッショナル用のニアフィールドモニターとして紹介されていますが、音量を上げても破綻しない確かな実力があるので、スタンドに載せてメインスピーカーとして使うことにも余裕で応じてくれます。
実際、イベント会場で試聴した時にもスタンドに載せて、余裕で朗々とサウンドを奏でていました!!

アクティブスピーカーのメリットは、やはりアンプを内蔵することで、スピーカーの音色や音調を効率よくコントロールできることです。
アンプ回路やユニットの相互の弱点も見事に補い合って、バランスの優れたシステムに仕上げることに成功しています。
さらに、エアパルス製品はユニット別に専用設計のマルチ駆動と徹底しており、コストパフォーマンスの高い製品作りのロジックといえるでしょう。もちろん、大歓迎です!!
プリ機能を備えている「ヘッドフォンアンプ」「USB-DAC」などと組み合わせてシステムを構築できます。
お好きなブランドの本格的な「プリアンプ」と組み合わせて、サウンドを追い込みたいと思う方にもお勧めできるクオリティーを誇ります。

サウンドは程よい柔軟性と一音一音を丁寧に描きあげる、フィル・ジョーンズ・サウンド! 音作りの旨さは抜群です!!
音場空間を漂うように拡がる美しい響きと、ゆったり深く沈み込む低音は、このクラスのスピーカーとしては傑出もの。
この価格で、このサウンドがパワーアンプ込みで入手できるのは本当に驚きです。





今回ご紹介した商品はこちら

商品はこちら