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音場工房

[ 2023年 8月 16日付 ]



TEACのReference500シリーズから、CDトランスポート「PD-505T」が新発売!!


今回取り上げるTEAC「PD-505T」は、業務用として実績を誇る自社ドライブをベースにした新設計のCDドライブを搭載。
Reference500シリーズ待望のCDトランスポートが登場しました。

業務用として実績を誇るTEAC自社開発のCDドライブ「CD-5020A」をベースに、「PD-505T」に最適化した新設計のCDドライブを搭載。
セミフローティングマウントや新設計の駆動回路により、正確で鮮度の高いCDの読み取りを実現しています。

10MHzのクロック入力にも対応し、TEAC Reference500シリーズのDACとの組み合わせにとどまらず、様々なデジタル再生システムに柔軟に対応し、CDの高音質再生を可能にします。


◆TEAC自社開発ドライブ「CD-5020A」をベースに改良を施した専用設計のCDドライブを搭載

「CD-5020A」は、その堅牢性と信頼性により、放送局で使用実績を誇るTEAC自社開発のCDドライブです。
この「CD-5020A」をベースに改良を加え「PD-505T」に最適化した新設計のCDドライブを開発して搭載されています。


◆セミフローティングマウント

CDメカニズム全体は、本体のシャーシに完全に固定しないセミフローティング状態でマウントされており、スピンドルモーターやアクチュエーターから発生する振動が、シャーシに伝わり共振し、CDの読み取りに悪影響を及ぼすフィードバックが起きないように細心の注意を払って設計されています。
反面、駆動部品のマウント時に使われるダンパーが音質に及ぼす影響を排除するため、あえてリジッドな固定方法を採用する箇所を設けるなど、全体の振動モードを考慮し、剛柔を使い分けた構造とすることで、より正確で鮮度の高いCDの読み取りを実現しました。


◆新設計の駆動制御回路

さらなる高みを求め、CDメカニズムの駆動制御回路は新規設計とし、穏やかなフィードバックでスピンドルモーターをコントロールして自然な回転状態を作ることで、よりナチュラルで開放的なサウンドを実現しています。
また、スピンドルをはじめ、ピックアップレンズを駆動するアクチュエーターも含めて、スイッチングノイズの発生しないBTL駆動を採用、微小な読み取り信号への影響を排除し、信号の純度を高めています。


◆トロイダルコアトランスを使用したディスクリート電源回路

電源にはトロイダルコアトランスを採用し、さらにディスプレイのOLED用、CDドライブおよびマイコン回路用、オーディオ回路用それぞれに専用の2次巻線と整流回路を設置し電源をセパレート。
音質を考慮してCDドライブ、マイコン、オーディオ回路にそれぞれ独立したディスクリート電源回路を採用しています。


◆低位相雑音タイプの水晶発振器

デジタル接続においては、上流となる機器のクロック精度がシステム全体のクオリティを左右します。
「PD-505T」では、内部クロックに位相雑音の特性に優れた、低位相雑音タイプの水晶発振器を採用。
高精度な基準クロックを元にCDの信号を読み取ることで、CDに刻まれた本来の音を正確にデジタルアウトから出力します。


◆10MHzの外部クロック入力を搭載

外部より、より高精度なクロック信号を入力することで、さらなる音のグレードアップが可能です。
また、デジタル再生システムにおいて、システム上流の精度向上による音質改善にとどまらず、DACとのクロック同期など、さらにハイレベルなデジタルシステムの構築も可能となります。


◆制振性と高級感を両立するフルメタル筐体、デスクトップに設置できるA4サイズ

筐体の全てを外来ノイズに強い金属パネルで構成することで、パソコンなどから発せされる電磁ノイズの侵入を抑制。
オーディオ機器にとって厳しい環境下でも、ノイズの少ないクリーンな内部環境を実現します。
さらに、金属製シャーシを両サイドから包み込む8mm厚のアルミパネルは、シャーシや前後パネルに不要なねじれや歪みを与えない取り付け構造とし、強固かつ精密な筐体を実現しました。
また、A4サイズ(天面)の筐体は机の上やサイドボードなどのわずかなスペースにも設置が可能です。


◆オリジナルのストレスレス・フット(3点支持Stressless Foot)採用

床面の僅かな歪みにも影響されることなく、安定した設置を可能にする、新開発のオリジナル3点支持フット「Stressless Foot」を採用。
従来型とは異なり、フットをシャーシに固定せず、半固定状態にして自由に振動させることで、より自然な音の響きを得る、というコンセプトに基づいて開発されました。
削り出しのスチール製のフットは、しっかり固定されることなく底面にぶら下がる状態で装着されており、従来型のピンポイントスパイクフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現しています。


◆セミフローティング・トップパネル

トップパネルにはセミフローティング・トップパネルを採用。
トップパネルをネジでシャーシに締め付けず、サイドパネルのみで挟み込んだ半固定状態にすることで、開放感に優れた音を実現しました。


◆担当者より

CDトランスポートという選択

CDトランスポートというと、今までは超弩級のセパレート型プレーヤーがほとんどで、一般的にはほとんど縁の無い製品と思っていました。
しかし、最近のオーディオ製品を見渡してみると、デジタル入力(同軸/光)を装備した製品が多く発売されています。
プリメインアンプ(プリアンプ)、ヘッドフォンアンプ、USB-DACなど、同軸や光デジタル入力端子が使われていない機器も多いのでは無いでしょうか?
もちろん、コンバーターのクオリティーにもよりますが、プレーヤーではなく、トランスポートという選択枠も十二分にあるのではないでしょうか!

今回ご紹介したTEACのCDトランスポート「PD-505T」は、高精度の読み取りが出来るTEACのPRO仕様CDメカを採用。さらに、総合的な振動対策が入念に施されており、同軸/光出力端子から、CDの持つデータを安定的に高精度に出力することが出来る製品です。
CD再生の最上流となる製品だけに、トランスポート部分によるサウンドの差は大きく、D/Aコンバーターと同等の重要度があります。
そのような意味で「PD-505T」の完成度は高く、ハイエンド機器のデジタル入力と接続されても、その性能を遺憾無く発揮してくれると思います。

また、プリメインアンプやヘッドフォンアンプなどに内蔵(搭載)されているD/Aコンバータに接続するという選択も有りです。
同価格帯のCDプレーヤーにするか、CDトランスポートの「PD-505T」にするか・・悩ましいところですね。
290x248.8mmのReference500シリーズのスペースユーティリティーに優れたコンパクトなデザインも魅力的で、お勧めいたします。






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