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音場工房

[ 2023年 5月 9日付 ]



ナガオカより、LPレコードのグラシン紙内袋「GRS-LP10」が新発売!!


今回は、「GRS-LP10」の発売に合せて、ナガオカ製のアナログアクセサリーをご案内。


まずは、新製品のレコード内袋・LPレコードインナースリーブ「GRS-LP10」をご紹介します。

「GRS-LP10」はLPレコード内袋素材として兼ねてから定評のあるグラシン紙を使った製品です。更に、老舗アナログメーカー・ナガオカならではの工夫も織り込まれており、お勧め出来る製品に仕上がっています。


◆LP盤サイズのグラシン紙製のインナースリーブ

一般的なビニール製のレコードスリーブに収納した場合、出し入れの際に静電気の発生が致命的となっていました。更に、経年や保管状態などでレコード盤に致命的なノイズとなるビニール焼けが発生する恐れがあります。

グラシン紙は防湿、防油、防カビ、耐摩耗性に優れているため、ビニール焼けが発生しにくく、大切なレコードの長期保管に最適です。

フタ付きのため、レコード盤を綺麗に収納する事ができ、ホコリなどがスリーブ内に混入する事を防ぎます。

開口部にマチを付けられており、レコード盤の出し入れの際にキズが付きにくいように配慮されております。

品質にこだわり全行程を日本国内で行っております(MADE IN JAPAN)。

※実際に使ってみると、この「GRS-LP10」内袋へのレコードの出し入れが大変し易く、ジャケットへ収める際も大変スムーズに収納が出来ます。折り返しの蓋付きのため埃りが侵入しにくく安心して保管が出来ます。

「GRS-LP10」に使われているグラシン紙は柔軟性と通気性に優れた素材です、紙製のような粉塵も無く、静電気を発生しにくい特性を持った、内袋の素材として理想的な要素を持っています。

通常ビニール製の場合はクリーニング後は完全な乾燥が必要でした。乾燥中に部屋の埃が付いてしまう事は防ぐ事が難しい問題点でした。

グラシン紙は通気性があるのでレコードクリーニング後に水滴を綺麗に拭き取った状態であれば収納が出来ます。埃りを防ぎつつ乾燥の問題もクリアとなり、レコードの取り扱いが便利で簡単になります。


◆LPレコードの「ビニール焼け」とは何でしょうか?

高温多湿状態で長期間、軟質ビニールの内袋に入れたまま放置すると、その軟質ビニールに添加されている添加剤(主に可塑剤)がマイグレーションと言う現象を起こしレコードに付着し固まった状態。またはレコード自体に含まれた可塑剤が浮き出て(フォギングという状態)を起こし、盤面が曇ったように白く(褐色)変色した状態を指します。

乾燥が不十分な状態で収納すると発生しやすくなります。ビニール焼けのある状態のレコードは、クリアな音での再生ができず「カゼヒキ」と言われるバックグラウンドノイズが発生します。

一度発生するとクリーニング等で取り除く事は困難となります。

※可塑剤とは…
レコード盤の主原料である塩化ビニールを、柔らかく弾力性を持たせたり材料が分離しないようにするためなどの理由から加えられる添加剤。レコードに含まれる可塑剤は、ほとんどがフタル酸エステル類(酸とアルコールから合成される化合物)。


◆レコードの保管に最適な環境とは?

湿度の高い梅雨時、夏の蒸し暑い日々、冬場の結露等で、レコードは常に湿気の脅威にさらされています。特にビニール製の内袋では、1度溜まった湿気はなかなか逃がすことができません。これは湿式クリーナーで洗浄後のわずかな湿気も同様です。

とは言え、すぐ収めてはいけないから・・と室内に裸で長時間置いて置くとホコリが再び付着してしまう恐れがあります。同時にビニール製の内袋は静電気が発生しやすく、経年によるビニール焼けが起きやすい等の心配もあります。


◆定番インナ−ジャケット・帯電防止スリーブ「RS-LP2」をご紹介

こちらは安定の定番となるビニール製のインナージャケットです。特殊帯電防止加工処理が施されたLPレコード保存用内袋です。帯電処理によりホコリ、チリの付着を防ぎまたレコードの出し入れも大変スムーズに行えます。

メイド・イン・ジャパンの確かな品質で、オーディオアクセサリー誌の「2018年」「2019年」のVGPを受賞しています。50枚入りで価格も抑えられているので、私も全てのレコードに使用しています。

※現在の「RS-LP2」が発売される前のオリジナルは、1996年に発売された「No-102N」(1996年〜2018年)ですね!! この「No-102N」が発売されるまでは普通のビニールインナーに収納して静電気と格闘していました。発売された当初には全てのレコードのインナーを交換するために大量に買い込んで、せっせと入れ替えていた事を思い出します。

この帯電防止内袋のおかげで、バチバチの静電気との格闘は大幅に改善する事が出来ています!! 現在でも新たに購入したレコードを開封(特に中古LP)した時に発生する静電気にはヒエ〜!と鳥肌モノで、問答無用で速攻入れ替えます。


◆こちらも定番のLPジャケットアウターカバー「JC30LP」をご紹介

こちらも安定の定番となるレコードジャケットの外袋です。クリアながら厚み100μと厚手でLPジャケットを傷やホコリから強力に保護してくれます。カバー底面の接合部を特殊加工により排除しており、収納性が向上しています。
余裕のある寸法のため、2枚組の見開きジャケットでも収納可能です。LPの大切なオビも一緒に余裕で収める事が出来ます。

縦横寸法:325mmサイズ

※なんと言っても棚に収納して並べた時の見栄えが断然良くなるのが一番嬉しいです。現在、私所有のLPジャケットは全て収納出来ていますが、特殊な形状のジャケットで収納できない場合もあるそうです。


◆LPレコードスタンド「STL01」をご紹介

レコード盤やジャケットを立てかける為のスタンド。
角度を調整することでLP盤/EP盤どちらにも対応。
未使用時はコンパクトに収納が可能。

盤面にキズなどをつけない為に、接触部分にクッション性の高いTPE素材を使用。
レコード盤やジャケットのインテリアスタンドとして、再生中のレコードジャケットの一時的な置き場としても重宝します。

液体クリーナーを使用してクリーニング後の乾燥台として使用する事も出来ます。


◆担当者より

筆者はLPレコードを購入すると、中古レコードはもちろん新品のLPでも全ての盤は、レイカのバランスウォッシャーA液とバランスウォッシャーB液で処理をしてから、内袋をナガオカの帯電防止スリーブ「RS-LP2」に入れ替えておき、ナガオカのLPジャケットカバー「JC30LP」にジャケットを収めて、棚に収納しています。

長年に渡り継続していたこのルーティンに、遂に変更が発生しそうです。今回ご紹介したグラシン紙内袋「GRS-LP10」の出来が良いため、内袋を徐々に入れ替えして行きたいと思います。

ちょうど手持ちの「RS-LP2」のストックが無くなりそうなので、まずは愛聴盤や、お気に入り盤から入れ替えを実施して行きたいと思います。





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